Muerto de Amor (Death of Love) Complete LIVE ガルシア・ロルカの前衛と幻想の炸裂「愛の死」全曲コンプリート・ライヴ(日本語字幕)

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La versión completa en vivo de ‘Muerto de Amor,‘ mi obra suite con 3 partes inspirada con dos partes por la maravillosa poesía de Garcia Lorca.

The complete live version of ‘Death of Love,’ my three parted suite for solo guitar inspired by Garcia Lorca’s stunning poem.

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全曲コンプリート・ヴァージョン(4.14.2017)による、ガルシア・ロルカの傑作詩「愛の死」に霊感を受けた、3部構成によるギター組曲

パンデミックのなか、もがく人間たちをあざ笑うかのごとく、いまアメリカでは、まさに”天からの試練”ともいうべき、自然災害も含めた数々の惨事が続いている。

「愛の死」は、光り輝く天空の世界と、魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした人間界が、ずば抜けた幻想、そして前衛感覚によって、時空を超越して激突するような作品。

日本語翻訳は困難で、残念ながら(字幕に記した)僕の訳はベストとは言えないが、畏敬の心を持って天を崇め、天によって生かされている地球人としての自覚を問われるこういった文学こそが、いまの世の中で、あらためて見直されなければならないものではないだろうか?

「愛の死」がおさめられている詩集「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」を読むと、ロルカにとってジプシーとは、きわめて優れた、宇宙に起源を持つ民族であることがよくうかがえる。

ロルカはかつて、こう語った。

”私はジプシーではない、私はアンダルシア人だ、このふたつはよく混同されるが、アンダルシア人がどこかジプシー的であることは否めない。では、私にとって最もジプシー的なものはなにか?それは本と文学だ。”

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僕は現在、(ブラック・レザーのスーツがバシッとキマるような!)女性シンガーに歌ってもらうべく、この組曲のメロディー部分にロルカの詩をうまく乗せ、ひとつの歌にする作業を行っている。

スペインの優れたギター、ホアン・エルナンデスは、よく僕のプレイに反応し、素晴らしいサウンドで鳴ってくれる。
ここにあらためて、東京のクロサワ楽器日本総本店クラシックギターフロアの皆様に、感謝の意を表したい。

僕の、詩の日本語翻訳は決してベストではない。

「愛の死」というタイトルは、スペイン語の原題に忠実に訳すと、「愛の死者」とか「愛の死体」といった訳になるが、僕がプレイする上でいまひとつ響きがよくないので、このようにした。
他の作品同様、ロルカの詩は、主語が自在にひっくり返り、スペイン語の原語だとそれがとても幻想的な効果を出すのだが、それを正確に、そして効果的に日本語に訳すのはたやすいことではない。
僕はミュージシャンであって、翻訳をなりわいとしているわけではないので、僕の訳は、あくまでも僕がギターをプレイする上で必要な、もっとも大切な’フィーリング’であり、芝居にたとえてみれば、僕専用の”演技メモのようなもの”。
このまま商品として出版できるようなものではないということをご理解いただけると嬉しい。