子どもたちへのオマージュ


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テレビのニュースでも大きく報道された、岩手県宿戸(しゅくのへ)中学校秋の文化祭におけるスペシャルコンサート。

これはラスト、生徒のみなさんとの和やかなワンシーンです。


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当初、学校の先生からは、”よいものだということはわかっていても、芸術音楽を子どもたちがきちんと理解できるか少々不安なので、演奏は簡単に30分くらいでお願いできますでしょうか。”と言われていましたが、私はあえて、ユパンキの深いメッセージと世界観に満ちた音楽をていねいに解説しながら演奏し、特に子どもが理解しやすいようなレパートリーの選曲を行いませんでした。


すると、生徒のみなさんは、そのキラキラと輝く瞳をさらに輝かせながら、食い入るように私の演奏を見守り、生まれてはじめて聴く南米の音楽に対して一度も集中力を切らさななかったため、結局、演奏時間は、予定されていた倍の一時間以上におよびました。

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子どもたちの感受性は、私たち大人など到底およばない素晴らしいものです。
私たち大人に、彼らの尊い感性をまげてしまうようなことがあっては絶対にならないでしょう。

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一年ぶりの倭国への帰国を10日後に控えました。


11月20日の東京公演、「バッハの家庭音楽会」は、私のそんな思いが投影された、すべての子どもたちに捧げるものです。

2011年10月21日 | Shiro On Air(ラジオ・テレビの出演話)