Homage to Paganini 悪魔の恋人 (パガニーニ・ライヴ・イン・ロンドン)

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Las aperturas de “Sonata Paganiniana 1 (La novia del diablo) y 2 (Romance del diablo,)” mis nuevas obras para solo de guitarra, dedicadas a Nicolo Paganini, el violinista del diablo, y el verdadero “rockero” del siglo XIX. Paganini hizo muchas bellas composiciones a su novia, una guitarrista. Mi composición es un homenaje al gran músico italiano, que era realmente un “angel.”

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The opening parts of “Sonata Paganiniana 1 (Devil’s sweetheart) & 2(Devil’s romance),” my new works for solo guitar dedicated to Nicolo Paganini, the devil’s violinist, and the true “rocker” of the 19th century. Paganini wrote many beautiful guitar music for his girlfriend who was a guitar player. “Devil’s Sweetheart,” and “Devil’s Romance” are my humble tributes to the great Italian musician who really was an “angel.”

”悪魔のヴァイオリニスト”と呼ばれた19世紀のロック野郎、ニコロ・パガニーニは、おそらくギターを持つと、とても気持ちが穏やかになったのだろう。ギタリストだった恋人のために美しいギター曲をたくさん書いたという。

その恋人というのは、詳しい記録が残っていないが、ナポレオンの実の姉、マリアンヌ・エリーズ(オカメだったらしい)が、現イタリーのルッカ(トスカーナ)という公国の女王として肩をいからせていた時代(パガニーニは、この女ボスの庇護を受けていた)の話のようで、アデールという名の伯爵夫人だったと自分は解釈している。
パガニーニは、ヴァイオリンのEとGの弦のみを使って、伯爵夫人の彼との会話を模した美しいソナタを作曲し、夜更けに古い教会で彼女に弾いて聞かせたそうだ(なんでもフラジオレットで弾かれる甲高い音は、二人の中に嫉妬した女王の声だということ)。

ただし、自分は準備段階として、1979年にアメリカで出版された、703ページに及ぶ大パガニーニ研究書「パガニーニ」という本を一年かけて読破したが、伯爵夫人がアデールという名前だったという一文は見つかったが、彼女がギターをプレイしていたという記述は見当たらなかった(上記の二枚の写真は、その本から抜粋したもの)。

しかし、アデールがギターの愛好家だったと仮定すると、何故パガニーニが、あそこまでロマンティックなギター伴奏のソナタや、美しいギターのソロ曲を、その時代に異常なまでに量産したのかなどなど、いろいろと辻褄が合ってくる。
もしかすると違うのかもしれないが、あまり史実にばかり執着すると、ときにイマジネーションの翼が拡がらなくなるので、アデールは、”悪魔を天使に変えた世にも美しい女ギタープレイヤー”だったと、自分は決定した。

そんなアイディアで作ったのが、下記二つの動画を第一、第三楽章とした、いずれもパガニーニの作った主題をインプロヴィゼーション展開させた、「ラ・ギタリスタ〜悪魔の恋人〜」とタイトルした三楽章構成の組曲。

最初のものが、最終楽章の冒頭部「ラ・ギタリスタ(はじめに聴かれるメロディーは、よく知られたヴァイオリン協奏曲第1番の主旋律)」で、ふたつめが、感傷的なメロディーが美しい「ロマンス」を、中間部に独自の展開部を加えて編曲、「悪魔のロマンス」とした、どちらも、自身ギターの名手であったパガニーニ が、もしヴァイオリンではなくギターを携えて、一晩限りのスペシャルライヴをロンドンで行なったら???という空想から作ったファンタジー「Paganini Live at Theatre Royal, Covent-Garden (パガニーニ・ライヴ・アット・コヴェントガーデン王立劇場)」のなかの一曲。もひとつめのほうは冒頭部のみだが、ふたつとも一般非公開ビデオ

「ラ・ギタリスタ」のパートのみ、一昨年のNYの国連大使公邸コンサートで一度披露しているが、4月3日の銀座ヤマハホール公演では、これに第二楽章「伯爵夫人アデールに捧げるメロディ」を加え、はじめて完全版をプレイする予定。