ハロー、北稜中学校! PART 1
東京で行われた母の授賞式の直後12月1日、私は盛岡市立北稜中学校の佐々木繁校長先生のご招待を受けて岩手県を訪問。
同校体育館において、テストを間近に控えた三年生をのぞく、一年生と二年生、先生方、そして父兄の皆さん500名を前にスペシャル・コンサートを行いました。
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今回のように、日頃あまりなじみのない芸術音楽の演奏を、まだ精神的にマチュアーではない10代前半の少年少女とたちに聴かせるという状況は、時として弾く方も聴く方も不完全燃焼に終わってしまうことの多い、どちらかというとリスクの高いものですが、私はあえて、自分がなによりも素晴らしいと信じる南米アルゼンチンのアタウアルパ・ユパンキと、ブラジルのエイトル・ヴィラ=ロボスのナンバーを中心に演奏。そしてクライマックスには、北稜中学校の皆さんの美しい故郷である岩手県からインスピレーションを受けた私のオリジナル曲、'組曲ナンブ'を披露しました。
結果、1000を超えるキラキラと輝く瞳は一度も集中を欠くことなく、コンサートは約二時間に及び、中間に織り込んだQ&Aコーナーでは多くの質問を受けました。
"25カ国です。"
"スゴーイ!"
"アルゼンチン、ペルー、ホンジュラス、うーん、それからフランスとスペインかな。"
"どこへ行きたいというよりも、たとえいつどこへ行くことになっても大丈夫なように、日頃から精神をピュアーに保ち、身体を鍛えるようにしています。"
"たとえばギターなどでむずかしいところがあったら、どうやってそれを克服しますか?"
"バスケットボール部のみんながフリースローが入らないときどうしますか?練習しかないでしょう。ぼくもそういうときはただひたすら練習をします。"
"どうずればシロさんみたいに、海外で活躍できるようになれますか?"
"ぼくはそんなことをみなさんに言えるほどたいした活躍をしているわけではありませんけれど、もし、海外で生きてゆくのに大切なことをひとつ挙げるとすれば、それは心と視野を大きく広くもって外の世界を見て、そしてそこにいるたくさんの人々を理解することではないかなと思います。
日本は周りをすべて海に閉ざされた島国ですね。だからここにいると、海のむこうに広がる素晴らしい国々と人々をダイレクトに、そして正確に知ることはとてもむずかしいかもしれません。
しかし、世界は本当に広くて奥深いものです。もしみなさんが大きな心を持って世界を見ようとするなら、きっと世界は腕を大きく広げて迎えてくれるでしょう。
'見聞を広める'という言葉には、本当に素敵な響きがあります。みなさんもこれから、大いに'見聞を広めて'歩んでいってください。
ぼくは26歳のとき、こうしてニューヨークにぶつかってゆきました。するとニューヨークは、ぼくがちょうどみなさんと同じ年齢の頃にその音楽を聴いてあこがれていた、アルゼンチンのアタウアルパ・ユパンキさんとの出会いという、かけがえのない大きなプレセントを用意して待っていてくれたのです。"
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パート2へ続く.....。
2008年12月30日 | Shiro On Tour(ツアー & ライブ)