La casa de Bernarda Alba / Homenaje a Yasue Yamamoto 「ベルナルダ・アルバの家」ロルカとヴィラ=ロボスによる大女優へのオマージュ

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Una presentación homenajeada a Yasue Yamamoto (1902/1906-1993), una de las más grandes actrices japonesas, quien interpretó al papel principio (La Casa de Bernarda Alba)de la obra de Garcia Lorca por la primera vez en Japón en 1955.
Esta interpretación es también dedicada a Heitor Villa-Lobos.

An homage presentation for Yasue Yamamoto (1902/1906-1993), one of the finest actresses in Japanese entertainment history, who performed the main role (The House of Bernalda Alba) of the drama written by Garcia Lorca for the first time in Japan in October, 1955.
This performance is also dedicated to Heitor Villa-Lobos.

1955年10月、ガルシア・ロルカの戯曲「ベルナルダ・アルバの家」が、日本の演劇人たちの手によって初めて我が国で上演された。

この時、主役のベルナルダ役を演じたのが、日本を代表する名舞台女優・故山本安英(やまもとやすえ)さん。

「ベルナルダ・アルバの家」は、ロルカのペンになる最後の戯曲で、100年前のアンダルシアのある村において、亭主と死に別れた60歳の老婆(ベルナルダ)が、喪に服すため五人の娘たちに7年間の外出を禁じると、やがて娘たちは狂乱状態に陥り、ラスト、大悲劇が起こるというストーリー。

字幕によって使用した(わらべうたのような)詩は、実際に戯曲のなかにあるもので、彼のもうふたつの代表的悲劇「イェルマ」、「血の婚礼」同様、一見無邪気なトーンによって、これから起こる悲劇を比喩的に予告する重要な役割を果たしているが、まさにこの、無垢な”わらべうた”や”子守唄”のようなスタイルによる”不気味な暗示”こそが、”戯曲も書けた詩人”ではなく、”戯曲を書くために生まれてきた詩人”ロルカの作劇における、最も傑出した部分と言うことができるだろう。

安英さんは、「夕鶴」の主役(おつうさん)の舞台で知られた、歳を重ねてからも、まるで少女のような可憐な容姿でおられたが、この、あたかも邪鬼を思わせるようなアンダルシア女を演じている舞台写真を見ると、これが同一人物かと思わせるほどの迫力、そして貫禄がある。

日本の大女優へのオマージュに使用した曲は、僕があらゆるクラシックギター曲のなかで、最も優れていると信じる、20世紀を代表するブラジルのサウンド・クリエイター、エイトル・ヴィラ=ロボスの傑作ソロ曲「プレリュード第4番」。

東京におけるライヴ・プレイをお楽しみください。

僕はおそらく、ひとりのギターのプレイヤーとして、これ以上のヴィラ=ロボスのインタープレテーションはできないと思う。

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アンダルシアの悲劇なのに、なぜブラジルの先住民絡みの音楽なのかとおっしゃる方もおられると思うが、僕は絶対に(優れた)作曲者と、その出身国を結びつけてものを考えない。
それは僕にとって、物事を破壊的に狭くしてしまう最大のナンセンスだ。

バッハベートヴェンワーグナーらは、もはやドイツの音楽という言葉で片付けられるものではなく、チャイコフスキーストラヴィンスキーメシアンなどの音楽もしかり、単なるロシアやフランスの音楽と呼べるようなものではない。
さらにユパンキパコ・デ・ルシア、そしてこのヴィラ=ロボスに至っても、アルゼンチンやスペイン、ブラジルといった次元をはるかに超越した、地球全体の、しいては宇宙のリズムとエモーションに満ちたものと言って過言ではない。

バッハやピカソ(ついでにマイケル・ジョーダンも)のような傑出した能力を持った人というのは、みな宇宙人で、それに最も近いと思われる地球人はユダヤ人だと僕はいつも思っている。

ヴィラ=ロボスの傑出した調べは、いまにもしゃべり、そして動き出しそうな安英さんの舞台写真と相まって、やはり宇宙の情感を含有するロルカの詩の世界と、ドラマティックに、かつ叙情的に融合していると信じている。

ヴィラ=ロボスもロルカの大ファンだったのだろう。
彼は、こんにちあまり上演される機会をみないが、素晴らしいオペラ「イェルマ」を書いている。

このビデオの日本字幕付きヴァージョンは、7月末発行の、次号ファンクラブ・ニュースレターとともに、会員の皆さまにお届けします。