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ブエノスアイレス公演プログラム

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パラグアイの首都アスンシオンで幕を開ける南米ツアー三カ所め、6月10日火曜日、19時30分開演ブエノスアイレス公演のプログラム。

タンゴ、フラメンコ、ファド、ボサノバといった音楽カテゴリーのひとつとするべく、今後私が全精力を注いでクリエイトしてゆきたい新たなスタイル、’イベロアメリカーナ’がズバリそのままコンサートタイトルとなった当公演。
このカテゴリーのアーティストである私にとっての(真の意味での)デビューリサイタルとなるでしょう。
コンサートのクライマックスは、コーラスを加えた全四楽章完全版「神々の炎」。
首都公演成功に全エネルギーを傾ける所存です。

新たな道 ’イベロアメリカーナ’

去る4月18日の銀座ヤマハホール公演は、従来のフォルクローレ音楽を私なりに発展させ、今後、フラメンコやタンゴのような、ひとつの音楽カテゴリーとしての確立を目指す、新たな私自身のスタイルである「イベロアメリカーナ」の処女航海的意味合いをもつものだったと思っています。
ニューヨークに戻るとすぐ、この強い想いをストレートに伝えられるナンバー、そのものズバリのタイトル「イベロアメリカーナ」を作曲。
ヤマハでもオープナーとしてプレイした、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲をベースにジャズロック風にインプロヴァイズさせた、とても気に入っているギターソロですが、おそらく6月の南米ツアーが初演の場となる見込みです。
スペイン語には、「ラティーノアメリカ(ラテンアメリカ)」、「イスパノアメリカ(ヒスパニックアメリカ)」など、南米を表現する言葉が多くあります。
私がその中でももっとも好きなのが、この「イベロアメリカ」。
イベリア半島によって征服され、混血融合し、そして独自の文化へと発展したアメリカ大陸という、広大な響きに何となくロマンを感じます。
「イベロアメリカーナ」は、’イベロアメリカの’、’イベロアメリカ風’、そして’イベロアメリカの女性’などの意味を持ちます。

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なお、この最新作の正式タイトルは、「イベロアメリカーナ〜”バッハのアダージョBWV.1001”によるインプロヴィゼーション〜」となります。

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また、今回はじめてサウンドトラックを担当し、4月9日にプレミアム試写会が行われ、私も当日ご招待を受けた日本映画「無花果の森」の音楽も、メインの音楽にアルゼンチンの’カレテーロ(荷車車夫)’という形式を導入するなど、「イベロアメリカーナ」のひとつのかたちといって間違いありません。
美しい映像と融合して100パーセント満足ゆく仕上がりになったこの新作映画(6月14日封切)も、ぜひ多くの皆様に観ていただけたらと願ってやみません。

どうぞよろしくお願いいたします。

Photo by 堀口邦彦