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今日、9月4日は、20世紀最大の偉人のひとりである、アルベルト・シュヴァイツァー博士の47回忌。
写真は、私がとても大切にしている、博士によるバッハ作品のオルガン演奏をおさめた4枚組のCDアルバムと、日本語訳された名著、’バッハ(上巻および下巻)’です。
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シュヴァイツァー博士によるオルガン演奏は、録音状態も良好とは言えず、また、いわゆる絢爛豪華な技巧を駆使した、天空を舞うようなサウンドタッチとは、およそかけ離れた演奏なため、現代の音楽ファンが列を成してとびつくようなものでは決してありません。
しかし、バッハの作品が、神の栄光に対する深い畏敬、そしてそれを賛美する人類の崇高な精神を讃えて作られたものであるとすれば、博士ほどバッハの作品を完全に理解して演奏した奏者はほかにいないでしょう。
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4枚組CDアルバムに収められた、あたかも目の前に、中央アフリカの夕暮れの景色が広がるかのような’前奏曲とフーガBWV.541’および’同BWV.547’に、私は幾たび涙を流したかわかりません。
願わくば自分も、偉大な博士のオルガン演奏のように、ラテンアメリカの風景が目に見えてくるようなバッハを、ギターで表現できたらと常に思っています。
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2000年11月、バッハ没後250年を記念する年に、私は日本の国際交流基金の派遣により、ポーランドとフランスのアルザス地方(ストラスブール、インゲルスハイム)を演奏旅行し、その際、シュヴァイツァー博士のホームタウンである、アルザスの美しい町、カイゼルスベルクを訪れました。
写真は、ストラスブールの日本総領事館の方が撮ってくださったものです。