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El regalo de Yupanqui ユパンキの贈りものコンサート

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Despues del fantastic concierto en la ciudad Utsunomiya, organizado por la federacion feminina de la cultura de la pref. Tochigi, 7 de noviembre, 2018.

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After the fantastic concert at Utsunomiya city, organized by the Female Federation of the culture of pref. Tochigi, 11.7.18.

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今回の日本滞在中、「アンダルシアの聖女」公演直前の11月7日の午後、栃木県女性文化懇話会主催による、宇都宮東武ホテルグランデ「龍田の間」で行われたスペシャル公演「ユパンキの贈りもの〜ニューヨーク、アルゼンチン、そして世界へ〜」にご招待いただいた。
四十年の歴史を持つこの団体は、文化、スポーツ、政治などの各方面で活躍する人々を招いて定期的に会を行っている。自分はそのようなところにノコノコ出てゆく器ではないが、今回こうしてご招待いただいたことに心から感謝している。

手にしているTシャツは、昨年の国連コンサート出演の際に関係者のみに配布された(けっこう貴重品)スペシャルアイテム。
お客様のなかからひとり選んでいただいて、サインとメッセージを入れてプレゼント。

Llora la fuensanta…ユパンキの調べに泣く聖女

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Lloran las ramas del viento /

Atahualpa Yupanqui (music)
Shiro Otake (guitar)
Begoña Castro (dance)

アタウアルパ・ユパンキ作曲「風の枝が泣いている」

大竹史朗 (ギター)
ベゴーニャ・カストロ (舞踊)

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ビダーラのリズムで構成されたユパンキの傑作ギターソロ、”風の枝が泣いている”。

シンプルな曲想だが、小手先のテクニックだけでは全く音楽にならない、自然界の厳しいまでの美しさと、崇高な人間の精神の調和が完璧にひとつの楽器のうえに描かれた、まさに南米の大巨匠にしてのみなし得た、ギター音楽の真の極致的作品と言っていいだろう。

フラメンコの舞踊手を起用して、12分に及ぶこの傑作曲のヴァリエーションを中盤のハイライトとして上演した「アンダルシアの聖女」は、文字通り自分にとって過去最大の冒険であったが、今回抜擢したマドリード在住の名手、ベゴーニャ・カストロは、南の大陸のグラン・マエストロの精神を深く理解し、魂の込められた美しい踊りを披露してくれた。

現在、自分は、「アンダルシアの聖女」のニューヨーク、そしてスペイン上演に向けてすでに動き出している。

Ignacio M. Rozas – Una guitarra que llora

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11月18日公演「アンダルシアの聖女」に向け、スペインで製作されたイメージフィルム。

ここで聴かれる音色は、イグナシオ・ローサスというマドリードの優れた製作家が、1995年に製作したフラメンコタイプの楽器のそれだが、そのセクシーな歌声は、単なるフラメンコギターやクラシックギターというお定まりの言葉で片付けられない無限の深みを持つ。

これは、ガルシア・ロルカの傑作詩「ラ・ギターラ」からインスピレーションを受け、昨年のはじめに作曲した、自分でもとても気に入っているナンバーだ。

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1995年5月、マドリードのローサス氏の工房で、自分は一目でこの美しい楽器と恋に落ちてしまったが、バルでワイン一杯50セントで飲めた当時のスペインにあっても、値段もやはり、それなりに’眩い’ものだった。

すると深い瞳の熟練工は、”これはあなたのギターだ”と言って、極端大幅な値引きをして譲ってくれた。

誕生からすでに四半世紀が経とうとしているが、その容姿と歌声は時が経つごとに美しさと深みを増し、まるで命を宿しているかのように自分を助けてくれている。

自分とともに、生まれ故郷のマドリードからニューヨークに渡った後は、アメリカ国内はもとより、モスクワを含む数多くのヨーロッパの都市、そしてペルーのリマ、アルゼンチンのコルドバ(コスキン音楽祭にはこのギターを持って出演した)に至るまで、本当に長い道のりを一緒に旅行してくれてきたが、昨年、22歳を迎え、さすがに少々疲れが見えてきたので、ボストンに暮らす腕の良いアメリカン・リペアマンにオーバーホールを頼むと、彼はこの楽器に対して心からの愛情を注ぎ、オリジナルの状態をさらに上回るコンディションに仕上げてくれた。

弦は、他の所持楽器同様、ダダリオ・プロアルテ(クラシック・ノーマルテンション)のブラック弦を張っている。

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この楽器をライヴで演奏している動画は、こちらのページでご覧いただけます。

なお、当ホームページのアップデートは暫くお休み。11月末に日本から戻ってから再開いたします。

El Samurai Moderno / ’拓真道’のアミーゴ

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Akira Masuda, un gran amigo mío, y el gran campeón mundial de karate (kyokushinkai.)
Somos muy iguales con una idea de ‘Takushin-do (al respetar la tradición siempre y ademas al seguir conseguir el nuevo camino).’
En 2014, he compuesto un tema ‘El Caminante/El Camino de Takushin‘ para dos guitarras, dedicado a este fabuloso Samurai Moderno.

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Akira Masuda, a good friend of mine, and the great world Karate champion of Kyokushinkai.
We are very much united with an idea of ‘Takushin-do (always respect the tradition and try to look for the new road).’
In 2014, I composed a theme for two guitars named ‘El Caminante (The Journeyman/The Road of Takushin)‘which is dedicated to this fabulous modern samurai.

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日本で親しくさせていただいている人々のなかで、おそらく一番著名人と言ってよいと思われるのが、各方面に多くのファンを持つ、極真空手の世界チャンピオンにして最高師範・増田章さんだろう。
章さんとは、2013年、ある友人を介して知己を得たが、同じ年齢、さらに、伝統を重んじ、そこから新たなものを模索するという点で意気投合し、以来、彼は、東京におけるすべてのコンサートに皆勤賞で足を運んでくれている。そして自分もまた、章さんが打ちだす「拓真道」に共感をおぼえ、「エル・カミナンテ/タクシンの道」という、ルンバとワルツの混合リズムによる(ちょっぴりパコ・デ・ルシア風の)二台のギターのためのオリジナル曲をプレゼントした。

三枚目の写真は、「タクシンの道」誕生と、2014年4月のヤマハホールにおける公演の宣伝記事を、IBMA(国際武道人育英会)フリースタイル空手のチャンピオンシップ大会のプログラムに、大会実行委員長の章さんが大きく掲載してくれたものだ。
自分は今でもこのプログラムを、彼の著書とともに大切に保管している。

5年前、恵比寿のホテルで昼食をともにしたときのことを、彼は丁寧に自身のブログに書いてくれている
お時間のあるとき、ぜひ読んでいただきたい。

このとき自分は章さんに、日頃感じるアルゼンチンフォルクローレの弱点や、世界でもっとも優れている民俗音楽フラメンコの要素を導入したい意思を語っているが、今回の11/18「アンダルシアの聖女」公演は、それに向け、まずロルカ文学を研鑽、アンダルシアの文化を順を追って体内の血にする作業からはじめ、その後は現地の優れた女優や歌手を起用しての南米公演などで評価を得、ゆっくりと自分に納得しながら実に5年かかってそれを実現させたものだ。

「アンダルシアの聖女」は、道は違えど、現代の武士の考えと多くの共通点を持つ、まさに自分にとっての「拓真道」といって間違いない。