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1月26日、超満員完売の東京公演を終え、一昨日ニューヨークに戻りました。
まず、この場をお借りして、集まってくださったすべての皆さまに、心からの感謝を申し上げます。
東京公演の5日前、1月21日の夕刻5時より、僕は、今秋11月13日に予定されている、目白の東京カテドラル・マリア大聖堂におけるリサイタルにむけたリハーサルを、同大聖堂にて行いました。
この動画は、その際収録されたもの。
バッハの傑作器楽曲「無伴奏チェロ組曲第5番」の第2曲、アルマンドを、チェロのダイナミックなボウイング感を模し、重音とシンコペーションを駆使したオリジナル・アレンジでプレイ。
一切の電気加工を施していない、完全”アンプラグド”な、信じがたいスーパー・ナチュラル・サウンドがお楽しみいただけます。
僕は少年時、このマリア大聖堂において、ドイツの名オルガニスト、カール・リヒターのリサイタルを聴き、バッハに目覚めました。
いま、自分がミュージシャンとなって、この場所に戻りバッハをプレイする………
それは、どんなことにも置き換えることのできない、僕にとって素晴らしく意義のあることなのです。
コンサート当日、第二部のオープナーとしてプレイする、同じく「無伴奏チェロ組曲第5番」の冒頭曲プレリュード(プレルディウム)は、あらゆる意味において、僕のキャリアにおける最大のパフォーマンスになるでしょう。