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ハンガリーで品切れになっていたCD「イベロアメリカーナ/ライヴ」が、再び同国発売になりました。
少々値上げ…( ̄◇ ̄;)
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ハンガリーは、日本とともにユパンキが故国アルゼンチン以外でもっとも愛した国。
ユパンキは、彼の生誕100年を記念して、アルゼンチンで出版された素晴らしい著書「この長き道/メモーリアス」のなかで、その理由のひとつとして、”ハンガリーは、公園でたとえ知らない者同士で時間を尋ねるときも、必ず「よお大将!いま何時?」などと大声でやりあうので、私は故郷のアルゼンチンにいるような気がしてほっとする”と、いうようなことを書いています。
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しかし私のCD、いろいろな値段で売られているものです…
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よお大将!ブルックリンのバーガー最高!
彼は、仕事で数ヶ月に一度ニューヨークにやってくる、私の青山学院初等部時代の親友です。

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ヨーロッパ、特にドイツで好評の新作CD「イベロアメリカーナ/ライヴ」が、アメリカの大手オンライン・エンターテインメントストアーの売り上げランキングトップに立ちました。
ごく一時的なものかと思いましたが、2位以下の細かい変動はあるものの、1月27日の時点でトップの状態はすでに二週間以上続いています。
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ただし、まだこの程度のことで喜んでいる段階ではありません。
もちろん注目を受けるのは素晴らしいことですが、置かれているカテゴリーは’ポップミュージック’、残念ながらこのアルバムにはまだ、心地よく収まるジャンルが存在しないのです。
(しかしながら、私とスタイルは違えども同じカテゴリー内に、ブラジル音楽をベースに独自のポピュラーミュージックをクリエイトした世界的スーパースター、セルジオ・メンデスのアルバム「ダンス・モダーノ」があるのはグッドニュース。)

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こうして世界のいろいろなところに、音楽をとおして私の考えを胸に受け止めてくれる「エルマノス(兄弟姉妹たち)」が増えてきた今、これからの数年間は、いよいよ’クラシック’でも’フォルクローレ’でもない私のギター音楽が、ゆっくりと翼を休められる’安息の地’、新しい音楽カテゴリーである「イベロアメリカーナ」確立にむけた真の戦いになると思っています。


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ここ数年、少々度が過ぎるイタリーの数名の女性ファンたちによって、個人フェースブックを三度もクローズせざるを得なくなるほどの’ありがたい’アプローチを受けていました。
(その’雨月物語’を想起させるような波状攻撃の詳細を書いたら2、3冊の本になるくらい…)
しかしこのところ、ようやくまともな応援者としての協力体制ができてきたのか、最近イタリーで新作CD’イベロアメリカーナ/ライヴ’の注目度が上昇してきたのは、もしかしたら彼女たちのガンバリのせいかもしれません。


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’イベロアメリカーナ’は、私というひとりのギタープレイヤーの存在そのものが、そのままサウンド化したアルバム。
ギターの音色に姿を変え、ライヴという一切のゴマカシなしのドキュメントとして一枚のディスクとなった、長きにわたって貫き通してきた私の’信念’と’魂’は、時間はかかっても必ず世界中の人々の心に届くと信じています。
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そんななか、年末はニューヨークから車でノンビリ南へ約3時間、オフシーズンの静かな海辺の町’ケープ・メイ’で三日間を過ごしました。



本年もどうぞよろしく!

ニューヨークで迎える26回めのクリスマス。
今年もこうして無事に一年を終えられること、まずこの場を借りて、普段応援してくださる皆様に心からの感謝を申し上げます。


毎年必ず出席する、セントパトリック教会のクリスマスイヴ礼拝。
改修工事中でイマイチの雰囲気ですけれど、私はここにいると、なぜかいつも母校青山学院初等部の礼拝堂を思い出します。
今日、私が胸につけているハンカチは、当時の恩師であった故樫沢保壽(かしざわやすとし)先生の形見。
敬虔なクリスチャンであった先生が、かつて長崎を旅行なさった際、奥様に記念のおみやげとして買ってこられたという(美しいステンドグラスのデザイン)、私がとても大切にしているものです。



セントパトリックから東へ数ブロック歩いたところにある、とてもオシャレなメキシコ料理店「パンパーノ」。

今年は例年になく、コートのいらない暖かなイヴでした。
私は明日の朝からニューヨークを離れ、オフシーズンの静かな海辺の町’ケープメイ’で三日間過ごします。
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以下、先週行われたダンスパーティーの際のスナップです。






アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界