アランフェス協奏曲 in ニューヨーク 2027

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2017年5月、大成功をおさめた国連本部における単独コンサートのあと、僕はなぜかニューヨークでの演奏活動を中断してしまったが、いま来年2027年、「アランフェス協奏曲」を、キーボードプレイヤーと組んでプレイする話を、たいへん前向きにしている。

ニューヨークは住んでいる土地だが、ここで公演するということは、常に僕にとって特別なこと。並のアイディアでは絶対にやりたくない。

右親指にサムピックを装着しての、全く新しいアプローチによる「独自のアランフェス」は、今ついに僕に“やらなきゃ❣️”という気持ちを、体中の毛穴という毛穴から、強烈な炎が吹き出してくるような感覚とともにようやく蘇らせてくれた。

僕のアランフェスは、2楽章と3楽章の間に独自の「カデンツァ」を入れる、これまで僕なりに、世界で培ったものを全て注ぎ込むものになるだろう。

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ビデオ(一般非公開)は、第二楽章の最もよく知られたメロディアスなパート。
中学生のとき、片思いしていたクラスメイトの女の子👧❤️のことを考えながら、よくこの部分を、放課後ひとり校内の水飲み場に腰かけて奏でていたのが懐かしい。

2027年のニューヨークパフォーマンスに向け、もう練習は始まっている。

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かつて、ヴィラ-ロボスのギター協奏曲を、独自の解釈によってニューヨークでプレイしたことが、僕を2年連続カーネギーホールのステージへと導いてくれた。

しかし、アランフェス協奏曲に関しては、とにかくあまりにパコ・デ・ルシアのパフォーマンスが素晴らしいため、太刀打ちできないものにあえて挑むことも無益であり、一切手をつけずにいた。

(実際パコのアランフェス協奏曲を凌ぐパフォーマンスは、過去においてももちろん、今後未来においても絶対に現れることはない)

しかし、サムピックプレイを導入し、発想と音楽性の幅がおもってもみなかったほど拡大した今、僕はついに、自分だけの独自の「アランフェス」がやれそうな気がしている。

昨日のニューヨークは、早春の訪れを感じさせる、実に爽やかな一日だった。