「Knight’s NY diaries」カテゴリーアーカイブ

ニューヨーク日記

Al Volver a Villa-Lobos IV ヴィラ=ロボスへの帰還と11/21東京公演④

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Un gran regalo de una persona que antes trabajaba para la prensa brasileña. Esa foto original es la que fue publicado a un diario de Rio de Janeiro a los años cincuenta.

A great gift from a person who worked for the Brazilian press. This is an original picture which was published for the Rio de Janeiro newspaper in 1950.

かつてブラジルのメディアで働いたことのある、ニューヨークのある知人からの素敵なギフト。
1950年代に、実際にリオの新聞に掲載されたオリジナル写真で、自分はこうして額に入れ、大切にニューヨークの部屋に飾っている。

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Hay ‘cinco secretos para interpretar a cinco preludios.’ Eso primeramente fue informado directamente a Maria Luisa Anido, la excelente guitarrista argentina, por Villa-Lobos el mismo, y luego Maria Luisa los contó a maestro Iwao Suzuki, y después finalmente maestro Suzuki me ha informado sobre ese un hecho invaluable. Probablemente yo te voy a contarlo cuando haga un evento para interpretar ‘todos cincos’ en en el futuro cerca.

There are ‘5 secrets for interpreting 5 Preludes‘ which went first informed directly to Maria Luisa Anido, an superb Argentine guitarist, by Villa-Lobos himself, and later Maria Luisa told this priceless fact to maestro Iwao Suzuki (my teacher,) and then maestro Suzuki told me about it. probably I will tell you when I give a concert to perform ‘all five’ in the near future.

プレリュード第5番には、”リオの社交界のヤング・ジェネレーションへのオマージュ”という副題があるが、自分はよくこの意味と曲想がわからず、最初、あまりこのナンバーを好きになれなかった。が、今年の8月、残念ながらこの世を去られた恩師・鈴木巌先生が、10年ほど前に「史朗くんには話しておいたほうがよいだろう」とおっしゃって、かつてヴィラ=ロボスがアルゼンチンのクラシックギタープレイヤーのマリア・ルイサ・アニードに語り、それをアニードが、親しかった鈴木先生に伝えたという、いわば五つのプレリュードの極意秘伝を話してくださった。

自分はそれを聞いてたいへん驚き、そしてこの第5番プレリュードを心から理解するようになった(5番と1番プレリュードの副題は、殆ど謎かけに等しい)。
この動画は、その秘伝をもとに、自分流の解釈でプレイしたものだ。

鈴木先生は、自分が先生の教室を離れた後も、こうして常に素晴らしい師匠であり続けて下さった。アニードのような優れたプレイヤーは、この日本の音楽家がいかに素晴らしいかすぐに理解し、そして秘伝を授けてくれたのだろう。良い人柄の、尊敬すべき女性だ。

自分は、この世界一のクラシック・ギタープレイヤーに指導を受けたことを、今も心から幸せに、そして誇りに思っている。

先生がどれだけの人々にこの秘伝を伝えてこられたのかは、もう知る術もないが、第5番解釈の極意は、実は、リオの新聞に掲載されたこの写真にある。

今回自分は、11/21東京公演で、この5番プレリュードを、ユパンキの「ベンゴ・ア・ブスカール・ミ・カバージョ」と、コンサート・オープナーとして続けてプレイすることを考えたが、修練を重ねるうちに、まだ時期尚早と判断し、もう少々先に向け、このアイディアを保留することにした。

ユパンキとヴィラ=ロボスには、ともにバッハをこよなく愛し、そしてそれぞれの母国の音楽文化に深い愛と精神を注ぎ、それらを芸術的に世界的レヴェルに昇華させたという素晴らしい共通点があるが、この南米生まれの巨人ふたりの音楽を、ひとつの公演で全く同じエモーションとエネルギーでプレイするのは決して容易なことではなく、決して安易に考えてはならない。
それは自分にとってのライフワークとなるだろう。

近い将来、一つの公演において、自分は五つのプレリュードを全曲プレイするつもりでいる。
ヴィラ=ロボス→アニード→鈴木先生と伝わった「5章の極意秘伝」、その際にすべてお話ししようと思う。

それでは皆様、11月21日東京公演でお目にかかりましょう。

¡Te veo pronto!

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* Al volver a Villa-Lobos I ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演①

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演②

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演③

Al volver a Villa-Lobos III ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演③

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“I create music out of necessity, biologically necessity. I write music because I cannot help it.”

_Heitor Villa-Lobos (b. March 5, 1887 – d. November 17, 1959)

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“Creo música por necesidad, biológicamente por necesidad. Escribo música porque no puedo evitarlo.”

_Heitor Villa-Lobos (n. 5 Marzo, 1887 – m. 17 Noviebre, 1959)

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“私が音楽を創造するのは、生物的に必要に迫られるからだ。そうせざるを得ないから、私は作曲をするのだ。”

エイトル・ヴィラ=ロボス(1887年3月5日-1959年11月17日) 

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アメリカの”ギタープレイヤー誌(1981年7月号)”で、プレリュード1の分析(!)と、巨匠の興味深い言葉とともに紹介されたヴィラ=ロボスの記事。

アメリカは奥が深い…

三週間後に迫った東京公演は、第2部のオープナーとして、もともとピアノのために書かれた美しいナンバー「トリストローザ」と、おなじみブラジル民謡組曲の「マズルカ風ショーロ」を、上記動画のようにメドレーでプレイし、その後、公演タイトルである新作組曲「ソレダー・モントヤの黒い哀しみ」をプレイした後、「ワルツ風ショーロ」、「プレリュード3&1」をたて続けに弾き、そしてクライマックスを、ユパンキの詩による歌入りの「ヒロシマ〜忘れえぬ町」でしめるというプログラム。

自分はようやく、世界でも類を見ないこのプログラムで公演を行う準備ができたと信じている。

いずれにしても、他のクラシックの奏者衆とはアプローチの異なる”アルゼンチン風”ヴィラ=ロボスに乞うご期待。
ヴィラ=ロボスはブラジル、そして自分が愛してやまない南米の最大のフォルクローレだ。

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動画でプレイしているギターは、スペインのホアン・エルナンデスというとても優れたクラシック用の楽器だが、数年前、東京の黒澤楽器のクラシックギターフロアーの皆様のご招待を受け、このギターを使って演奏するイベントを行い、その突き抜けるような音色の素晴らしさと、サウンドバランスの良さに魅了され、以来そのままずっと使用させていただいている。

高音は弾きこんでいるうちにさらに鳴るようになり、また、ネックの握りがとても細いため(自分が所持している楽器はみなネックがとても太いので、エルナンデスは最初、エレクトリックギターを持ったような感じがした)とても弾きやすい反面、自分のようなアタックの強い弾き方だと、はじめのうちはかなり低音がビビったが、低音三弦にハードテンションの弦を張ってビシバシ弾いているうちに、なんともドスの効いたいい感じになってきた。楽器というものは生きているのだなあとつくづく思う。
良い楽器との出会いを作ってくださった黒澤楽器の皆様にたいへん感謝している。
二年前のニューヨーク国連公演でも、その素晴らしい歌声で自分を助けてくれた。

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* Al volver a Villa-Lobos I ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演①

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演②

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演④

Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演②

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No sé que cuantas veces he escuchado este maravilloso LP brasileño hasta este momento. Maria-Livia São Marcos, es una única guitarrista en el mundo de hoy, que me da la inmensa inspiración.

I don’t know how many times I’ve listened to this wonderful Brazilian LP up to this moment. Maria-Livia São Marcos. She is an only guitar player in the world today, who gives me a huge inspiration.

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日本では全くと言っていいほど知られていないが、ブラジルにマリア・リヴィア・サン・マルコスという名のギタープレイヤーがいて、自分はこの女性の録音したブラジル盤L Pを何度聴いたかわからない。高度なテクニックと美しい音色が溶け合った、心が幸せで満ち溢れるような香り高く力強い演奏からは、本当に聴くたびに新鮮な感動を受ける。

このレコードは、1971年にブラジルで制作されたもので、自分がこの録音の存在を知ったのは、それから30年以上も経ってからのことだった。
もしこのレコードを少年時に聴くことができていたら、もしかしたら自分はクラシックのプレイヤーを目指していたかもしれない。若い頃のユパンキや、やはりアルゼンチンのマリア・ルイサ・アニードらもそうだが、南米のプレイヤーというのは、まったくギターに対して(北半球の奏者とは)違うアプローチをする。なぜなのかはよくわからない。南米人であるということしか解釈のしようがない。それは見事なナチュラル・サウンドとなって心に響きわたる。

自分は13歳のときにユパンキを聴いてショックを受け、16歳で鈴木巌先生にクラシックギターを習い始めたが、当時、主流だったクラシックの奏者衆のなかで、”俺もこんな音楽が弾きたい!”と思わせるような、遥か南国の巨匠作品の演奏をするものは、残念ながらひとりもいなかった。

クラシックギターの重要なレパートリーである「12のエチュード」や「5つのプレリュード」などは本当にただただ難解で、ぜんぶ聴くのはほぼ拷問に等しいような退屈きわまるものでしかなかったが、ずっと後になって、マリア・リヴィアのプレイを聴き、自分はようやく「ああ、これはブラジルの風や植物、そして自然界に暮らす生き物たちの生命に溢れる歌声なのか!」と目から鱗が落ちる思いだった。

この優れた女性プレイヤーは、米エヴェレストや、仏BAMなどでクオリティーの高いレコードを次々に発表したが、そういったものは全く日本に伝えられることはなかったようだ。

と、いうわけで、ヴィラ=ロボスなどといえば、長きにわたって、自分にとって最も面白くない音楽の極みのようなものに過ぎなかったが、それを変えたのが、ニューヨークに暮らす、あるアメリカ人ソプラノ歌手との出会いだった。

詳しくは、ぜひこちらの濱田滋郎さんとの対談インタビューを読んでいただきたい。

今回の11/21東京公演では、クライマックスにブラジルのヴィラ-ロボス作品4曲をプレイする。決してマネをするわけではないが、彼女のような、聴く人が心地よくなってくれる演奏を是非試みたい。

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Para mi, al tocar a Villa-Lobos significa al tocar a Las Américas. En el medio de la selva brasileña, sobre las ramas cantan los pájaros al estilo de Bach….

To me, to play “Villa-Lobos” means to play “South America.” In the evening, in the middle of the jungle, you will hear all the birds above the trees start to sing Bach’s melody.

自分にとってヴィラ-ロボスを弾くということは「南米」を弾くことを意味する。
夕暮れのアマゾンの奥地に足を踏み入れると、ジャングルに暮らす小鳥たちが、樹々の枝の上でバッハの調べを歌うのが聞こえてくる。

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* Al volver a Villa-Lobos I ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演①

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演③

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演④

Volver a Villa-Lobos I ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演①

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Al interpretar “Villa-Lobos” me llevó al escenario de Carnegie Hall hace años.
Ahora el 21 de noviembre en Tokio, intento tocar las obras de ese gran hombre brasileño, y de Atahualpa Yupanqui, con la misma emoción y la energía.
Atahualpa Yupanqui e Heitor Villa-Lobos.
Para mi los dos eran más asombrosos guitarristas y creadores en el mundo, quienes nacieron en las Américas, y recibieron la gran revelación de J.S.Bach.

Years ago, my “Villa-Lobos” interpretations took me to the stage of Carnegie Hall.
Now in the 21st of November in Tokyo, I will perform the works of the big Brazilian and Atahualpa Yupanqui with the same energy and the emotion. To me these two fabulous guys were most wonderful guitar players & sound creates in the world, who were born in South America and received the beautiful revelation of J.S. Bach.

20世紀を代表する大作曲家の一人、ブラジルのヴィラ-ロボスの作品の研鑽と演奏は、自分をカーネギーホールのステージへと導いてくれた。

そしていま、11/21東京公演は、いよいよこのヴィラ-ロボスとユパンキ、そしてバッハと自作品を、全く同じエモーションとエネルギーをもってプレイするべく日々修練をかさねている。

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“Valsa-Choro,” la pieza del gran carioca que me encanta más.
Para mi, Maria-Livia São Marcos, y Elias Belmiro son únicos dos guitarristas que me ofrecen “Buenos sonidos” de Villa-Lobos. Me encanta mucho que escuchar sus grabaciones y me inspiran mucho.

“Valsa-Choro,” my best favorite Villa-Lobos guitar piece.
There are only two guitar players who bring me the “wonderful sounds” of Villa-Lobos. I really love to listen to their recordings and they inspire me a lot.
Their names are Maria Livia São Marcos, and Elias Belmiro. Both are from Brazil.

これは、プレリュード1、3、そして4ととともに、自分が最も深いブラジルのエモーションとサウダージ(孤愁感)を感じるロボス作品「ワルツ風ショーロ」の自宅練習動画。

これはブラジル、いや、南米のフォルクローレだ。

”ショーロ”というのは、ブラジル(ポルトガル)語で”むせび泣き”を意味する言葉で、もともとリオの貧困層が暮らすエリアに起源を持つ、ブラジル伝統音楽の根幹を成すと言って良い音楽形態で、中流家庭に育った少年ヴィラ=ロボスは、夜、家をこっそり抜け出してスラム街に出向き、ストリート・ミュージシャンたちが奏でるショーロの調べに耳を傾けていたという。

自分はそういったフィーリングを前面に出してプレイしているが、Aマイナーにキーが移ったあとの二度目のEマイナー主題の反復は、どうもしっくりゆかないというかクドいのでカットし、クライマックスでAメジャーに転調する直前の部分には、あえてユパンキ風の和声を加えている。
また、Aメジャーのパート自体も余分と思われる音(メ・ペルドーネ!マエストロ!)を若干削り、たたみかけるように速度を上げてプレイしている。

自分には、ヴィラ=ロボス演奏に関して、いつもCDやLPを愛聴しているふたりのギタープレイヤーがいる。

ひとりはブラジルのサンパウロ生まれのマリア・リヴィア・サン・マルコス(トップ写真)で、もうひとりは、やはりブラジル、エスピリト・サント州出身のエリアス・ベルミーロだが、両者とも残念ながら日本ではまったく知られておらず、素晴らしい音源の数々も国内ではほとんど入手できない。

数年前、現代ギター誌の主催で、音楽評論家の濱田滋郎さんとヴィラ=ロボスとユパンキについての誌面対談を行ったが、その際、濱田さんは、「(ヴィラ=ロボスのギター曲といえば)皆さん、同じようなスタンスで弾くので同じような音が聞こえてくるが、夕べ(東京公演)のシロさんの弾き方はとても新鮮でした。」と褒めてくださったので、決して真似をしているわけではないが、自分のプレイには、実はエリアス・ベルミーロの影響が大きくあることをお話ししたところ、南米音楽のエキスパートである濱田さんですら、この傑出したブラジル生まれのギタープレイヤーの存在をご存知なかった。

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マリア・リヴィアは現在77歳。スイスのジュネーヴに長く在住し、演奏、そして教育活動を続けているようだが、エリアスに至っては、90年代後半に素晴らしい二枚のCDアルバムを発表した後、まったく姿を消してしまい、昨年ブラジルの新聞のオンライン版がリリースした記事によると、なんと完全なアルコール中毒になり、現在、故郷のエスピリト・サント州のヴィトーリア市内の公園で寝起きする路上生活者に身をやつしているという。

褐色の肌にロングヘアという、いかにもブラジルの芸術家といった若き日の精悍な雰囲気は失せ、やせこけ、まだ50歳だというのにすっかり老人然とした風貌となり、話す言葉もロレツが回らず、取材した記者が”おみやげ”として持参したギターを抱えた姿に、とてもかつての名ギタープレイヤーの面影はない。ダウンロードされた自身のプレイを記者の携帯電話で聴いているうちに、感極まって涙ぐむ姿に胸が痛む。

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マリア・リヴィアのほうは、若いころ欧米で高い評価を得たので、アメリカではいまでも優れた音源がアマゾンやebayなどで入手できる。
もしかしたらこれほど優れていると、音楽家としての富や世界的名声などどうでもよくなってしまうのだろう。ブラジル人らしい、のんびりとした余裕を感じる。

エリアス・ベルミーロという人は、ブラジルの子どもたちへの音楽教育にも熱心に力を注いだ人物で、ただ酒による不摂生な生活態度で身を崩したとは思えない。
エリアスの素晴らしいヴィラ=ロボス演奏集デビューCD(ボトム写真)には、彼の師匠である名プレイヤー、トゥリビオ・サントスが解説を書いているが、それによると、エリアスはとても謙虚な人柄だという。

かつてセゴヴィアが、プレイヤーとしてもクリエイターとしても自分よりはるかに優れているパラグアイのバリオスに恐れを抱き、彼が世界に進出できないよう妨害を働きかけ、結果、バリオスは生前は世にでることができず、公演先のサルバドルにおいて、ほぼ無一文で野たれ死にをしたという話を聞いたことがある。

エリアスの変わり果てた姿を見て、自分はなんとなくこの話を思い出した。

バリオスのこの一件が本当のことなのかどうかは実際わからない。が、こういうことがあってもまったく不思議ないのが、今も昔も変わらず魑魅魍魎としたエンターテインメント業界だ。

セゴヴィアには、バリオスの存在がさぞ脅威だったにちがいない。

どんな世界でもそうだが、ジェラシーほど恐ろしいものはない。エリアス・ベルミーロもまた、傑出しすぎた才能を持ったがゆえに、こうして不運に見舞われてしまったような気がしてならない。
いずれにしても、世界に出て嫌な思いをするよりも、ホームレスになっても故郷でのんびり暮らすほうが、もしかしたらよいのかもしれない。

自分はいつも彼のヴィラ=ロボス演奏集CDを愛聴しており、本当に世の中にこんなに素晴らしい演奏をするプレイヤーはいないと思っている。
その後、少し服装がよくなって、治療をはじめていると報道されたので、なんとか再起して、また素晴らしいプレイを聴かせてもらいたい。

ヴィラ=ロボスはバッハを、”世界をひとつに結ぶフォルクローレ”と言い、さらに「フォルクローレとは何か?」と問われると、”俺だ”と言い放ったという。
ユパンキ、バッハ、そしてこのグラン・カリオカ(偉大なるリオっ子)とぼく自身の作品を同じエネルギーとエモーションでひとつのコンサートでプレイするのは容易なことではないが、それこそが自分にとっての終生のテーマになるだろう。

上記の濱田さんとの対談のなかで、自分は、”ヴィラ=ロボスがバッハへの階段になった”と語っているが、今回の東京公演は自分にとって,いよいよバッハがヴィラ=ロボスへの階段になる番と言って間違いない。

ユパンキとヴィラ=ロボス。このふたりは、同じように南の地に生まれ、そしてバッハの啓示を受けた、ぼくにとって世界最高のギターサウンドクリエイターだ。

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* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演②

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演③

* Al volver a Villa-Lobos II ヴィラ=ロボスへの回帰と11/21東京公演④