大成功をおさめたブエノスアイレス公演のあと、いよいよツアーのクライマックスであるアルゼンチン、コルドバ州政府の正式招聘および、日本政府の公式スポンサーシップを受けて初演した、同国国民詩人レオポルド•ルゴーネス生誕140年(2014年6月13日)を祝う記念組曲「神々の炎」。
国民的英雄の生誕記念日前夜、ルゴーネスの故郷であるコルドバ州ビジャ•デ•マリア•デル•リオセコのヌエストラ•セニョーラ(ノートルダム)•デル•ロサリオ教会において、アルゼンチンのメディアの大きな報道とともに、私は万感の想いをこめて自作曲を演奏しました。
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この教会は、建立から100年以上が経過する由緒ある歴史的建造物。
しかし、これまでコンサート会場として使用されたことは一度もなく、今回、画期的な初の試みとなりました。
演奏前は、祭壇をさまざまなイルミネーションでライトアップし、コルドバ市から呼ばれたプロの人気DJによって電子音楽が流され、実にオシャレで荘厳なムード。
(神様もいきなりビックリ!!!)
この模様は、アルゼンチンの「アルガローボ•プロダクト」という映像制作会社によってすべて収録されました。
DVDとして、皆様にお目にかけられる日も遠くないでしょう。
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コンサート直前、関係者の皆さんといっしょにリラックス(しすぎ…)。
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一夜明けた6月13日、午前10時よりレオポルド•ルゴーネス生家(現記念館)において行われた生誕140年記念式典。
私はこの日、下記のようなスピーチを行いました。
”このような素晴らしい式典に招待を受け、オリジナルの音楽を演奏できたことを心から嬉しく、そして誇りに思います。これまでの長い間、どれだけアルゼンチンと、その国民の皆さんが私を助けてくれたかわかりません。アルゼンチンのことを思わない日は一日もありません。私は東京に生まれましたが、今日、アルゼンチンを本当の故国のように思っています。”
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コルドバ州政府文化省長官、パブロ•カネーダさんと。
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式典後、ルゴーネス記念館中庭でなごやかにランチ。
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アルゼンチンは南米の中でも圧倒的な白人国。
自分たちの国以外のアーティスト、しかも日本人がやって来て国民的英雄を記念する音楽を歴史的建造物のなかで演奏するには、多くの人々の理解が必要だったと思います。
今回の大成功の立役者といえるのが、コルドバ州政府文化省理事のアンヘル•ディアスさん。
私はこの三年間で、きわめて先進的な考えを持つ二人の人物に出会いました。
そのひとりは、後援会長にして大恩人の在米投資家、大根田勝美さん、そしてもうひとりが、このアンヘルさんです。
この二人との出会いがあったからこそ、私のここ数年の創作活動は飛躍的に伸びたのだといってまちがいないでしょう。
芸術に携わる者ならば、もちろん誰よりも先進的でなければならない。
しかし、それを正確に理解してくれる人がまわりにいなければ、決してひとりで先に進むことはできないのです。
私は南北大陸において、この二人の人物に会えたことを何よりも感謝しています。