'Bachianas Argentinas' in NYC

"アルゼンチン風バッハ"PART1 カウントダウン

ニューヨークのアルゼンチン総領事館主催によるスペシャルコンサートを10日後に控えた8月27日の午後、今回会場となる同公館内オーデトリアムにおいて行いました。

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お察しのとおり、"バッキアーナス・アルヘンティーナス/アルゼンチン風バッハ"とは、私がユパンキ同様敬愛してやまない、ブラジルの大作曲家、エイトル・ヴィラ=ロボスの不朽の傑作連作ナンバー"バッキアーナス・ブラジレイラス/ブラジル風バッハ"の向こうをはったものです。


ただし、そういったタイトルのオリジナル曲があるわけではなく、これは、ひとつのコンサートで演奏する全レパートリーをとおして、アルゼンチン生まれの偉大なるバッハ、すなわちアタウアルパ・ユパンキの姿を浮き彫りにするといったもので、私はこのコンセプトを、この二年の間、ゆっくり時間をかけて構成してきました。


この'バッキアーナス・アルヘンティーナス(アルゼンチン風バッハ)'、これまで何人かのアーティストが、このタイトルを使って公演を行っており、そのなかには、私の大好きなヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルも含まれますが、そのほとんどはアストル・ピアソラなどのタンゴのナンバーが関わるもので、私が目指すものとは根本的に異なります。


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日本においては、2007年4月の東京銀座の王子ホールでのコンサートや、2008年4月の広島世界平和記念聖堂におけるコンサートを聴きに来てくださった方も多くいらっしゃると思いますが、これらをはじめとする、この二年間に行った日欧北南米すべての公演が、今回プレミアーとなる"アルゼンチン風バッハ"の布石となったと言っても決して過言ではないでしょう。
私は皆様に演奏をお聴かせしながら、自分でも様様な実験を試みていました。

今回、このコンセプトによるコンサートを初めてニューヨークで、しかもユパンキの祖国であるアルゼンチンの総領事館で行うというのは、言うまでもなく責任重大。
なんとしても大成功をおさめたいところです。
アルゼンチン総領事館側でも、この私の意向を受け、逆に先方から事前の会場使用リハーサルをオファーしてくれました。

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NYアルゼンチン総領事館はカッコよすぎ!

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摩天楼の谷間に、忽然とこのような空間があるというのも、文字通り世界一の大都市ニューヨークならではでしょう。
ありがたいことにこのイヴェントはすでに満席となり、あとは当日、ベストコンディションで臨むのみとなりました。

当日いらっしゃるすべての皆様に、私の"アルゼンチン風バッハ-偉大なるアタウアルパ・ユパンキへのオマージュ"を楽しんでいただきたいと心から願っています。

2009年07月20日 | Shiro On Tour(ツアー & ライブ)