Llanto por Ignacio Sánchez Mejías (García Lorca) 四楽章ギター組曲「闘牛士イグナシオ・サンチェス・メヒーアスに捧げる哀歌」

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Llanto por Ignacio Sánchez Mejías (Lament for the Death of a Bullfighter)

1. La cogida y la muerte (Cogida and death)

* Prelude ‘Lute Suite I BWV. 996’ / J.S. Bach

2. La sangre derramada (Spilling of the blood)

* A) Vidala calchaqui / A. Schianca
  B) La sangre de Ignacio / S. Otake

3. Cuerpo presente (Body present)

* Lluvias grises, y la muerte (Grey rains and death) / S. Otake

4. Alma ausente (Absent soul)

* La finadita / Hermanos Diaz

Text by Federico García Lorca
All music performed by Shiro Otake
Dance performance by Changmu Modern dance Company
Paintings by Julio romero de Torres
Artworks by Yu-ri “Ave” Fujiwara
Video created by Shiro Otake

This video is unlisted for the public.

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闘牛士イグナシオ・サンチェス・メヒーアスに捧げる哀歌

1 コヒーダと死 

   * プレリュード ”リュート組曲第1番” / J.S.バッハ

2 滴り落ちる血 

   * カルチャキ族のビダーラ / A.シアンカ
   * 闘牛士の死 / 大竹史朗

3 存在する肉体

   * 灰色の雨、そして死 / 大竹史朗

4 魂の不在

   * ラ・フィナディータ / エルマノス・ディアス

テキスト:フェデリコ・ガルシア・ロルカ
演奏: 大竹史朗
ダンス: チャンム現代舞踊団
絵画: フリオ・ロメロ・デ・トーレス
アートワークス:芙似原由吏
ビデオ制作:大竹史朗

このビデオは(当ホームページだけでご覧いただける)一般非公開です。

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1934年8月、その勇猛なファイトと端正な容姿、そして人格の素晴らしさであらゆる人々を魅了した、あるスペインの闘牛士が満場の観客の前で雄牛に突き殺されて絶命した。
それは夕刻5時のことだった…

これは、自らも舞台劇を書くなど、文学的にも優れた感覚を持っていた英雄、イグナシオ・サンチェス・メヒーアスの突然の死に対し、彼とも親交が深かったガルシア・ロルカが、その世界が一瞬止まってしまったような情景を、まさに想像し得る最高の文学的表現を用いて四部構成で綴った”ラメント(嘆きの詩)”を、バッハの名曲、そして「カンテ・ホンド(深い歌)」にインスパイアされた僕の二曲のオリジナルソロ、さらに伝統的なアルゼンチンのフォルクローレの調べを用いて音楽化した、僕自身、スペインのヒーローの死を題材に、アルゼンチンの伝統音楽が、いかにアンダルシアの「カンテ・ホンド」を母体として持ち、深く密接していることを表した四楽章組曲。

まだ日本語訳していないので、字幕はスペイン語のみだが、「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」、そして「カンテ・ホンド詩集」とともに、ロルカ文学の最高峰的存在といえる作品に霊感を得たギター曲。

楽しんでいただけると嬉しい。

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これは、僕が生まれる前の録音のたいへん古いものだが、とても大切にしている、フランスの作曲家、モーリス・オアナが作曲した、バリトン、コーラス、ハープシコードとオーケストラ、そして詩のナレーションのための「ある闘牛士の死に捧げる哀歌」のLPレコード。

完全なコンテンポラリー作品だが、随所に現れる、ヴィラ=ロボスを彷彿とさせるような、虚無的な詩情あふれるメロディーが美しい。

特に最終楽章の、ハープシコードとオーケストラがうねるように繰り広げる音世界は、現代音楽の本質に迫る、真の魂に満ちた素晴らしいクリエイションだと思う。

ロルカ文学は、死して80年以上が経過したいまもなお、国境を越え、多くの芸術家たちに大いなる霊感を与え続け、日々こうして、さまざまなアプローチによる新たな作品の誕生をサポートしている。