Bachianas Yupanquianas Live ユパンキとバッハの融合

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Interpretando un gran homenaje a Atahualpa Yupanqui, junto a una sublime recitación de Kyoko Kagawa,la gran actriz, y un estupendo coro de Las Voces de Himawari (Girasoles,) durante mi recital en Tokio.
Estos videos fueron filmado y dirigido por maestra Sumiko Haneda, la mejor directora del cine documental en Japón.

A live homage performance for Atahualpa Yupanqui, with a stunning poem reading by Kyoko Kagawa, and a fantastic chorus by Las Voces de Himawari (Sunflower,) during my recital in Tokyo.
These videos were filmed and directed by Maestra Sumiko Haneda, the best documentary film maker in Japan.

大女優・香川京子さん、そして劇団ひまわりのヤングアクトレスとともに行ったアタウアルパ・ユパンキへのグランド・オマージュ「バッハの家庭音楽会」から二本の動画をご紹介したい。

ひとつめが、ユパンキの名エッセイ集”インディオのしらべ”にある、ユパンキの少年時代を彷彿とさせるような「エル・ギタリスタ」を日本語に訳したものに、バッハの無伴奏チェロ組曲第5番プレリュードを乗せ、後半ト短調フーガをコーラスアレンジしてインプロヴィゼーションを行ったオリジナル歌曲でフィナーレを飾るもの。

そしてふたつめが、傑作詩「私を旅立たせないでおくれ、老いたアルガローボの木よ」をやはり日本語に訳したものに、リュート組曲第1番のアルマンドに、カンタータとコラールに合唱アレンジを施したものを加えて演奏している。

第5番チェロ組曲のプレリュードは自分が最も心酔するバッハの器楽作品のひとつで、かつて鈴木巌先生がアレンジしたものをベースに、朗読にあわせて若干テンポを変えたり、香川さんの情感豊かな素晴らしい朗読を聴きながら、時々その場で思いついたフレーズをアドリブで入れたりしているが、基本的にはこの大曲の全曲プレイを行っている。

ト短調フーガも、やはり自分が最も感動するバッハ作品のひとつ。

コーラスパート同様、オープニングでプレイするソロパートも自分でアレンジしたものだが、われながら厄介なものになったため、念のため楽譜を見ながら弾いていて、自分の目の前にある譜面台は、このパートだけのために置いてある。

この動画は、日本を代表するドキュメンタリー映像作家・羽田澄子さんによって撮影、そして編集された。
実際、3台のカメラによって撮影されたが、羽田さんは、全体をご覧になった後、一切小細工を行わず、正面のカメラ一台でパフォーマンスを追うことに決めてくださったようだ。

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香川京子さんは、若き日、かの溝口健二監督から、「あなた、反射していますか?」と厳しい演技指導を受けたそうだ。

このとき自分は、事前に都内の香川さんのご自宅を訪れ、一時間ほどのリハーサルを行ったが、特に細かい音楽とのシンクロニゼーションなどはお願いしなかったにも関わらず、香川さんの朗読は、まさに自分のギターに”反射”する感動的なものだった。

多くのリハーサルを必要とする音楽を創るのもそれなりに楽しいが、自分はどちらかというと、感覚的に優れたアーティストと、その場の空気から生まれる偶発的なものを得ながらプレイを楽しみ、同時に見物衆のみなさんにも喜んでもらうスタイルがより好きだ。

劇団ひまわりの少女たちに歌ってもらったのは、ふたつとも天を衝くようなパイプオルガンのサウンドをコーラスにアレンジしたもので、プロの大人のコーラスでも容易に歌えるようなものではないが、彼女たちは本当に素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。

自分はおそらく、これ以上のユパンキへのオマージュ・クリエイションはできないだろう。
これを聞いたら、バッハもきっと手を叩いてくれることと信じている。

なお、これは偶然見つけたものだが、香川さんを英語で紹介するインターネットのサイトに、やはりのちに朗読で参加していただいた「ガルシア・ロルカへのオマージュ」が、実際の香川さんのパフォーマンスを観せる動画としてリンクされている。
とても光栄なことだ。

この「ロルカ」ビデオも、羽田澄子さんによって撮影、そして編集していただいていたもの。

Unplugged Villa-Lobos アンプラグド・ライヴによるヴィラ=ロボス

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Una interpretación en vivo de ‘Preludio No.1‘ una grandísima creación para solo de guitarra clásica por Heitor Villa-Lobos.
Este video fue filmado durante mi ‘Chat’ concierto especial en Hiroshima, junto a Jun Takemura, uno de los mejores expertos de la música latina en Japón.
Suena muy lindo ‘Ignacio M.Rozas Modelo F1 1995‘ sin micrófono.

A live interpretation of Heitor Villa-Lobos’ ‘Prelude No.1,’ a phenomenon classical guitar solo.
This video was filmed during my special ‘unplugged’ chat live concert took place in Hiroshima, with Jun Takemura, one of the finest experts for Latin American music in Japan.
Ignacio M.Rozas Modelo F1 1995‘ sounds beautifully without PA.

完全アンプラグド(生音)による、ヴィラ=ロボスの傑作クラシックギターソロ「プレリュード第1番」のライヴ・インタープレテーション。
これは、日本を代表するラテンアメリカ音楽のエキスパート、竹村淳さんと一緒に、広島にご招待を受け、スペシャル・トークショーを行った際に撮影された動画。

このギターは、1995年にマドリードで出会った、イグナシオ・ローサスという優れた作家が製作した楽器で、ご覧の通りフラメンコのモデルだが、その容姿の美しさ、そしてフラメンコだのクラシックだのといった狭いカテゴリーを遥かに超越した音色の美しさに魅せられて、ローサス氏の工房で氏から直接購入した。

ヴィラ=ロボスは、疑うことなく南米大陸に生まれた最高最大のサウンド・クリエイター。

残念ながら子供の頃は(ブラジルのエリアス・ベルミーロや、やはりブラジルのマリア・リヴィア・サンマルコスのような最高のヴィラ=ロボスプレイヤーの演奏を聴くことができなかったため)、この素晴らしい音楽を理解することができなかったが、アメリカに渡り、そして南米の多くの国を旅した結果、このブラジルの巨人のフィーリングを体で理解することができたと思っている。

竹村淳さんは、自分がヴィラ=ロボスをレパートリーに導入したことを誰よりも喜んでくださった日本人のひとり。
自分が知る限り、日本において誰よりも”アマンテ・ベルダデーロ・デ・ムシカ(真に音楽を愛する人)”と呼べる方だと思う。

まだニューヨークに渡る前、好きだったパコ・デ・ルシアをはじめとする日本版レコードを買うと、大抵のものは竹村さんがライナーノーツを書いておられたが、いまこうして、ご一緒にライヴを行ったり、自分のリリースしたアルバムに解説文を書いてくださっているのは本当に嬉しいことだ。

竹村さんは、10年前、ご自身の書籍「ラテン音楽名曲名演ベスト111」に、自分の「ヒロシマ忘れえぬ町」を選出してくださっている。

また、やはり南米音楽エキスパートの音楽評論家の濱田滋郎さんと、日本のクラシックギター誌の主催で、ヴィラ=ロボスetcについて対談したが、そのとき濱田さんは、”だいたいヴィラ=ロボスといえば、みな同じスタンスで同じ音が聞こえてくるけれど、シロさんの演奏はすごく新鮮で素晴らしい”と言ってくださったのがとても嬉しかった。

特注モデルではないが、この”マイクを使わない生音”によるサウンドを聴けば、この楽器がいかに高い機能性を持ち、25年に渡って自分を支え続けてくれているかよくお分かりいただけると思う。
弦はフラメンコのものではなく、ダダリオ社のクラシック・プロアルテのノーマルテンション(ブラック)を使用。

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Otra interpretación en vivo de ‘Danza de la Pachamama,’mi composición para solo de guitarra, durante un concierto privado para mis grandes fans de la ciudad Utsunomiya, Japón.
De nuevo suena muy lindo ‘Rozas’ sin micrófono.

Another live performance of “Danza de la Pachamama (Pachamama’s Dance),” my composition for solo guitar, for my good supporters in the Utsunomiya City, Japan.
‘Rozas’ sounds great as always.

ローサスのギターの”生音”ライヴ動画もう一本。

ご縁の深い宇都宮市にお招きいただき、40名ほどの後援者の皆様のために行ったスペシャル・プライベート・ミニコンサートにおける珍しい録画。

これは、スペイン軍がインカ帝国を滅ぼした際、永遠に山陰に姿を隠したと伝えられるインカ帝国の女神”パチャママ(大地の母)”をモチーフにした、アンデス高原の代表的舞曲リズム’カルナバリート’を使って作曲した「パチャママの踊り」とタイトルしたギターソロ。

自分は通常、PAを入れて公演を行うが、主催者が特に希望する場合は生音でも行う。
こうした、ちょっと足を延ばすとお客様を蹴っ飛ばしてしまいそうな距離でのライヴは、一切ごまかしが効かないが、大ホールでは決して得ることのできない、ライヴプレイヤーとしての醍醐味がある。
イグナシオ・ローサスは、今後もあらゆるスタイルのステージにおいて、その機能性を遺憾なく発揮してくれ続けるだろう。

関係ありませんが、今日の衝動買い。

ジョー・バイデン(キャンディーつき)トコトコ人形❤️❤️❤️

Juan Hernandez Concierto S 2014との出会い ②

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A la continuación de la parte apertura de mi suite homenajeado a Garcia Lorca, junto a cuatro maravillosas bailarinas coreanas, y Juan Hernandez Concierto S (2014.)

For the continuation of the opening part of my homage suite for Garcia Lorca, with stunning four Korean dancers, and Juan Hernandez Concierto S (2014.)

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自分に再び活力を与えてくれた美しいギター、ホアン・エルナンデス(2014)を使用して、三年前にソウルに招待を受け、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)」の傑出した4名の女性ダンサーたちとともに初演した、スペインの国民詩人ガルシア・ロルカに献呈した組曲の第二部と最終第四部の、ファイナル・ドレスリハーサルが収録された動画。

トップの第二部は、バッハの無伴奏チェロ組曲第5番の’アルマンド’を主題とし、あとにオリジナルの展開部をインプロヴァイズした、自分がとても気に入っているパート。
朝市のガゼール」というタイトルの、アンダルシアの朝の市で見かける美しい女性に対する、少々谷崎潤一郎(?)的激情によって書かれた恋の歌を表現している。

最終第四部は、”おおギター、五つの剣で深く切り裂かれた心!”という、最もロルカ作品のなかでもポピュラーなフレーズで知られた「ラ・ギターラ」の韓国語による朗読が入るパート。
ダンサーたちの衣装の背中には、ギターの弦を模した六本の糸刺繍が施されており、ラストは彼女たち自身がギターの音になったかのような雰囲気で、自分はこの組曲についておおまかなところは伝えたが、曲の解釈や振り付けは彼女たちに任せた。
難度の高い韓国の伝統舞踊をすべて会得しているという、優れた踊りの技術と素晴らしい芸術センスを持つ彼女たちは、見事に私の思う「ロルカ像」を表現してくれた。

ホアン・エルナンデスは、全編にわたり、自分の声となって語り、そして泣いてくれている。
良いギターだ。
自分はあらためて、クロサワ楽器日本総本店クラシックギターフロアの皆様に感謝している。

第四部のラストには、暗転後、カーテンコールの段取り練習も収録されている。

自分はこの時、ソウルに一週間滞在したが、それはまるで竜宮城にいたようなもので、連日女性たちに囲まれ(滞在中、男が食事の席にいたというのは、撮影の過密スケジュールのなか、本番に駆けつけてくださった、親しくさせていただいている韓国の国民俳優アン・ソンギさん参加の打ち上げの席以外、全くおぼえがない)、極上の肉の塊を食べていたので少々ステージ衣装の革のズボンがきつくなり、本番前の24時間は絶食した。

ぜひ二本とも、最後までご覧いただけると嬉しい。

こりゃ太るぜ!

素晴らしい花束を持ってかけつけてくださった、名優アン・ソンギさん。
ホアン・エルナンデスは容姿も美しい。

アン・ソンギさん、「チャンム」の代表である、韓国現代舞踊の最高峰キム・メジャさんと、成功を喜ぶ。
芸術に国境はない。

Juan Hernandez Concierto S 2014 との出会い

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Gracias a Kurosawa Music Instruments (Tokio,) me fui enamorado con una belleza (Juan Hernandez Concierto S 2014.)
En una escena de Seúl, ensayando a la primera parte de mi suite homenajeado a Garcia Lorca, con cuatro maravillosas bailarinas coreanas de una legendaria ‘Changmu Dance Company.’

Many thanks to Kurosawa Music Instruments Tokyo, I met and fell in love with a beautiful Juan Hernandez Concierto S (2014.)
This is from the rehearsal scene in Seoul, rehearsing the 1st part of my homage suite dedicated to Garcia Lorca, with four stunning female dancers of the legendary ‘Changmu Dance Company.’

これは、このところ自分がメインの楽器のひとつとして愛用している、スペイン生まれのホアン・エルナンデス(コンシエルトS2014)を使って、優れた韓国の女性ダンサーたちとともに、自作のロルカ組曲(第一楽章)を、ソウルのホールにおいてリハーサルしている模様が収録された、これまで公開していなかった動画

このギターとの出会いにはストーリーがある。

2013年から2014年にかけて、自分はかなりタイトな日程をこなしていた。

まず10月、東京で、ファンクラブ主催の鈴木巌先生とのジョイント公演を終え、いったんニューヨークに戻ってアメリカ国内での仕事を消化したあと、日韓交流基金の招待を受け、12月に再び東京に向かい、四谷のハンマダン大ホールにて韓国の女性フルート奏者との共演で新作「ハンアの舞」を初演。その合間を縫って日本映画「無花果の森(小池真理子原作)」のサウンドトラックを作曲し、年明け1月から2月にかけて、アルゼンチン、コルドバ州政府の招待を受けて同州をツアー。ニューヨークに戻って3月はアメリカ東部を回り、今度は4月はまた東京へ行って、「無花果…」のプレミア試写会出演、ヤマハホールでの渡米25周年記念公演を行うと、すぐにアメリカでの仕事が待っており、さらに6月は、パラグアイとアルゼンチンで、新作組曲「神々の炎」の初演ツアーを行うなど、冗談ではなく地球を何度も何度も縦横断した。

本当に忙しかったが、音楽的には充実していたので、決して疲れていたわけではない。しかし、実はその間(詳しいことは、ある人物と団体をひどく悪く言うことになるので公表は出来ないが)、少々仕事の上でやる気を失うことが起き、自分は南米ツアーのあと、結局一年以上音楽活動を断ってしまった。

一方、その間にリリースされた、ヤマハホールでのライヴレコーディングによるアルバム「イベロアメリカーナ」が、まずドイツで火がつき、世界中でまずまずの高評価を受けるなど、少々現場への関心を取り戻しつつあったが、2015年明け、ある音楽関係者を通して、東京のクロサワ楽器総本店のクラシックギターフロアーが、スペインのある優れた楽器を(サブでもよいので)使ってコンサートをしてもらいたいという連絡を受けた。

自分はまだ、当分音楽の現場に戻るつもりがなかったので、最初は乗り気ではなかったが、結局、大恩人の米国在住の投資家・大根田勝美さんとも相談し、その年の11月、東京へ行って、この楽器を使ってコンサートを行うことにした。

それが、スペイン生まれのこのギター。
自分に再び音楽への情熱を取り戻させたのは、この美しい楽器だ。

クロサワ楽器の皆さんも、まさか自分がそこまでこのギターを気にいるとは思わなかったようだが、自分はそのままこの楽器をニューヨークに持ち帰り、多くの作曲を開始した。
一連のガルシア・ロルカへのオマージュナンバーは、すべてこのホアン・エルナンデスで作ったものだ。

2017年は、再び怒涛のように忙しくなり、自分は以前よりさらに精力的に公演活動を行った。
4月には東京で、大女優・香川京子さんの朗読とともに”ロルカへのオマージュ公演”を行い、5月にはニューヨークの国連に招待を受けてピースコンサート。そのあと少し休んだが、9月にはソウルに招待を受け、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)」の4名の素晴らしい女性ダンサーとの共演で、ロルカ組曲の初演を行い、10月には、やはり新作ロルカとともに、3年ぶりに南米ツアーを行った。

上記の動画は、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)」との共演によるソウル公演直前の舞台リハーサルの模様

本番は、少々深めにリバーブをかけてもらったが、このリハ時は(エフェクトフリーの)ほぼ生音に近いナチュラルなサウンドになっている。
これが、自分を魅きつけたギターの音だ。

自分が所持する楽器のなかでは、かなりネックが細くて握りがやわらかなため、はじめのうちは低音がビビることがあったが、ハードテンションの弦を張ることと、とにかくビシバシ弾き続けることで、お聴きのようなドスの効いたいい感じになってきた。
本来彼女(ギターは女性)が持つ、きわめて抜けの良い、輝きを伴う美しい高音。深く芯のある中低音。そして和音を引っ掻いたときのサウンドバランス。
この曲は、レントではじまり、じょじょに激しさと速いタッチを増してゆくものだが、音は決して深みを失うことなく、語り、泣き、最後の瞬間まで自分と一緒に豊かな感情表現をしてくれる。

美しいギターと、韓国の素敵な女性たちとともに()自分の表情も明るい。

Le Gitan New Yorkais avec la Solitude et la Passion

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