Renaissance Lute 4 One Night Only 一晩限りのルネッサンス・リュート・プレイヤー

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Una rara actuación junto a laúd por la primera vez, y también por la ultima vez en mi vida.

A rare performance with renaissance lute for the first time, and also for the last time in my life.

恩師・故鈴木巌先生とのジョイントライヴ(東京、2013年10月)に花を添えるために、僕はこの夜、はじめて古楽器ルネッサンス・リュートのプレイを行った。

一曲目が、おなじみ「グリーンスリーブス」をリュート用にアレンジ、日本語のオリジナル歌詞をつけての弾き語りで、さらにそのあと、やはり自分でアレンジした、よく知られているバッハのヴァイオリン協奏曲の第三楽章’アレグロ・アッサイ’を、鈴木先生のギター伴奏によって披露している。

鈴木先生との楽しいおしゃべりもお楽しみください。
こんな素晴らしい音楽の師匠が、この世に他にいるでしょうか?

自分がコンサートでリュートをプレイしたのは、後にも先にもこの日が最初で最後

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Después de tocar una maravillosa Bach, hemos cerrado este fabuloso concierto con ‘Romance del Amor (Juegos Prohibidos),’una gran pieza muy popular de la guitarra clásica.
Los videos fueron editado por mi mismo.

After playing a fantastic Bach, we’ve closed our fabulous show with ‘Romance del Amor (Forbidden Play),’ a very popular classical guitar piece.
These videos were edited by myself.

ギターのデュオによる、プログラム最後のバッハのプレイのあと、僕と鈴木先生は、おなじみ「愛のロマンス〜禁じらた遊びのテーマ」をアンコールで披露し、この素敵なコンサートの幕を閉じた。
こうしてクラシックギター最大のポピュラーナンバーが、僕とかけがえのない恩師の最後のパフォーマンスになった。

鈴木先生はこのとき81歳

セゴヴィアをも凌いでいたと思われる、若き日の高度な技巧や正確性は流石に衰えを見せてはいるが、ギターのプレイヤーにもっとも必要な音のツヤと深みがさらに増していて素晴らしい。

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僕は中学生の時、NHKのギター講座の講師をしておられた鈴木先生をいつもテレビで観ていたが、鈴木先生は、やはり番組を担当していた他の講師の演奏家衆に比べ、”この人はギターをプレイするミュージシャン”だ!”と、いう印象を強く感じることのできた唯一のプレイヤーだった。

残念ながら、現在のクラシックギターの演奏家の殆どは、世界的にこの部分が欠如している気がし、単に”音楽を弾くギターの奏者”という薄っぺらい印象しか受けない。
クラシックギターが本来持つはずのポピュラリティを失い、一部の愛好家のなかだけで存在する最も人気のない音楽カテゴリーに入ってしまったのは、おそらくそのせいだろう。

自分はこういったことを、現代ギター誌主催の濱田滋郎さんとの対談で語っている。
自分にとって、胸にくる音楽をパフォームするものは、常に’プレイヤー’と呼ぶべきものであり、そうでないものは、単なる’奏者’でしかない。

僕は、鈴木先生のような高度な演奏技術は持たないが、この”ギターをプレイするミュージシャン”であるという点についてだけは、決してひけを取らないつもりだ。
先生と僕は、最初は師弟という関係で始まったが、最後は、良き’同業者’、そして芸術に携わる良き’宿敵’だった。

この二本の動画は、僕自身が(無料ダウンロード・ソフトですが)編集を行った。