Soledad Montoya (Romance de la pena negra) Live Action 「ソレダー・モントーヤ(黒い哀しみのロマンセ)」実写版

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Una version alternativa ‘live action’ de “Romance de la pena negra (Soledad Montoya).”

An alternative live action version of “Ballad of the black grief (Soledad Montoya).”

黒い哀しみのロマンセ(ソレダー・モントーヤ)

ニワトリたちが大地をつつき始める オーロラの夜明け
暗い山から ジプシー娘 ソレダー・モントーヤがおりてくる

銅色のからだ 馬と影のにおい
豊かな胸 円形の歌のうめき

ーソレダー、あんた なんだって こんな夜明けにひとりで歩いてるの?

ーあんたには関係ないでしょ
あたしは あたしの喜び そして あたし自身を
あたしの探すものを さがしにきたんだから

ソレダー・モントーヤは私の悔い
暴れ馬のように 海にたどりつくと
波が 彼女を呑みこんでしまう

ーあたしに 海を思いださせないでおくれ
木の葉のさざめきの下にひろがる 黒い哀しみ

ソレダー、なんて深いあんたの哀しみ!
あんたの涙は まるでレモン汁のよう
そして あんたの希望は まるで口のなかのサワーのよう

ーなんて深い哀しみ!
あたしは狂った女のように 家に走りもどる
台所からベッドまでとどいてしまいそうな 
あんたの 長いおさげ髪

ーなんて深い あたしの哀しみ!
糸で編んだ あんたのブラウス
アマポーラのような あんたの腿

ーソレダー、あんたのからだを アロンドラの水でお洗い
あんたの心が いつも安らかでいられるようにね
ソレダー・モントーヤ

空 そして木の葉が舞う下
オリーブの大地がひろがる
カラバーサの花とともに 新たな希望が燃えあがる

ああ!ジプシーの哀しみ!
それは いつもきれいで ひとりぼっち
川底で泣いている 遠い夜明けのように!

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この詩は、ソレダー・モントーヤという名のジプシー娘と、おそらくガルシア・ロルカ自身との会話によって構成されている、傑作詩集「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」におさめられた”黒い哀しみのロマンセ”という作品の、僕自身が行った日本語訳。

僕はこれを、男と女の会話ではなく、アンダルシア人の女とジプシーの女の会話として、より自由なフィーリングで訳している。

これは、あくまでも僕が自作曲をプレイするうえでの、役者でいえば”演技メモ”のようなものだと解釈していただければ嬉しい。

ロルカは、生前のあるインタビューにおいて、下記のようなことを語った。

私はアンダルシア人だ。ジプシーではない。このふたつはよく混同される。しかし、アンダルシア人が限りなくジプシーらしさを持っていることは否めない。では、私にとってのジプシーらしさとは何か? それは本と文学だ。”

さらにスケールアップした、日本語字幕による「3Dオルタナティヴ実写版ソレダー・モントーヤもあわせてどうぞ!