”シャコンヌ”導入による新解釈版”ギターよ教えておくれ”

来る2010年にむけて、現在、ニューヨークを中心に行うコンサート・プログラムを組んでいます。
そのなかにおいてハイライトのひとつとなるのが、疑うことなくバッハの最高傑作ナンバーのひとつにあげられる、無伴奏ヴァイオリン組曲第二番”のフィナーレを飾る大曲シャコンヌ”の一部を導入した、私独自の解釈によるユパンキの名作ミロンガ”ギターよ教えておくれ”。
今日は、この新しいサウンド・クロスオーヴァーについて少々お話させてください。
写真の楽譜は、私のクラシックギターの恩師、鈴木巌先生ご自身のトランスクリプション、そしてさらに先生の完全ハンドライティングによる”シャコンヌ”譜。
このままの状態で出版できそうなクオリティーの高さです。
私は、鈴木先生からいただいたこの譜面を使って、同曲の研鑽に励みました。
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メキシコの思い出 II

メキシコシティーの中心部、ソカロ地区に位置し、現在美しい博物館を併設して、毎日のように世界中の観光客を魅了するアステカ最大のピラミッド神殿遺跡”テンプロ・マヨール”。
これは公演前日、会場の下見を行った際のスナップです。
この日は休館日。
私は幸運にも、まったく無人の”テンプロ・マヨール”を貸切状態で楽しむことができました。

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9月21日(月)在メキシコ日本国大使公邸において、9月22日(火)Museo Templo Mayor において、「大竹史朗&フアン・カルロス・ラグーナ ギターコンサート」が、在メキシコ日本大使館、国家芸術審議会(CONACULTA)、国立人類学庁(INAH)主催、国際交流基金後援にて開催されました。
大竹氏はニューヨークご在住のフォルクローレギター奏者で、かつて訪れたTemplo Mayor遺跡にインスピレーションを得て「テノチティトラン」を作曲し、今回は、いわばその里帰り公演となりました。ラグーナ氏は、クラシック・ギター奏者としてメキシコ市内にギタースタジオを構え後進を指導する傍ら、日本を含む国内外で演奏活動を行っています。
未だ雨期のこの時期ですが、22日は天気も良好で、黄昏に浮かぶ遺跡と教会をバックに、お二人の爪弾くハーモニーが木霊(こだま)する幻想的な演奏となりました。
♪♪♪
< 日本メキシコ交流400年公式サイト>より

(写真はすべて臨場感を出すために、クリックするとフルサイズにてご覧いただけます)
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メキシコの思い出 I

強大なアステカ帝国の中心として栄えた、現在のメキシコシティーの前身ともいえる幻の都”テノチティトラン”。
9月22日、いよいよ”テンプロ・マヨール(大ピラミッド神殿遺跡)”における公演を数時間後に控えた午後、私は、自分にとって大恩人である、メキシコに暮す日系のご家族を訪ねました。
写真、むかって私のすぐ左から、日本料理店”エル・サムライ”の代表、小林しのぶさん、お母様の喜和子さん、そして次女の菜穂子さんです。
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ニューヨークから公式の招聘を受けて、14年ぶりに訪れたメキシコシティー。
9月21日の夜7時より、日本メキシコ交流400年を記念するスペシャルコンサートのパート1として、在メキシコ日本国大使の公邸においてパフォーマンスを行いました。

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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界