「Video」カテゴリーアーカイブ

映像の試聴

ローズマリーの丘

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ビジャ•デ•マリア•デル•リオセコの

ローズマリーの丘のふもとで 私は生まれた

私が 私について語れるのは ただそれだけ

なぜなら私は ここで歌われる調べの響きでしかないのだから

_レオポルド•ルゴーネス(1874-1938)

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アルゼンチンの国民詩人、レオポルド•ルゴーネスに公式献呈した組曲「神々の炎」

この写真は、その晩に記念公演を控えた午後、上記の詩にあるルゴーネスゆかりの地、「ローズマリーの丘(セロ•デ•ロメロ)」の頂上で、コンサートのビデオ収録にあわせた付帯映像として撮影されたものです。

(クリックすると拡大表示します。)

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アルゼンチンの少年少女たちに完全包囲!

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この動画は、ブエノスアイレス公演の際に受けたインタビュー映像。

コンサート•オープナー、アタウアルパ•ユパンキの傑作曲「栗毛の馬」のフルバージョンに始まり、次に私のスペイン語インタビュー、そして最後にほんの少しですが、合唱をともなった「神々の炎」の第4楽章’ビジャ•デ•マリア’のラストの部分が収録されています。

この第4楽章は、上記のルゴーネスの詩をそのまま歌詞として使い、メロディーを乗せました。

このコンサートの直前、ホテルの部屋で少々疲れが出たか、ヒゲを剃るカミソリの手元を狂わせアゴをザックリ(血まみれ!)。
インタビューで顔がアップになると、アゴに小さなバンソウコウをはっているのがわかります。

ニューヨークと「無花果の森」

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どんな土地を訪れても、私にとって必ず帰る場所はニューヨーク。

地の底から湧き上がってくるような震動とともに、アーティストにとって最も必要といえるインスピレーションを与えてくれるただひとつの土地であり、それでいて深い憩いと安らぎ、そして大いなる出会いを得ることのできる「かけがえのない’親友」。

今日はまず、ホリデーシーズンを迎えて一年でもっとも美しい「俺の庭」、ニューヨークの空気をお送りします。

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(写真はすべて、クリックすると拡大表示します。)

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この一年、私はニューヨークで、実に10曲以上の作曲を行いました。

そのなかのひとつが、今年6月に公開されたBS-TBS製作による日本映画「無花果の森(原作:小池真理子、監督:古厩智之、主演:ユナク&原田夏希)」のサウンドトラック。

昨年の12月、やはり新作曲である「ハンアの舞」初演のため日本に招待を受けた際、赤坂のTBS本社で行われた会議の場で、編集されたばかりの’音楽なし’DVDを受け取り、ニューヨークに持ち帰って数回観たあと作業開始、監督の古厩さんとオンラインでコミュニケーションをとりながら、年明けにマンハッタンのスタジオでレコーディングを敢行。
東京に音源を無事送付した直後、バタバタとアルゼンチンツアーに出発しました(慌ただしかった…)。

上記のビデオは、私のギターが効果的にフィーチュアーされた映画の予告編。
この映画のために作曲した「ソレダー(孤独)」、そして「ロマンセ(ロマンス)」の一部をお楽しみいただけます。

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この写真は、今年の4月、東京五反田のゆうぽうとホールで行われた「無花果の森」プレミア試写会に招待を受け、劇中音楽のライヴ演奏および舞台挨拶を行う直前の控え室でのスナップ。

演奏の前、ステージで準備をしていると、一人の女性がツカツカと近寄ってきました。

それは主演の原田夏希さんのマネージャーで、”本当によい音楽をありがとうございました。先日の関係者試写会でも、音楽の力に映画が助けられているとみんなで話していました。大竹さんのギターは、なにか音楽を聴いているというより、心のこもった「言葉」、そして「会話」を聞いているような、そんな気分になります。”と、丁寧にご挨拶を受けました。

この映画の音楽は、俳優としてこれからひとつひとつ将来を築き上げて行くだろうと思われる日韓の二人の若い才能を、耳に聞こえる’台詞以外の心の言葉’で補い、そして美しく映像に融合させることができればと願って作曲したもの。

それをしっかりと感じとり、そのあとEメイルでも同じ感想を丁寧に送ってくださった夏希さんのマネージャーの言葉に、私はたいそう感激しました。

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「ソレダー」と「ロマンセ」は、7月に発表した新作CD「イベロアメリカーナ」に、私自身かなりノッてプレイしているライヴバージョンを収録。

「イベロアメリカーナ」は現在、日本のアマゾンで輸入盤、そして東京のテイクオフ社で日本語解説付きの国内盤が販売されています。

大竹史朗 ユパンキの音色をパラグアイに贈る

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大成功をおさめた、今年6月のアルゼンチン、ブエノスアイレス公演の前に訪れたパラグアイ。
ここで私は、この国の素晴らしい人々に出会い、これからさらに歩んで行くための、大いなる新たな’心のガソリン’を得ました。

パラグアイで私が得たのは、単にコンサートを大成功させたという’経歴’だけではありません。

以下、パラグアイの首都アスンシオン公演の模様を、南米の最大手ネットワークメディア「ABC」が、”大竹史朗、ユパンキの音色を贈る”と大きく報じた記事の日本語訳です。

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日本人ギタリスト&シンガーの大竹史朗が、去る水曜日の夜、アスンシオンのアグスティン•バリオス劇場につめかけた大観衆を前に公演を行った。
”エル•アリエーロ”として知られる大竹は、アタウアルパ•ユパンキの作品および、自らのオリジナル曲を披露した。

ユパンキの「栗毛の馬」、「ギターよ、教えておくれ」で幕をあけたコンサートは、大竹のオリジナル作品「ペペのサンバ」へと続く。
いつも大竹といっしょにいて、彼の奏でるギターの音色をそばで聞いていたという(1994年に死んだ)愛犬ペペの姿を素敵に謳いあげた曲だ。
そしてコンサートの前半は、やはり大竹の作曲による「風が歌う地」でラストを飾る。

第二部、アーティストはステージに戻ると、曲の演奏をはじめる前に、自身のヒストリーを聴衆に語った。

”13歳のとき、私は東京で(ラジオのプログラム)ユパンキの音楽をはじめて聴きました。そしてその深いエッセンスに魅了されたのです。
ニューヨークに渡ったのはそのあとですが、実はギターを弾くためではなく、私の本来の夢はブロードウエイの俳優になるためでした。
しかし、下宿していた部屋の大家がアルゼンチン人で、私がたまたま弾いたユパンキの曲に感激したことから縁が広がり、1989年、私はアルゼンチンのユパンキを訪ね、直接ギターの指導を受けました。そのとき私は、彼の奏でるギターの音色に真の大地の感動を味わい、運命が変わったのです。”

大竹は、聴衆の喝采をところどころで受けながらそう語った。

そしてコンサートは、アルゼンチンの国民詩人レオポルド•ルゴーネスに献呈した組曲「神々の炎」へと続く。
曲のラスト、大竹は鳴り止まぬ大喝采に感極まり涙を流し、ライヴは一時中断する。喝采は鳴り止まない。

”これまで歩んできた長い道のりを、あななたち素晴らしいパラグアイのみなさんに囲まれて思い出しました。”

大竹はそう語り、今年サウンドトラックを担当した日本映画「無花果の森」から「ロマンセ」、そしてユパンキの傑作「牛車にゆられて」、「トゥクマンの月」を演奏。
そしてユパンキの詩に大竹が作曲した「ヒロシマ〜忘れえぬ町」でフィナーレを迎え、さらに聴衆のアンコールに応え、「アランフェス(協奏曲第二楽章をアレンジしたソロ)」、メドレーで「コンドルは飛んでゆく」を披露。
終わることのない大喝采を浴びながら、大竹はパラグアイの観客に別れを告げた。

(’ABC’記事より全文)

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新聞記事の公演前日、ニューヨークからの’ナイトフライト’で、朝8時30分にパラグアイの首都アスンシオンに到着。
ホテルに護送後(!)、サッとシャワーを浴びて、休む間もなく午前11時から生出演のため人気ラジオ局「FMコンサート」を訪問。

これは、実際ライヴの放送が行われているところを撮影されたビデオ(一般には非公開のYouTube画像)です。

パーソナリティーのベトさんはブラジル人。

パラグアイ生活が長く、すでにこの番組を23年に渡って続け、自身のステーション「FMコンサート」を「カサ•デ•ロス•ムシコス(ミュージシャンの家)」と呼び、同国を訪れるアーティストを必ずラジオに招待して質の高いインタビューを行うミュージックラヴァー。

ベトさんの心地よいポルトガル語アクセントのスペイン語と、私のアルゼンチンアクセント丸出しのスペイン語によるインタビュー。
残念ながら字幕はありませんが、ギターではなく’そもそもブロードウエイのアクトール(俳優)を目指してニューヨークへ渡った’と私が話すくだりに、ベトさんがビックリして笑うところなどはおわかりになると思います。

世界でも最も音楽的な言語のひとつ、「スペイン語」による会話の響きをお楽しみください。
音楽を心から愛する、お互い専門職同士のブラジル人とニューヨークに暮らす日本人が、故国をはなれた土地でこうして第二外国語でコミュニケーションできるということが、どんなに素敵なことかわかっていただければ嬉しく思います。

放送中も、ピコピコとひっきりなしに入ってくる「フェースブック」の反響もまた一興。
「いまドイツにいるので悔しいけれどコンサートに行けないワ。」というメッセージが送られてくる一幕も。
インターネットの普及により、いまラジオ番組は世界中どこにいても楽しめるようになりました。

ビデオの6分20秒のところから、ユパンキの「牛車にゆられて」をライヴで演奏しますが、その前に私は、”いま何時?今朝8時30分に着いたばかりだからネ。もしかしたらベストの演奏にならないかもよ。でも明日(アスンシオン公演)はバッチリ決めるからね。”と言うと、「え、今朝着いたの?!?!」と驚くベトさんの表情も面白いと思います。

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今日はここまで!

パラグアイの思い出アルバムは、またあらためてアップデートします。

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Tournée au Paraguay et en Argentine 2014

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二週間にわたる二カ国四カ所公演がすべて大成功裡に終了しました。

Shiro Otake ofreció los sonidos de Atahualpa
大竹史朗、ユパンキの音色を届ける / アスンシオン、パラグアイ

Emotivo concierto en Encarnación
エンカルナシオンの感動的コンサート / エンカルナシオン、パラグアイ

Guitarrista japonés ahijado musical de Yupanqui en Argentina
ユパンキの申し子”日本人ギタリスト” / ブエノスアイレス、アルゼンチン

El guitarrista Japonés, Shiro “El Arriero” Otake, dio un concierto en la Capital Federal Argentina
ライヴ&インタビュー動画ニュース / ブエノスアイレス、アルゼンチン

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映画「無花果の森」予告編

サウンドトラックを担当した日本映画「無花果の森」の予告編が公開になりました。
私が作曲、演奏したギターソロ二曲(トレイラーの性格上、編集されて中間でくっついていますが)を聴いていただけます。

タイトルのクレジットとともに、最初に低音がビーンと響く三拍子の調べは’ソレダー(孤独)’。アルゼンチンの音楽形式のひとつである’カレテーロ(”荷車車夫”という意味)’を導入し、原田夏希さん扮する主人公の女性の孤独感、そして荒涼とした砂漠のように乾ききった心を表現したものです。

私はつねに、私にとってこの上なく美しい南米音楽の伝統を重んじる一方、それを土台にした自身のサウンドの創造、改革を日々続けています。
この映画の音楽も、監督の古厩(ふるまや)さんの考えをしっかりと把握したうえで、スクリーンミュージックとしての役割を果たしながらも、絶対に自分にしかはじき出すことのできない独自の音世界を構築しようと試みました。

結果、この映画のサウンドトラックも、他の私のオリジナル曲同様、確固たる私の精神と物の考え方の延長線上にあるものとして、たとえ今後、音楽のみが一人歩きして南米や世界の人々の前に出たとしても、決して恥ずかしくない、これが私のサウンドなんだと言えるものができたと自負しています。

それは決して自信過剰なのではなく、私の一番好きな言葉、”コンフィアンサ(信念に基づく自信、揺るぎない信頼感)”なのだとお考えいただければ幸せです。