このところ、アルゼンチンをはじめ、ラテンアメリカからのラヴコールがすごい。
これは、そのなかの、ブラジルでずっと大学教授をしていたというジョゼ・ルイスさんから贈られた僕のイラスト。
ギターを弾く右手が実に優しく描かれていて、いかにもギターを愛する南米人によって描かれたという感じ。
ニューヨークは、徐々に春の訪れの気配。
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ニューヨーク在住の優れた書道アーティスト・院京昌子さんとの共同プロジェクトは、日本古来の文化に捧げるオマージュ「いろは歌」。
院京昌子さんは、書道家としてだけでなく、女性としてもとてもチャーミングな、妹のような人。
いろいろと前後してしまいますが、昨秋の日本滞在の最後の公式日程として、クロサワ楽器総本店クラシックギターフロアにおいて、インストアライヴを行いました。
同楽器店の皆さまのおかげで、僕は現在愛用しているホアン・エルナンデス・コンシエルトS(スペイン)に出会い、以来、その音色と機能性とともに多くの楽曲のクリエイションを行なっています。
大恩人・大根田勝美さん、東京のファンクラブ事務局の女性スタッフ、そして、今年の4/25東京公演でご一緒するシンガーの黒川泰子さんと、帝国ホテル「讃アプローズ」にて、おつかれさま会。
こうして素晴らしい人々に支えられて、自分は本当に幸せだと思っています。
明治18年に建てられた、盛岡の歴史的邸宅「南昌荘」におけるスペシャル公演ライヴ第二弾は、おなじみバッハ最大の名曲を、ユパンキが息をのむようなアレンジを施したギターソロ。
ギターの美しい音色と、優れた機能性を知り尽くしていた巨匠にして初めてなしえた、真のギター音楽がここにある。
シンプルな調べに聞こえるが、この深みと表現性、そして演奏のむずかしさは計り知れず、この日の初演のために、僕は結局三年という月日を費やしてしまった。
素晴らしいノルテーニャ(北部の女性)のみなさんとの楽しいひとときや、僕が少々お茶目してしまっている模様とともに、この動画が残ったことをとても喜んでいます。
「オブリヴィオン(忘却)」/ アストル・ピアソラ
「ラ・ウルティマ・クルダ(最後の酔い)」/ アニバル・トロイロ
2028年11月18日
盛岡「南昌荘」におけるライヴ。
明治18年に建てられた歴史的邸宅「南昌荘」は、最近ニューヨークタイムズによって、歩いて楽しい世界の街第2位(第1位はロンドン)に選ばれた盛岡のランドマークのひとつ。かつては盛岡の旧迎賓館として使われていた、美しい日本庭園を持つ。
会場は、庭園を見渡せる、ふすまをぶち抜いた大広間に多くの聴衆を集めて行われた。
コンサートを行う場所としての音響は、決して良好とはいえないが、そのぶん、なんの加工もされていない、きわめてナチュラルなギターサウンドが聴ける。
通常、ライヴDVDなどというものは、必ず録音されたテイクが、スタジオに持ち込まれて(修正を含む)後処理されるものだが、僕のライヴビデオは、すべて無修正。
もちろんいきおいあまっているミストーンもあるが、それを修正してしまったら、ライヴの意味はない。
これは、当日お客様が聴いた、カメラにおさめられたそのままの音。
NJOY!
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シャンソン歌手・黒川泰子さんをスペシャルゲストに迎えて行う東京2公演は、まもなく公式告知を開始します❣️
アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界