Happy holidays


来年、ニューヨークの大学から依頼を受けている”アルゼンチン風バッハ”の講座用原稿書きに四苦八苦するなか、新作カンタータの第一回リハーサルを、ニューヨークのアッパーイーストサイドに位置する、アワーレイディー・オブ・ピース教会の講堂において行いました。


通常、重要なパフォーマンスの前には必ずここでリハーサルを行いますが、こういった場所を使用できるのは、当教会の神父様と親しい私の代理人、ドロシーさんのおかげ。
ニューヨークへはじめてやってきた中出阪蔵さんギターも嬉しそうです。

クリスマスはもう目の前。
講堂のステージの上には、イエスキリスト生誕の見事なディオラマが作られていました。


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その翌日は、日ごろお世話になる旅行社「グローバルユースビューロー」の柴崎常務のご招待を受け、カーネギーホールで行われた小澤 征爾さん指揮によるサイトウキネンオーケストラの演奏会を聴きました。


この日の小澤さんのブラームスは最高でした。

コンディションがベストではない小澤さんは、指揮台に置かれたピアノ椅子で体を支えながらのパフォーマンスでしたが、その背中からは最初から最後までやさしく清らかな光が漂っていました。

それはまるで、ベートーヴェンが現代に現れてオーケストラを指揮しているかのように見えました。


これまで足を運んだ小澤さんのコンサートのなかでも、この夜の演奏は、間違いなく最高のものだったと思います。


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素晴らしい演奏会のあとは、やはりふだんグローバルユースビューローとお仕事をされ、今回東京からご招待を受けていらした、日本作曲家協議会会長を現在つとめておられる作曲家の小林亜星さんご夫妻と楽しいひととき。


ヴィラ=ロボスにはじまった亜星さんとのおしゃべりは深夜にまでおよび、結局ホテルのロビーバーの閉店をもっておひらきとなりました。


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写真は、亜星さんがプレゼントしてくださった2008年リリースの作品集CDです。

長きに渡って日本のポピュラーミュージック界をリードしてこられた小林亜星さんは、後輩の話をよく聞いてくださる、心優しい真のロマンティストでした。

よい出会いに心から感謝をしています。


2010年12月18日 | Knight's NY diaries(ニューヨーク日記)