フォルクローレ大竹史朗奏でる 22日に日系人会で公演
南米の民族音楽フォルクローレを演奏するニューヨーク在住のギタリスト、大竹史朗が9月22日(金)、午後7時からニューヨーク日系人会館ホールで、「郷愁を奏でる孤高の騎士、大竹史朗の夕べ」を行う。
大竹は、昨年9月のハンターカレッジでのソロ公演成功後、年末にペルーのリマで1200人の聴衆を前に演奏、さらに今年春には、京都大覚寺を舞台に久々の日本公演を行うなど精力的に演奏活動を続けている。
ニューヨーク日系人会では、6月に一度ゲスト出演して演奏したことがあるが、今回は、大竹が13歳の時に始めてラジオで耳にした師と仰ぐアタウアルパ・ユパンキの「栗毛の馬」を当時聴いたままのオリジナル奏法によって再現、本格的なアルゼンチンのフォルクローレの音を披露するという。
大竹は、「ユパンキの継承者などという人もいますが、自分ではそんなことは意識したことはなく、オーセンティックな域にようやく足を踏み入れることができたということをようやく自覚している段階です」と話す。
当日は、日本の郷愁に影響を受けて作った南部組曲も演奏し、日本人の心を通してアルゼンチンやペルーなどの、南米の旋律を演奏する。一曲のメロディーがひとりの少年の人生を決めたその証を歌い上げ、奏でる夕べとなる。
(週間NY生活 2006年9月9日)
「栗毛の馬」を、13歳のときにはじめて聴いた、ユパンキの日本公演時のライヴ録音による、詩の朗読つき完全版で演奏するというのは、私自身エキサイトしているイヴェントです。
このヴァージョンは、スタジオで録ったものが、Le Chant Du Mondeから出た、ユパンキの晩年の名演を集めた5枚組CDにおさめられており、聴く人の胸を強く打ちます。
当日の公演内容に関しては、この記事がすべてを語ってくれています。
週間NY生活の三浦良一さんに、この場をかりてお礼を申し上げます。
(ニューヨークの情報紙、週間NY生活は、東京大手町の紀伊國屋書店で入手できます)