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Garcia Lorca’s Stylistic Beauty 2 ガルシア・ロルカで表現を試みる’様式美’ ②

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Yerma ~Homage Guitar Solo for Federico Garcia Lorca~

1. Lento
2. Largo Moderato (Cello Suite No.2 Prelude by J.S.Bach)
3. Allegro – Presto

Composed, arranged (#2) and performed by Shiro Otake

イエルマ 〜ガルシア・ロルカに捧げるギターソロ〜

1 レント
2 ラルゴ・モデラート (バッハの無伴奏チェロ組曲第2番プレリュード)
3 アレグロ〜プレスト

作曲、編曲(バッハのプレリュード)及び演奏:大竹史朗

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’イエルマ’は、1934年に出版された戯曲で、ガルシア・ロルカ三大悲劇のひとつ。
100年前のアンダルシアの村を背景に、石女(うまずめ)の人妻イエルマの夢と絶望、そして破局が描かれる作品で、今も世界中の国々で、様々な解釈によって日々新たな舞台が作られ続けている。

これは、中間部にバッハの名曲を織り込んでインプロヴィゼーション展開させた僕のオリジナル・ギターソロ曲。

このバッハのプレリュードは素晴らしいナンバーだが、ほとんどギターでプレイされることはないので、自分自身で編曲を行った。
とても気に入っている。

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Yo, tenia 20 años(!) Actuando a uno de los papeles de ‘Yerma’ en Tokio.

Me, 20 years young (!) Playing one of the part of ‘Yerma’ in Tokyo.

御茶ノ水の文化学院文学科演劇コース在籍時の20歳の僕(!)

コースの発表公演において’イエルマ’に出演してギターをプレイしている。

僕はこの公演の際、当時文化学院の講師をしておられた舞踊評論の第一人者・前田允先生の演出助手として参加していたが、ギターが弾けるというので、実際の上演台本にはないジプシーの青年役で、ちょっとだけステージに登場した。

ロルカとの関わりも結構長い。

Garcia Lorca’s Stylistic Beauty 1 ガルシア・ロルカで表現を試みる’様式美’ ①

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Soledad Montoya ~Homage Dance Suite for Garcia Lorca~

1. La Aurora
2. Allemande BWV.1011
3. Dos Trenzas Gitanas
4. Agua de la Alondra
5. La Guitarra

Music: Shiro Otake (expect #2 composed by J.S. Bach)
Dance & poem reading: Change Modern Dance Company

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La belleza estilística…’
Es la que me encanta y me apunto mas que nada. Para mi, las obras de Garcia Lorca son mejores ‘cepillos‘ para pintar de eso junto a varias maneras.

Stylistic beauty…’
That’s what I love and I aim more than anything. To me, Lorca’s works are the best ‘paintbrushes‘ to draw of it in many ways.

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舞踊組曲「ソレダー・モントーヤ

1 オーロラの夜明け
2 アルマンド BWV.1011
3 ジプシーの黒髪
4 アロンドラの水
5 ラ・ギターラ

音楽:大竹史朗 (#2のバッハを除く)
ダンスと朗読:チャンム舞踊団

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様式美’。

それは僕が最も霊感を受けるものであり、そして同時にアーティストとして目指すものだ。
自分にとってガルシア・ロルカの文学は、それを表現できる最良の’絵筆’と言えるだろう。

ロルカの故郷であるアンダルシアには、フラメンコ以前に”カンテ・ホンド(深い歌)”と呼ばれる、この地域文化の根幹をなす調べがあり、自分はこれこそが、自分が深く関わるアルゼンチンの伝統音楽の’母親’だと信じている。

かつてロルカは、あるインタビューで、カンテ・ホンドとフラメンコの違いを尋ねられた際、「現在タブラオなどで歌い踊られているフラメンコは、カンテ・ホンドの’退化’にしか過ぎない。」と答えた。

ロルカにちなんだ作品を作る場合、もちろん多少のフラメンコのエッセンスは必要だ。
音楽とは、まずエンターテインメントであるから、僕もこの舞踊組曲にそういった要素は取り入れている。

しかし、それだけでは、ロルカへのオマージュと称した、よくあるフラメンコ丸出しのサウンドになってしまうだろう。

僕は、アルゼンチンの伝統音楽をしっかりと根底から支える’カンテ・ホンド’を、自分のギターと、そしてこういった芸術的信頼感を寄せることのできる仲間たちとともに表現したい。

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これは、2017年、ソウルに招聘を受けて、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)」の5名のダンサー(そのうち一人は朗読)とともに初演した、ガルシア・ロルカに捧げる舞踊組曲’ソレダー・モントーヤ’の、これまで公開していなかったフルステージ。

本番直前のドレスリハーサルが比較的良い状態で収録されたものだが、3本のビデオに分かれて録画されていたので、僕の東京における別のライヴから映像を抜いたもので計3カ所のギャップを埋め、僕自身の編集によって一つの動画として繋げたもの。

’ソレダー・モントーヤ’というのは、ロルカの傑作詩集「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」の一編に登場する(トップ写真のロルカ自身が描いた絵)ジプシー娘の名前で、僕はこの他にも、この女性にインスパイアされたギターソロを作曲している。

僕の作る音楽は、現在の音楽シーンの主流をゆくものではないが、決して退化したものではない。

僕は今後も、ニューヨークに暮らすアーティストとして、自分の信じるやり方で、かけがえのないアルゼンチンとスペインを一つに繋げてゆくつもりだ。

SONOKO (Confessions of a mask) December 8th 2021 ’園子’初演ライヴ@ヤマハホール 2021年12月8日

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La nueva fecha reemplazada de mi recital en la sala mayor de Yamaha Hall en Tokio para estrenar ‘SONOKO,’ mi nueva suite inspirada por ‘Confesiones de una máscara (Yukio Mishima 1925-1970)‘ sera el 8 de diciembre de este año.

The new replaced date of my recital at Yamaha Hall Tokyo to premiere ‘SONOKO,’ my new suite inspired by ‘Confessions of a mask (Yukio Mishima 1925-1970)‘ will be the 8th of December, 2021.

昨年没後50年を記念した、三島由紀夫の傑作小説「仮面の告白」に霊感を受けた新作組曲「SONOKO~園子~」の、銀座ヤマハホールにおける初演リサイタルは、今年の12月8日に延期決定しました。

これはイメージビデオですが、自分で昨夜作った素人仕事なので、公式告知開始にはもっときちんとしたものに置き変えます。

それまでの間だけお楽しみください。

A Virtual Dual Spectacle for Garcia Lorca ロルカに捧げるヴァーチュアル・デュアル・スペクタクル

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1. Rio Guadalquivir (guitar solo -fragment-)

2. Las hijas de la casa de Bernarda Alba (Guitar & Dance)
3. Allemande BWV. 1011 (Guitar & Dance)
4. La muerte de Adela (Guitar & Dance)
5. La Guitarra ~ El Ruiseñor (Guitar & Poem Reading)

Guitar & dance performance recorded in Seoul on September, 2017.
Guitar & poem reading performance recorded in Tokyo on April, 2017.

All music composed by Shiro Otake expect #3 (written by J.S. Bach)

Poem reading in Japanese by Kyoko Kagawa
Dance performance by Changmu Modern Dance Company (Seoul, Korea)

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僕は、2017年4月に香川京子さんに朗読をしていただいて、東京でガルシア・ロルカの没後80年オマージュ公演を行い、同年9月には、ソウルにおいて、韓国を代表する現代舞踊団「チャンム(創舞)の4名の素晴らしい女性ダンサーととともに、やはりスペインの国民詩人に献呈するステージを行った。

これは、そのふたつのビデオを、僕自身の編集によって、ひとつのパフォーマンスとしてシンクロナイズさせたもの。

異なる時間と場所で収録された二本の動画だが、双方とも生音に近いきわめてナチュラルなサウンド、同じ楽器(ホアン・エルナンデス)、そしてラルゴもアレグロも、ほぼ寸分の狂いもなく全く同じテンポでリズムキープを行っていたため、こういうプレイ(遊び)が可能になった。

実際、ソウルのほうの本番は、少々リヴァーブを深くしたので、よりナチュラルなリハの動画を用いた。

この世には、’音楽を弾くギター奏者’は数多くいるが、僕は自分のことを、数少ない’ギターをプレイするミュージシャン’のひとりだと信じている。

そして、このビデオは何よりもそれを語っている。

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特筆すべきは、ホアン・エルナンデスの類まれなる機能性の高さだろう。
繊細な部分、そして激しい部分を、まさに自由自在に、あたかも生命を宿しているかのように自分の思い通りの音で歌ってくれる。

ただただ、クロサワ楽器日本総本店クラシックギターフロアの皆様にグラシアス!

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ガルシア・ロルカへのオマージュ(バーチャル・デュアル(二元)スペクタクル)
ベルナルダ・アルバの家

1 グアダルキヴィル河 (ギターソロ~一部のみ~)

2 ベルナルダ・アルバの娘たち (ギターとダンス)
3 アルマンド BWV.1011 (ギターとダンス)
4 アデーラの死 (ギターとダンス)
5 ギターラ ~ 小夜啼鳥 (ギターと朗読とダンス)

ギターとダンス:2017年9月、ソウルにて収録
ギターと朗読:2017年4月、東京にて収録

音楽:大竹史朗 (3曲目のバッハを除く)
朗読:香川京子
ダンス:チャンム(創舞)現代舞踊団(ソウル)

Garcia Lorca a la Iberoamerica ‘南米風ロルカ’ ボリビア公演

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1. Fragment from Suite ‘Soledad Montoya’ (guitar solo)
2. ‘Romance de la luna, luna’ (guitar & poem reading)
3. ‘La Guitarra’ ~ ‘Cancioncilla del Primer Deseo’ (guitar & poem reading)
4. Fragmento from ‘Gacela del Mercado Matutino’

Recoeded live at Entel Theater, La Paz, Bolivia in October, 2017
Music composed & performed by Shiro Otake
Poem reading by Beatriz Mendez

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Es mi favorita interpretación aunque no fue filmado profesionalmente.
La voz de Beatriz Méndez, parece una perfecta mezcla de la andina y de la granadina, se queda muy linda con mi guitarra.

Although it was not recorded professionally, this is my best favorite live performance so far.
The voice of Beatriz Mendez, looks like a perfect mix of an Andian and a gypsy, fits beautifully on my guitar.

プロフェッショナル撮影された映像ではないが、“これこそが俺だ”と胸を張れる、ボリビアの首都ラパスにおけるライヴプレイ。

街で見かけたボリビアの女性は、一般に小柄で浅黒い肌の先住民系が多かったが、南米アンデス娘と、スペインのアンダルシア娘がミックスしたかのような容姿のベアトリスさんの声は、僕のギターと完璧に融合している。

この女性は歌手で、このときラパスの国立音楽院(コンセルバトワール)の学院長を務めており、朗読ははじめてということだったが、よくロルカ朗読にありがちなクサみが全くなく、とても自然で素晴らしかった。

彼女とのご縁で、僕はこの前日(ガラにもなく)、コンセルバトワールの若いギタープレイヤーたちの指導を行ったが、どうしたことか、みな不自然なレガートというかリズムの崩しを行って演奏し(誰かの真似をしているのだろうが、とても不思議に思った…)、最も大切なリズムキープが全くなっていなかったため、これを徹底的に’修理’していたら、一時間のクラスのはずが、いつしか三時間に延びてしまっていた。

勢いのあるミストーンは逆に音楽に力強さを与える場合があるが、プレイ中もしリズムを外したら、その瞬間音学は例外なく死ぬ。

会場のエンテル・オーディトリアムは、ボリビア最大手の電話会社エンテル(日本のNTTのようなもの)所有のホールで音が良く、簡素なPAをセットしてもらったが、ギターはほぼ生音のようなナチュラルサウンドで響いている。

公演後、ボリビア在住のアルゼンチンのミュージシャンが控え室を訪ねてくれ、持ってきた「ヒロシマ忘れ得ぬ町」が掲載されたユパンキの詩集にサインしてもらえないかと言うので、”それはできない。何か他のもにならする。”と言ったが、どうしてもと退いてくれないので、仕方なく隅の方に小さくサインすると、彼は”これでこの本は完全になった。”と喜んでくれた。

ボリビアの音楽愛好家は、みな心で音楽を聴き、深く理解する印象を受けた。

ビデオには、南米ツァー時の写真も満載。

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1 組曲「ソレダー・モントーヤ」より (ギターソロ)
2 月のロマンス (朗読とギター)
3 ラ・ギターラ~小夜啼鳥 (朗読とギター)
4 組曲「朝市のガセーラ」より (ギターソロ)

音楽:大竹史朗
朗読:ベアトリス・メンデス

於:エンテル・オーディトリアム、ラパス、ボリビア、2017年10月