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Iberoamericana a la Argentina ”イベロアメリカーナ” アルゼンチン発売

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Finalmente está a la venta “Iberoamericana/Live” en Argentina.🇦🇷 Ojalá que baje el precio…

Finally “Iberoamericana/Live” is on sale in Argentina. Hope the price goes down soon…

パンデミックの狂乱の中、ブラジルで品切れ、再発売を繰り返していたCD「イベロアメリカーナ/ライヴ」が、ようやく本国アルゼンチンで発売開始(トップ写真)した。
値段は決して安くないが、すでに在庫は1コピーになっているという。買ってくれた皆さんに心から感謝している。

また、米国の大手スーパーのウォルマート(ボトム写真)からも、在庫残り1枚と連絡を受け、イスラエルでも流通が開始した。

自分は今でも、これはいい音楽だと思うとCDを買って聴く。そして、本当に音楽を愛好する人々は、自分と同じようにCDを買って聴くと信じている。

Summer greetings 2020

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Cada verano vengo a este bello pueblo norteño a la orilla del mar, para quedarme y relajarme por unos días.

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Every summer, I come to this beautiful seaport town in northern Connecticut to spend a couple of days for relaxing.

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毎年夏は、コネチカット州の海辺の町で数日過ごす。いろいろあったが今年も来られて良かった。

暑中お見舞申し上げます。

Cowboy!

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Cool, man!!!

20年使い込んだ、やはりチェーン付きのものがさすがに痛んできたので、数日前、アリゾナのウエスタン・レザー専門店から取り寄せた新しいサイフ❤️❤️❤️
色が抜群にいい。

自分が、ジーパンや革ジャケット、カウボーイブーツなどのウエスタンスタイルを好むのは、20代の終わりを一年半ほどニューメキシコ州で暮らして以来ずっと。
この時期自分は、多くの先住民(アメリカン・インディアン)と知り合い、その文化に触れ、大きな影響を受けた。
かつて大陸に生きた、優れたネイション・リーダーたちの言葉を集めた「ネイティヴ・アメリカン・ウイズダム」という本は、いまでも自分の考え方の根本をなすものだ。
この本はいつも持ち歩いている。

また、この狂気じみたパンデミックの間、スー族のリーダー、タタンカ・ヨタンカの曽孫が、彼の偉大なるひいお爺さんについて書いた本を読んだ。

タタンカ・ヨタンカの曽孫!

おそらく彼は、この世に現在存在する最も素晴らしい「末裔」だろう!

蛇足だが、タタンカ・ヨタンカ(座っている猛牛、バイソン)の”ヨタンカ”を正確に綴ると、”Iyotake“となるそうだ。
なんか嬉しい。

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ジーパンはいつも同じのを履いているようだが、実は10本あって、どうでもよいとき用、大切な人(特に👩🏻‍❤️)に会うとき用etc.etc…履きわけている。
10本とも、すでに買ってから10年以上経っており、洗うときは履いたまま風呂に入ってゴシゴシやり、最後は天井にドカンドカンぶつけて乾かす。

かたっぱしからものをなくすので、チェーン付きサイフは必需品。

西部の州に行くと、たまげるようなウエスタン・ファッションの専門店があって驚くが、いままで行った中で一番すごかったのは、テキサスのエル・パソにあった店。
体育館ばりの巨大な店内に、あらゆるサイズと種類のブーツ、ハット、ジーパンに、シャツ、ベルト、ジャケットをはじめとするあらゆる男物女物ウェスタンウェアに加え、ハットバンドやボロタイなどのアクセサリー類が所狭しと並んでいて嬉しくなった。

ただし、ブーツだけはニューヨークで買う。本場のものは実用的なデザインが多く、先が丸いなど少々イカさない。

いまはもうなくなってしまったが、以前は42丁目のバスターミナルのビルの中にもカウボーイブーツ店があって、カッコイイやつがたくさん売られていた。

かのエリック・クラプトンも、60年代にはじめてニューヨークに来た時、まっさきに買ったのがカウボーイブーツだったと、2017年にアメリカで出た彼の自伝で読んだ。
このところ、さすがにオッサンになって、半袖のシャツ、ダブダブのジーパンに運動靴などというスタイルでステージに登場するのであまりイカさないが、自分の一番好きなクリーム時代には、先住民のアクセサリーなども取り入れたウエスタン・ファッションでキメていて最高だった。
ロンドンにおける、クリームのサヨナラ公演の際には、ウエスタンシャツ、ジーパンにブーツと、完全なカウボーイスタイルでプレイしている。

かつてソーホーやビレッジにも、安くて良質のレザー・ファッションの店がたくさんあり、どんなみやげ屋の店先にも、ブーツの踵にチェーンでひっかけるレザーストラップ(レザーブレスレット)が店頭にぶらさがっていたが、この前、たまたまそのあたりを通ったら全部なくなっていて、値段だけはバカ高く、デザインやクオリティーの伴わない、農協観光客相手のブランド・アウトレット店ばかりが並んでいて失望した。

アウトローたちは消えゆき、ニューヨークは今、少々つまらない町になりつつある。

Zamba del Grillo アタウアルパ・ユパンキ「こおろぎのサンバ」

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Una práctica de “Zamba del Grillo” a mi concierto homenajeado a Atahualpa Yupanqui.

A practice for the masterpiece guitar solo, written by Atahualpa Yupanqui.

ユパンキの傑作ギターソロ「こおろぎのサンバ」、巨匠へのオマージュコンサートに向けてリハーサル中。

明るく快活で、どこかクラシカルなアルゼンチン・フォルクローレギターの醍醐味感に溢れるこの曲は、同国では国民楽曲といえるほど親しまれている。

もうずいぶん前だが、コスキン・フェスティヴァルに招聘された際、ブエノスアイレスのラジオ番組にゲスト出演してこの曲をライヴ演奏したら、ユパンキ最愛の弟子といわれたスマ・パスがたまたまそれを聴いていて、思わず「タタ!」と、声を上げたという話を後で聞き、とても感激した。

(ユパンキと親しかった人々は、彼を”タタ(おとうちゃん)とか、ドン・アタ(アタ親分)と呼んでいた。)

スマ・パスの演奏には、女性らしい詩情がある。
ユパンキとは異なる演奏スタイルでありながら、しっかりと巨匠と同じ精神を伝えようとするその姿勢を、ユパンキがこよなく信頼し、愛していたのがよくわかる。

自分はかつて、たしかにユパンキから直接ギターの手ほどきを受けたことはあるが、自分が彼の”弟子”だとか”後継者”だという意識は持たない。
いまも世界に多くいる、巨匠の道を歩もうとするもののひとりという考え方でいる。

しかしながら、ユパンキ生誕100年を記念した書籍「ユパンキと再会するためのガイド」において、このスマ・パスほか、アルゼンチンとブラジルの三名の”ユパンキアーノ”とともに、自分の名前が巨匠の”直弟子”として紹介を受けたのは、本当に嬉しいことだった。

大切なのは、巨匠の芸術を心から愛し、それをベースに新たな独自のスタイルで一流儀を極めるということだろう。

Confesiones de una máscara 組曲「 SONOKO -園子-」

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Confesiones de una máscara,” la suite conmemorativa por los 50 años de la muerte de Yukio Mishima (1925-1970.)

I “SONOKO”
IV “Extraña Ilusión ~ Ausencia”

Confessions of a mask,” a commemorative suite for the 50 years of the death of Yukio Mishima (1925-1970.)

I “SONOKO”
IV “Variant Illusion ~ Absence”

三島由紀夫没後50年記念組曲「SONOKO -園子-」より

第一楽章 “SONOKO” 
最終楽章 “異形の幻影 ~ 不在”

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今回は、目下完成に向けて取り組んでいる、最新オリジナル・ギターソロ曲を、一般非公開動画にてご紹介したい。

これはもともと、アルゼンチンの国民詩人、レオポルド・ルゴーネスを記念する同国のテレビ番組へのバーチャル出演を打診された際に、私が芸術的に大変信頼している、アンヘル・ディアスという名のコルドバ州政府文化部理事から、ルゴーネスの傑作短編集「奇妙な力」をイメージした音楽の作曲をしてもらえないかと相談を受けて作り始めたもので、そのイベロアメリカ的神秘、幻想、そしてエネルギーに裏付けされた、強烈なデカダンスとアヴァンギャルド感覚がパノラミックに展開するルゴーネスの作風は、自分に音楽的インスピレーションを与えるのに十分だった。

ところが、読んでいるうちに不思議なことが起きた。

いつしか、この南米の大文豪にかなり近い感覚を持っていたと思われる、わが国の傑出した文学者の作風がクロスオーヴァーし始め、ほぼ霊感一発で作曲をはじめた音楽が、無意識のうちに、大昔に読んだ彼の傑作「仮面の告白」のイメージにどんどん近づいて行く…

「金閣寺」と「仮面の告白」の二冊しかその著書を読んでいないのもかかわらず、こうして南の巨匠の傑作を読んでいる最中に、まさに清流のように”ミシマ”の名を思い起こしたのは、とても”奇妙な”出来事だった。

そんなわけで、結局アンヘル氏にもことわりを入れ、この曲を組曲「SONOKO -園子-」として作り直すことにしたという顛末。

彼はこの話を聞くと、以下のようなことを私に言った。

”ルゴーネスの「奇妙な力」には、現在我々が直面しているパンデミックや、その他様々な問題で混沌とした世界を見越したような要素がある。だから私はシローに作曲を頼んだ、この毒性と虚無性に満ちた美の世界は、大いにミシマ文学に通じるものがあるのだろう。ミシマとルゴーネスを軸にした新しい日亜の文化イベントを考えるのは素晴らしいことかもしれない。”

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上記の動画は、組曲の第一楽章「SONOKO(園子)」と、最終楽章「別離」のたたき台動画。

ピアノが趣味の美しき令嬢、”園子”との運命の出会いは、言わずと知れたベートーヴェンの名曲をギターにアレンジしたものを冒頭に使用している。

また、最終楽章の「別離」は、われながら難度の高いものになってしまったので二つに分けて録画してあるが、実際は一つの楽章として繋がっている。

これに、ショパンの名曲「ノクターン」をアレンジしたものを第二楽章とし、そしてメロディアスな第三楽章「軽井沢のロマンス」が加わり、全四楽章から構成される。

いずれにしても、艶やかな肢体、神秘的な魅力にあふれる園子の美しさと、ラスト、園子への思いが”異形の幻影”によって崩れ去り、そして”不在”へと化すさまを表すには、まだ相当弾き込む必要があると思うが、現時点での最新冒険的ナンバー、楽しんでいただければ嬉しい。

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三島由紀夫もレオポルド・ルゴーネスも、比較的恵まれた環境に生まれ育ち、若い頃からその傑出した才能を開花させることができたが、信念を曲げず、決して妥協をせぬまま、最後は自決によってこの世を去った。

スペインのロルカもそうだが、真の文学者というのは、決してぬるま湯につかって生きて行くことはできないのかもしれない。
自分はそういうものに強い霊感を受ける。

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Imagen de Sonoko : Kazuko Okumura / Foto cortesia de Yuko Okumura

(園子モデル:奥村和子さん / 写真提供:奥村有子さん)