El pez más viejo en el río,
De tanta sabiduría
como amontonó, vivía
Brillantemente sombrío.
Y el agua la sonreía.
Tan sombrío llegó a estar,
Que el agua no la divierte.
Y después de meditar
tomó el camino del mar,
es decir, es de la muerte.
Reíste tu junto al río,
niño solar. Y ese día,
el pez más viejo en el río
se quitó el aire sombrío.
Y el agua te sonreía.
僕が持っている本は、スペインの田園詩人ミゲル・エルナンデス(Miguel Hernández)の詩集。
人と、あらゆる自然界の隣人たちとの魂のふれあい、そして生と死の光と影が交差するさまを、独特の感性で表現し続け、フランコ独裁政権の犠牲となって31年の生涯を終えたエルナンデスの作品は、日本の詩人大島博光(おおしまはっこう1910-2006)さんによっていくつかが翻訳されている。
長野にある博光さんの記念館に、いつか行ってみたい。
エルナンデスの詩は、ロルカ同様日本語訳が難しいが、下記は僕が訳した「川の年寄り魚」という作品。
いま改めて、愛情とともに考えなおさねければならない環境問題。
僕たちにとってかけがえのない、自然界の隣人たちの姿が、傑出した洞察力と、深い詩的手法によって描かれる。
川に暮らす年寄り魚は 物知りだった。
物知りらしく 多くの知恵を蓄えていたが
輝かしくも どこか陰鬱な姿で生きていた。
だけど川の水は いつも年寄り魚に微笑みかけていた。
でも 年寄り魚は あまりにも陰鬱になってしまい
水は 愛想を尽かしてしまう
年寄り魚は 思いに耽ったあと、
海への道、つまり死の道を歩みはじめた。
そのとき きみが 川辺で笑った
きみは 太陽の子だった…
そして あの日を最後に
川の年寄り魚は
陰鬱な空気を捨て去った。
そして水は きみに微笑んでいた。
「きみ」は、間違いなく僕たち人間を指している。
この地球上で、動物たちより責任の大きい立場にある僕たちみんなが、「太陽の子」としての認識を持って、彼らを優しく見つめなければならないということを、田園詩人は、この深い内容の詩によって説いているのだと思う。
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11/16、六本木の「キーストーンクラブ東京」で行う公演では、エルナンデスにちなみながらも、これまでずっと目指していた日本文学との融合を試みる、いま最も気に入っている新作ギター曲をプレイします。
これは、その3日前の、11/13の東京カテドラル聖マリア大聖堂リサイタルとはガラリと雰囲気が変わるライヴ。
ぜひどちらもご予定ください。
16日公演は、近日告知を開始します。