アタウアルパ•ユパンキ大図鑑

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アルゼンチンにおいて、’’Guia para reencontrarse con Yupanqui (ユパンキと再び出会うための手引き)"なる出版物が発表されました。

豊富な貴重写真、そしてユパンキの歩んだ道のり、数々のエピソードをはじめ、偉大なる巨匠のすべてがわかる、まさにユパンキ大図鑑といった内容ですが、本文内、ユパンキ以外のアーティストたちによる数々の優れたインタープレテーションが記述された”Discos homenaje(オマージュ演奏による録音)”という章に、よく知られたアルゼンチンのスマ•パス、ホセ•セーニャ、ブラジルのデミテリオ•ザビエルらとともに、”弟子と熟考される”として、日本人である私の名前がありました。


正直なところ、私はこれまで、ユパンキに対して師であるとか弟子であるという意識をもったことは一度もありません。


ユパンキを知らない、特にアメリカ人などに対しては、便宜上、話を簡略化するために、ギターの奏法を教わった先生だという言い方をすることもありますが、むしろ私自身は、世界にいまも多くいる、ユパンキを愛し、そしてその道を歩もうとするセギドーレス(フォローアー)のひとりであるという自覚を強く持っています。


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アルゼンチンには、ユパンキのギター曲をうまく、まるで本人が弾いているかのように演奏するギタリストが何人かいます。

しかし、ここにはそういった人たちの名は一切なく、反対に、ユパンキとはあえて異なるスタイルによって確固たる各々の個性を出しながら、それでいて巨匠の精神を余すところなく伝えようと試みる、決して物真似に終わらない一流儀を極めたアーティストたちが選ばれたように見受けられました。


それはまさに常日頃、私が探求している’道’そのもの。
こういったなかに私の名が見られたのは、本当に喜ばしいことと思っています。


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高い評価を受けているのは、ペドロとパコ•イバーニエス、アルベルト•コルテス、アンヘル•パラなどで、、ほかにもチャンゴ•フリアス•ゴメスの’牛車にゆられて’や、ロックで’牛追い’をプレイするディヴィディードスなどの名がありました。


一冊の書籍がそのままpdfファイルになったページなので、少々出てくるのに時間がかかりますが、現在こちらの「ユパンキ公式サイト内」においてすべてお読みいただけます(スペイン語)。

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2013年04月28日 | Knight's NY diaries

母校における特別講演 アルゼンチンのメディアがスピード報道


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昨年4月23日、私の母校である、東京お茶の水の文化学院においてに行った特別講演が、アルゼンチンのメディアによって大きな報道を受けました。

これは、同校の創立記念日を祝う特別講義としてご招待を受けたものですが、こうして国際的な意義をもてたことを心から嬉しく思っています。

現在、このほかにも、新聞、ラジオ局、そしてオンラインの大手ヤフーなどが様々な見出しによって、ユパンキに対する私の強い思いを報じてくれています。


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2013年04月22日 | Reviews

’カフェ•レッジオ’ 普遍のニューヨーク

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日本出発を前に、ニューヨークほか3州にわたって続けていた仕事が一段落し、少々ここ数日息抜きしています。

(表情に安堵感あり…)

ここは、ニューヨークのグリニッジビレッジにある’カフェ•レッジオ’という老舗イタリアンコーヒーショップ。

1988年8月、はじめてニューヨークへやってきた私は、映画’グリニッジビレッジの青春’ゆかりのこの店にまず足を運びました。


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2013年04月17日 | Shiro's hideaways

El hombre maravilloso

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昨秋の銀座ヤマハ公演に続き、今回もまた、能舞台という素晴らしい会場でリサイタルを行えるのも、すべて後援会長を引き受けてくださる大根田勝美さんのご尽力によるものです。

この場を借りて、あらためて大根田さんに深く感謝を申し上げます。


私はここ一年来、このアメリカにおける人生の素晴らしい大先輩から、本当に多くのことを学んでいます。


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今日、私は、ニュージャージー州の大根田さんのご自宅においてバースデーを迎えました。


4月生まれなので、誰よりもはやく、電光石火の如く年をとってしまいます。

(写真は、クリックするとフルサイズでご覧いただけます。)


2013年04月14日 | Knight's NY diaries