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竜宮城スペイン語教室❤️❤️❤️

ユパンキを訪ねて初めてアルゼンチンに行ったとき、コルドバ州のセロコロラド(Cerro Colorado)という、別荘地として知られるその土地には、アルゼンチンのいろいろな場所からバカンスを楽しむ家族がたくさん来ていて、(どういうわけか)ティーンエイジャーの女の子たちであふれかえっていた。

アルゼンチンは、スペイン、イタリー、ロシアなどの移民が入り混じった白人国で、特に女の子たちのチャーミングさには目を見張るものがあった。
僕は二十歳をとうに過ぎていたが、どう見てもハイスクールボーイにしか見えなかったので、すぐに彼女たちと仲良くなり、ギターを弾いて歌ったり、ダンスを踊ったり、そして思いもよらず、彼女たちのスペイン語「無料」猛特訓講座を受けられることになる❤️

アルゼンチンは、長い夜を真に楽しむ文化の高い国。あまりにも夜文化の低い日本との違いを目の当たりにすることになるが、歌ったりダンスをしたあと、夜中の🕛あたりから、十数人の女の子たちに囲まれての「竜宮城スペイン語教室」のおかげで、僕は、その後必要となる生きたスペイン語を、まさに異常な速さによって学ぶことができた。

写真は、25年ぶりにセロコロラドで再会した、当時特に仲良しだった、かけがえのない「アルゼンチンの妹たち」。
当時使っていたスペイン語の辞書には、彼女たちといっしょに勉強したあとが残っている。

この旅行は、コルドバ州政府のご招待を受けて実現したもので、僕はそれについてとても感謝している。

辞書には、女の子たちの名前が書き込まれている。
ロレーナ、マリーナ、ベティーナetc.etc… アルゼンチンの女の子の名前は、実に魅力的な響きがあった。

ハーレムにて…

 

8月17日の朝、初めてハーレムの教会を訪れた。

ハーレムは、目ぬき通りから一歩路地に入ると、静かな佇まいが広がる。

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ハーレムの人気ソウルフード料理店「Red Rooster」。

ソウルフードといってもかなり洗練されてオシャレ。外も中もナイスな雰囲気だが、値段もソレナリ💲

この日は日曜日。店内でジャズのライヴが行われていた。

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ハーレムの中心から少し離れるが、聖パトリックについで、ニューヨーク最古のカテドラルとして知られる聖ヨハネ大聖堂「Cathedral of St. John」。

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聖ヨハネ大聖堂を眺めながらくつろげるハンガリアンカフェ。

長くニューヨークに暮らしているが、ハーレムで半日過ごしたのは初めて。

8月15日、無条件降伏の日80年に寄せて…

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今秋11月の日本への旅行は、到着した三日後から1週間の間に4公演(そのうち2日は移動)という、きわめてタイトなものになるが、プレイする全てのレパートリーにおいて、これまで培った、自身のギターのテクニックや精神性はもちろん、それ以外に、何か目に見えない力の「御宿り」が必要になると感じている。
僕はこれまで、世界のいろいろな国々で意義のある公演をしてきたが、今年の11月9日から16日までは、僕の音楽人生で、特に重要な1週間になるだろう。
今日、8月15日は、80年前、多くの破壊と犠牲、そして深い悲しみのなかで訪れた無条件降伏の日。奇しくもアメリカの土地において、きわめて重大なサミットが行われる。
これ以上、この天から授けられた美しい星を破壊しないよう、あらためて、目に見えない力に対する畏敬の念を持ち、同じ惑星人として幸福に暮らす道を考えてもらいたい。
銀河系の距離を仮に130キロと考えると、僕たちの地球のある太陽系は、たったの2メートルに過ぎないという。
天にとって僕たち人間は、僕たちが地面のアリを見下ろすよりも、はるかにちっぽけな存在であることを決して忘れてはならない。
(8/13、ニューヨーク郊外にて撮影)

Los 80 años de Hiroshima bombardeo 広島原爆投下80年

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11月13日に、世界平和を祈念して行う東京カテドラル聖マリア大聖堂公演において、僕は「ヒロシマ・レクイエム」と副題をつけた、オリジナルアレンジによる「プレルディウム(プレリュード)/無伴奏チェロ組曲第5番」を初演する。

これは、バッハの名曲の中間部に大幅なインプロヴィゼーションを施し、日本時間1945年8月6日、プロペラとエンジンの爆音をあげながら広島に飛来するB29爆撃機「エノーラゲイ」の戦慄的な姿。ピカっと光ったのち一瞬で消え去った街、焼けただれた大地を濡らす黒い雨、そしてやがてどこからか聞こえる鐘の音…
そんな光景を、バッハの音楽で表現した、ひとりのギタープレイヤーとしての僕のすべてをぶつけるナンバーになるだろう。

トップ写真は、ニューヨーク・クイーンズ区の、ラテン系移民の多いエルムハーストというエリアにある、この界隈の守り神のような美しい聖母マリア像。

四年前、パンデミックと人種問題によってニューヨークが大荒れに荒れた際、胸部から脚にかけて、どこかのうつけ者が黒スプレーで悍ましい破壊行為を行い、大きなニュースになったが、昨日訪れたところ、すっかり元通りにきれいに修復されていた。

生誕からすでに100年以上が経つという聖母像。

そばに近づくと、まるで生きていて、息をしているのが聞こえるような気がする。

エルムハーストに限らず、クイーンズには、僕が渡米した頃のゴチャゴチャした東京のドヤ街のような感じの界隈が多くあり、なんとなく懐かしい。

これは、やはりクイーンズの、負けずに下町ムードいっぱいのサニーサイドというエリアにある、僕が顔馴染みのドライブイン食堂(エクアドル人経営)。

ここのハンバーガーは、値段、味においてニューヨークNo.1。

クイーンズはマンハッタンのようにファンシーではないが、“移民による移民のための”本場のエスニック料理店が多く、真のグルメは、「味はクイーンズにあり」とばかりにわざわざ川を渡って来るという。

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僕は、虎ノ門生まれの渋谷育ちという生粋の江戸っ子。

クイーンズは、住民に熊さんはっつぁん的な生粋ニューヨーカーが多く、住み心地が悪くない。

話がかなりとんだが、下記は、3か月前に公開したばかりの、自宅練習の音源にイメージ写真などをここかしこに加えてビデオ化したもの。
音は良くないが、だいたいの感じはおわかりいただけると思う。

いまニューヨークは、8月5日の夕刻7時15分(日本時間6日朝8時15分)。
人類が2度と繰り返してはならない惨劇から80年が経過した今、この新しいギター音楽とともに、改めて世界平和を祈りたい。