‘Soledad Montoya,’ Destiny of the gipsies ジプシーの悲哀と運命「ソレダー・モントーヤ」

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Una ‘white-Heat’ interpretación en vivo en La Paz, Bolivia, durante la gira ‘Lorquianas Iberoamericanas 2017.’
Al sólo tocar los temas de Atahualpa Yupanqui no me merece la palabra de ‘Yupanquiano.’
Soledad Montoya‘ es verdaderamente mi música, y mi guitarra que me siento orgulloso, y lo que puedo llevar el espíritu y al alma del gran maestro, con nuevos distintos anglos y la maneras.

A ‘white-Heat’ live performance in La Paz, Bolivia, during ‘Lorquianas Iberoamericanas 2017’ tour.
As one of the ‘Yupanquianos,’ to only play maestro’s works back to back is not my style.
Soledadd Montoya‘is truly my style and my music, which I believe I can bring Yupanqui’s soul and spirits with the different angles and the new ways.

2017年の「南米風ロルカ」ツアー、ノリにノっている白熱のボリビア、ラパス公演から、勢い余ったミストーンもあるが、音響のクオリティーも手伝い、僕のライヴ音源としてはおそらく最高の部類に属すると思われる、ガルシア・ロルカの傑作詩に霊感を受けたオリジナル・ギターソロのパフォーマンス。

ソレダー・モントーヤというのは、ジプシー娘の名前で、ロルカの代表作である「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」のなかでも特に傑出した「黒い哀しみのバラード」の主人公。
ロルカはこの娘をとおして、ジプシーという民族の悲哀と運命を、独自の前衛感覚をもって叙情豊かに謳いあげている。

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わかりやすいように、日本語の字幕を入れてあるが、他の作品同様、ロルカ作品は主語が自在に入れ替わり、原語のスペイン語だとそれがきわめて幻想的な効果を出すのだが、それを正確に日本語に訳すのは容易なことではない。

「ソレダー・モントーヤ」は、冒頭(たぶんどちらも女)のふたりの会話によるテーマが、まるで音楽のインプロヴィゼーションのように展開してゆく作品だが、僕も実際、いったいこれはどっちの言葉なのだろうと迷うところが途中多々ある。

いつかアルゼンチン人のふたりの俳優が、これを小演劇風に演じているのを見たことがあるが、それは男と女の会話になっていた。
”あれ、ここはソレダーがしゃべるのか?”という場面もあり、とても新鮮だった。

ロルカはすでに世を去って100年近くが経過し、そのコピーライト保護期間も満了している。
リスペクトがあれば、既製にこだわる必要はない。おのおのの感覚で、新しく自由な解釈でプレイするのが何よりもベストだと思う。

僕の翻訳は、決して出版できるようなものではなく、解釈も間違っている部分もあるかもしれない。が、これはあくまでもミュージシャンである僕が、自作曲をプレイするうえで最も大切な’フィーリング’を得るための、芝居で言えば、僕専用の’演技メモ’のようなものだと思っていただけると嬉しい。

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ロルカは、かつてあるインタビューでこう語った。

”私はジプシーではない、私はアンダルシア人だ、このふたつはよく混同されるが、アンダルシア人がどこかジプシー的であることは否めない。では、私にとって最もジプシー的なものはなにか?それは本と文学だ。”

これは個人的見解だが、「ソレダー・モントーヤ(黒い哀しみのロマンセ)」や、僕がやはり心酔する「月のロマンセ」も含め、こういった主語が自在変化をとげ、読むものにある程度の想像力を要求されるスタイルの作品というのは、アンダルシア人とジプシーの会話といって、ほぼ間違ないと思っている。

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ビデオに使用しているイラストは、ロルカ自身が描いたソレダー・モントーヤ

僕は数年前、アルゼンチンのコルドバ州政府より’ユパンキアーノ(ユパンキに深く傾倒、解釈する人物)’の表彰を受けたが、ただ巨匠の音楽を次から次へと並べてプレイするのは自分のスタイルではなく、その言葉に価するとは思わない。

「ソレダー・モントーヤ」は、自分が胸を張って”これが俺の音楽、俺のギターだ”と言えるものだ。
そしてまた、ユパンキの魂と精神を、異なるアングルから伝えられるもののひとつだと信じている。

やはり’音’は、ライヴで録るのがベストだ。