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今年、初めてハロウィン当日のニューヨークの通りに出てみたが、🎃バケツを手にした子供たちが店に入ると、店の中でちゃんと(ときに仮装した)担当の女性たちがお菓子を持って待っていて、それがすごく良かった。
ハロウィンは、かつてケルト教の大晦日(10/31)の日に、日本のお盆にあたるような、先祖の霊を迎える習慣があり、のちにキリスト教が、それを万聖節(11/1)の1日前のイベントとして取り込んだのが起源と言われている。
死者の装束をまとったこどもたちが、祖先の霊を運んでくるかのように家々のドアをたたいて訪れて回ると、なかのものたちは、それをあたたかく迎え、用意した「ソウルケーキ」と呼ばれたお菓子でもてなした。この習慣を「ソウリング」と呼び、これが現在のハロウィンのもとになっている。
このソウリングを幻想的に歌にした「A soalin’」という、ピーター・ポール&マリー(メアリー)」の傑作曲があり、僕は中学生のとき、このナンバーの印象的なギターフレーズをレコードから耳コピーし、いつも弾いていた。
というわけで、ハロウィンは単なる仮装どんちゃんパーティーではない。遥かケルトの時代に起源を持つ(イギリスの伝統を正統的に受け継ぐ)アメリカの「よき文化」であることを、この日あらためて知らされたような気がした。
僕はつねに、アメリカから学ぶ。