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Las versiones alternativas de ‘Cadenza‘ y ‘Preludio IV‘ que he grabado a mi CD ‘Caminante.’
Probablemente como un ‘guitar player,’ simplemente es todo que puedo hacer.
The alternative version of ‘Cadenza‘ & ‘Prelude No.4‘ which I recorded for my CD album ‘Caminante.’
As a guitar player, probably this is simply all I can do.
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CDアルバム「カミナンテ」に収録した「カデンツァ」と「プレリュード第4番」は、それぞれ2回ずつ録音していた。
これは、どちらも使われなかったほうのオルタナティヴ・ヴァージョン。
プレリュード(ふたつめの動画)のほうは、実際収録したものとほぼ同じ感じでプレイしているが、カデンツァのほうは、アルバム版よりかなり速い速度でプレイしている。
クラシックギターのテクニックに主軸をおいた、ヴィラ=ロボス作品ばかりを集めたアルバムならこれでも良かったのだけれど、他のラインナップとともに通して聴いてみると、特に深いユパンキ作品とのバランスがよくないと思えたため、技巧的なものを抑え、より’南米的な影’の表現を試みた、速度を若干落としたものをCDとして発表することにした。
むずかしいことをやれば人は驚くが、簡単なことで人の心を打つのはもっとむずかしい。
真のギターの超絶技巧を持っていたのはユパンキだが、そういうことを理解する人間は少ない。
ひとりのギタープレイヤーとして、自分にできることはおそらくこれがすべてだろう。
カデンツァは、ヴィラ=ロボスの傑作ギターコンチェルト「コパカバーナ」のなかのソロパート。
2008年、ニューヨークでアルゼンチンのピアニストとのデュオでプレイしたこのコンチェルトが評価を受け、2009年と2010年、2年連続で僕はカーネギーホールに招待を受けてパフォーマンスを行ったが、最初の年の公演のアンコールで、下記のプレリュード第4番をプレイした。
カデンツァとプレリュード第4番。
どちらも自分にとって本当にかけがえのないものだ。