Juan Hernandez Concierto S 2014 との出会い

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Gracias a Kurosawa Music Instruments (Tokio,) me fui enamorado con una belleza (Juan Hernandez Concierto S 2014.)
En una escena de Seúl, ensayando a la primera parte de mi suite homenajeado a Garcia Lorca, con cuatro maravillosas bailarinas coreanas de una legendaria ‘Changmu Dance Company.’

Many thanks to Kurosawa Music Instruments Tokyo, I met and fell in love with a beautiful Juan Hernandez Concierto S (2014.)
This is from the rehearsal scene in Seoul, rehearsing the 1st part of my homage suite dedicated to Garcia Lorca, with four stunning female dancers of the legendary ‘Changmu Dance Company.’

これは、このところ自分がメインの楽器のひとつとして愛用している、スペイン生まれのホアン・エルナンデス(コンシエルトS2014)を使って、優れた韓国の女性ダンサーたちとともに、自作のロルカ組曲(第一楽章)を、ソウルのホールにおいてリハーサルしている模様が収録された、これまで公開していなかった動画

このギターとの出会いにはストーリーがある。

2013年から2014年にかけて、自分はかなりタイトな日程をこなしていた。

まず10月、東京で、ファンクラブ主催の鈴木巌先生とのジョイント公演を終え、いったんニューヨークに戻ってアメリカ国内での仕事を消化したあと、日韓交流基金の招待を受け、12月に再び東京に向かい、四谷のハンマダン大ホールにて韓国の女性フルート奏者との共演で新作「ハンアの舞」を初演。その合間を縫って日本映画「無花果の森(小池真理子原作)」のサウンドトラックを作曲し、年明け1月から2月にかけて、アルゼンチン、コルドバ州政府の招待を受けて同州をツアー。ニューヨークに戻って3月はアメリカ東部を回り、今度は4月はまた東京へ行って、「無花果…」のプレミア試写会出演、ヤマハホールでの渡米25周年記念公演を行うと、すぐにアメリカでの仕事が待っており、さらに6月は、パラグアイとアルゼンチンで、新作組曲「神々の炎」の初演ツアーを行うなど、冗談ではなく地球を何度も何度も縦横断した。

本当に忙しかったが、音楽的には充実していたので、決して疲れていたわけではない。しかし、実はその間(詳しいことは、ある人物と団体をひどく悪く言うことになるので公表は出来ないが)、少々仕事の上でやる気を失うことが起き、自分は南米ツアーのあと、結局一年以上音楽活動を断ってしまった。

一方、その間にリリースされた、ヤマハホールでのライヴレコーディングによるアルバム「イベロアメリカーナ」が、まずドイツで火がつき、世界中でまずまずの高評価を受けるなど、少々現場への関心を取り戻しつつあったが、2015年明け、ある音楽関係者を通して、東京のクロサワ楽器総本店のクラシックギターフロアーが、スペインのある優れた楽器を(サブでもよいので)使ってコンサートをしてもらいたいという連絡を受けた。

自分はまだ、当分音楽の現場に戻るつもりがなかったので、最初は乗り気ではなかったが、結局、大恩人の米国在住の投資家・大根田勝美さんとも相談し、その年の11月、東京へ行って、この楽器を使ってコンサートを行うことにした。

それが、スペイン生まれのこのギター。
自分に再び音楽への情熱を取り戻させたのは、この美しい楽器だ。

クロサワ楽器の皆さんも、まさか自分がそこまでこのギターを気にいるとは思わなかったようだが、自分はそのままこの楽器をニューヨークに持ち帰り、多くの作曲を開始した。
一連のガルシア・ロルカへのオマージュナンバーは、すべてこのホアン・エルナンデスで作ったものだ。

2017年は、再び怒涛のように忙しくなり、自分は以前よりさらに精力的に公演活動を行った。
4月には東京で、大女優・香川京子さんの朗読とともに”ロルカへのオマージュ公演”を行い、5月にはニューヨークの国連に招待を受けてピースコンサート。そのあと少し休んだが、9月にはソウルに招待を受け、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)」の4名の素晴らしい女性ダンサーとの共演で、ロルカ組曲の初演を行い、10月には、やはり新作ロルカとともに、3年ぶりに南米ツアーを行った。

上記の動画は、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)」との共演によるソウル公演直前の舞台リハーサルの模様

本番は、少々深めにリバーブをかけてもらったが、このリハ時は(エフェクトフリーの)ほぼ生音に近いナチュラルなサウンドになっている。
これが、自分を魅きつけたギターの音だ。

自分が所持する楽器のなかでは、かなりネックが細くて握りがやわらかなため、はじめのうちは低音がビビることがあったが、ハードテンションの弦を張ることと、とにかくビシバシ弾き続けることで、お聴きのようなドスの効いたいい感じになってきた。
本来彼女(ギターは女性)が持つ、きわめて抜けの良い、輝きを伴う美しい高音。深く芯のある中低音。そして和音を引っ掻いたときのサウンドバランス。
この曲は、レントではじまり、じょじょに激しさと速いタッチを増してゆくものだが、音は決して深みを失うことなく、語り、泣き、最後の瞬間まで自分と一緒に豊かな感情表現をしてくれる。

美しいギターと、韓国の素敵な女性たちとともに()自分の表情も明るい。