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今秋、盛岡を10年ぶりに訪れることが何よりも嬉しい。
コンサート会場は、明治時代に建造された景観重要建造物「南昌荘」。
もともと、秋田出身の瀬川安五郎という明治の大実業家が、自宅としてかの地に建てた屋敷だったが、1907年に第五代盛岡市長に就任した大矢馬太郎は、同年、瀬川安五郎から南昌荘を取得した。
大矢家では、これを別荘として使用し、1908年原敬夫妻が1カ月滞在、翌年は伊藤博文が韓国皇太子李垠殿下とともに盛岡を来訪し、南昌荘では歓迎の園遊会を開催している。
公演の頃は、紅葉が最も美しい時期。
美しい日本庭園をバックに、畳と襖をすべて取り払った大広間が、そのままステージとなる。
盛岡は最近、ニューヨークタイムズによる、世界で最も行ってみたい街調査において、ロンドンに次ぐ第2位となり話題を呼んだが、僕はもう20年以上も前から、この土地の素晴らしさを心から感じていた。
コンサートの詳細は、上記ビデオをご覧ください。