アドナイ・エレと羊めー館
私の新作ギター・アンサンブル・ナンバー、「ダヒュ」をイメージした人形を、岩手県の北部、二戸(にのへ)郡の奥中山にある、ひつじ工房アドナイ・エレ(電話0195-35-3931)のみなさんが作ってくださいました。
彼女たちは、敷地内で放牧している羊の毛を刈り、それらを草木染めで彩った、100パーセントナチュラルな美しい製品をたくさん作っています。
写真は、セルティック・クロス(ケルトの十字架)を抱いた、なんとも愛らしいダヒュ。
「寄寿姫」思い歌う
東北ツアーのパート2(実際は皮切りの10日でした)は、岩手沼宮内で行った私の新作「寄寿(よりじゅ)」お披露目公演。現地の最大手紙である岩手日報が大きく報じてくれました。私と寄寿との出会いが簡潔に書かれてありますので、その記事をご紹介したいと思います。
米国・ニューヨークを拠点に活動するギタリストの大竹史朗さんは十日、岩手町でコンサートを開く。同町の伝説に登場する「寄寿姫」をモチーフにした新曲「よりじゅ」を発表する。 大竹さんが五月に同町を訪れた際に、街の駅よりーじゅ前に設置されている寄寿姫のブロンズ像を見たり、伝説を聞くなどして「新曲が浮かんだ」という。コンサートは同町沼宮内のコミュニティースペース「山見の里 かきくけこう」で開かれる。大竹さんは築100年余りの旧家の母屋を改築した重厚な趣を気に入ったという。
大竹さんはフォルクローレ・ギターの巨匠とされるアルゼンチンのアタワルパ・ユパンキに指導を受け、シロ・エル・アリエーロの名前で世界的に活躍している。
国内でも毎年ツアーを行っている。岩手の自然に愛着を深め、八幡平市にある友人の宿泊施設に立ち寄るようになった。本県にちなんだ歌曲も数曲ある。
寄寿姫は沼宮内の知名の由来の伝説に登場し「自らいけにえに名乗り出て大蛇を鎮め、地域に平和をもたらした」と語り継がれている。
新曲「よりじゅ」の歌詞には、「石神」「寄寿」と地名がなどが盛り込まれ、風景を歌いつつ、恋愛の切なさを感じさせる静かな曲調という。
コンサートなどを企画している」ひょうえもんの主催。柴田和子社長は「地域のシンボルに光があたってうれしい。新曲を町の文化活動にどう生かしていけるか、今後の展開が楽しみ」とPRする。
(岩手日報 2006年12月9日)
シロ in 見前中!
10日からはじまった東北での連続ライヴ。少々前後しますがこれはパート1。11日の午後、盛岡市立見前(みるまえ)中学校にご招待を受けました。子どもたちのキラキラしている瞳を前に演奏するのは本当に素晴らしいことです。
私は13歳のときにユパンキの音楽を聴いて感激し、音楽の道へと進みました。この日、私の演奏を聴いた子供たちのなかで、もし誰かが私のように思ってくれたとしたら、こんなに素晴らしいことはありません。
(写真 見前中学の吹奏楽クラブの女の子たちとコンサート後に校長室で。みんなかわいいですね...。)