「ヒロシマと音楽」出版

ヒロシマと音楽

広島の市民団体「ヒロシマと音楽」委員会(委員長・原田宏司広島大学名誉教授)が、東京の汐文社から、原爆や平和をテーマに収集した国内外の1867曲のデータや、活動の歩みを記した本「ヒロシマと音楽」を出版しました。
私にとって、日本での音楽家としてのキャリアの第一歩ともいえる公演は、広島の皆様によって作られたものです。
その後、日本だけでなく、世界中のいろいろな土地を訪れるようになり、いろいろなオリジナルの作品を創るようになりましたが、ユパンキが作ってくれた、この広島との縁がなければ、おそらく何も生まれなかった、そう言っても過言ではありません。
ユパンキが広島を、「忘れえぬ町」と言ったように、 私もこのときの、広島の皆様が私に対して送ってくださった愛情を、生涯忘れることはないでしょう。
本のなかでは、“ラテン系アーティストにみるヒロシマ”、および“「ヒロシマと音楽」と私”のチャプターのところに、私とユパンキのこと、そして「ヒロシマ 忘れえぬ町」のことが、12ページにわたって書いてあり、私もこれを読み当時のことを思い出して感無量でした。
この素晴らしい本を、多くの皆様に読んでいた だきたいと思っています。
(お問い合わせは 汐文社 03-3815-8421)   


ラテン系アーティストにみるヒロシマ

山崎克洋さん執筆による“ラテン系アーティストにみるヒロシマ”の一部。

ヒロシマ 忘れえぬ町

渡部朋子さん執筆による“「ヒロシマと音楽」と私”のなかの、私が翻訳を行った、ユパンキの「ヒロシマ 忘れえぬ町」の詩。山崎さんも渡部さんも、私の真の恩人です。

中国新聞

「ヒロシマと音楽」出版を報じた中国新聞の記事
(2006年7月13日)

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最初の広島公演で、私が最初に受け取った謝礼のはいったのし封筒。
名の知られていない、まだ若い音楽家を招待して、正式な場で公演させるということは簡単にできることではありません。
私はずっとこの封筒を大切にしています。