米アマゾンで好セールスをあげていた新作CD「イベロアメリカーナ」が、つい先日アメリカの最大手ホームエンターテインメント・オンラインストア「CDユニバース」でも品切れとなりました。
もちろん私にとっての最終ゴールである、新たな音楽カテゴリー”イベロアメリカーナ”の確立までにはまだまだ時間を要するでしょう。が、自分にとってここ数年のアイディアと努力の結晶ともいえる本作品。とにかくアメリカでの好調な出足を喜んでいます。
以前から私は、アルゼンチンフォルクローレをベースとした自分の音楽を米国で本格的に広めるには、少々違った角度からのアプローチが必要だと思っていましたが、それを実行するには、南米のどこの国の人が聴いたとしても「これは俺たちの文化を代表する音楽だ」と言ってもらえるような’アウテンティコ(正真正銘の本物)’になることがまず必要だと感じ、長きに渡って研鑽を続けてきました。
「イベロアメリカーナ」は、そんな私の’コンフィアンサ(確固たる信念に基づく強い自信)’にみなぎる作品。
私自身がオリジナルな存在となり、これまでになかった新しいギターの音楽の創造はいよいよこれからが本番だと思っています。
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新作CDアルバム「イベロアメリカーナ」が、8月1日(私の渡米記念日)に日本で発売開始になりました。
近々大手ミュージックストアーでも販売がはじまると思われますが、現在は、販売元のテイクオフ社からオンラインでご注文いただけます。
テイクオフ:大竹史朗 (シロ・エル・アリエロ) ライブ/イベロアメリカーナ
電話でのこのCDに関するお問い合わせ、ご注文は、テイクオフ社(tel.042-582–4047)まで直接ご連絡ください。
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6月は、全日空の機内誌「翼の王国/ウイングスパン」および、私自身そのクオリティーの高さに驚いた音楽情報紙「LATINA」にそれぞれたいへん大きな記事が掲載されました。
どちらも素晴らしい内容で嬉しく思っています。
私は今後も、アルゼンチンの至宝である素晴らしい文化を、ニューヨークに暮らす日本人の精神でしっかりと理解したうえで、私自身のオリジナル音楽のクリエイトを続けて行く所存です。
新作アルバム「イベロアメリカーナ」は、まさにその第一弾。
多くの皆様に聴いていただけることを願っています。
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去る7月9日(アルゼンチン独立記念日)にアメリカで発売開始となった新作CDアルバムが、近々日本でも、ラテン音楽に精通する音楽ジャーナリスト、竹村淳さんの解説つきで正式流通になります(税込み¥2,500)。
このCDは、これまでのミュジカレコードを離れ、大根田勝美さんのプロデュースによりリリースした初の作品(スタジオテイク1曲&ライブテイク7曲)。
決して自意識過剰ではなく、私自身最高のギターワークを全編に渡ってお楽しみいただける作品と自負しています。
写真は、早速オンライン購入をしてくれた、スペインの女性ファンによる後援会フェースブックへの投稿写真。
私のCD、スペインで幸せそうです。
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去る4月18日の銀座ヤマハホール公演は、従来のフォルクローレ音楽を私なりに発展させ、今後、フラメンコやタンゴのような、ひとつの音楽カテゴリーとしての確立を目指す、新たな私自身のスタイルである「イベロアメリカーナ」の処女航海的意味合いをもつものだったと思っています。
ニューヨークに戻るとすぐ、この強い想いをストレートに伝えられるナンバー、そのものズバリのタイトル「イベロアメリカーナ」を作曲。
ヤマハでもオープナーとしてプレイした、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲をベースにジャズロック風にインプロヴァイズさせた、とても気に入っているギターソロですが、おそらく6月の南米ツアーが初演の場となる見込みです。
スペイン語には、「ラティーノアメリカ(ラテンアメリカ)」、「イスパノアメリカ(ヒスパニックアメリカ)」など、南米を表現する言葉が多くあります。
私がその中でももっとも好きなのが、この「イベロアメリカ」。
イベリア半島によって征服され、混血融合し、そして独自の文化へと発展したアメリカ大陸という、広大な響きに何となくロマンを感じます。
「イベロアメリカーナ」は、’イベロアメリカの’、’イベロアメリカ風’、そして’イベロアメリカの女性’などの意味を持ちます。
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なお、この最新作の正式タイトルは、「イベロアメリカーナ〜”バッハのアダージョBWV.1001”によるインプロヴィゼーション〜」となります。
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また、今回はじめてサウンドトラックを担当し、4月9日にプレミアム試写会が行われ、私も当日ご招待を受けた日本映画「無花果の森」の音楽も、メインの音楽にアルゼンチンの’カレテーロ(荷車車夫)’という形式を導入するなど、「イベロアメリカーナ」のひとつのかたちといって間違いありません。
美しい映像と融合して100パーセント満足ゆく仕上がりになったこの新作映画(6月14日封切)も、ぜひ多くの皆様に観ていただけたらと願ってやみません。
どうぞよろしくお願いいたします。
Photo by 堀口邦彦
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4月16日、銀座にて。
サウンドトラックを担当した日本映画「無花果の森」、古厩智之監督(後方むかって左側)、三木和史プロデューサー、そして後援会長、大根田勝美さん(私の左側)と。
音楽制作にあたって、古厩監督と三木さんとのコミュニケーションはたいへんスムースで、楽しいものでした。
私はこの映画の作曲に100パーセント満足しています。
多くの皆様に、新しいスパニッシュギターのサウンドが融合した美しい映像の「無花果の森(6月14日公開)」を観ていただきたいと思っています。
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そんななか、たいへんクオリティーの高い音楽誌「ラティーナ」のインタビュー取材を受けました。
次号(5月20日発売)に掲載ということです。
こちらも是非お読みいただければ嬉しく思います。
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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界