魂のフォルクロリスタ、エドワルド・マルティネス・グワジャーネス (追記)

エドワルドの実兄のルイスもまた、ユパンキを驚愕させたというギターの名手でした。
ユパンキの名著 ‘風の歌-El Canto del Viento’ の第十章、‘セロ・コロラドの神秘’ でも、当時8歳のルイスのことが、‘ルイス・マルティネス、驚くべき小僧っ子!’と写真入りで紹介されています。
彼は演奏するときだけは‘ルイス・デル・セーロ’ と名乗っていましたが、プロにはならずに一生精肉業者としてセロ・コロラドで暮し、ワインを片手にギターを弾いた典型的なクリオージョ(地方のいきなアルゼンチン男)でした。
ルイスの弾くチャカレラをまじかで聴いたときは本当に吹っ飛ばされそうでしたが、彼もまた10年前に、エドワルドと同様、ガンで他界してしまいました。
いま彼らが生きていたらどんなによいかと思います。本当に残念でなりません。

ユパンキ‘風の歌’

8歳のルイス・マルティネス

ユパンキの‘風の歌’と、本文で紹介されている8歳のルイス・マルティネス

セロ・コロラドのマルティネス兄弟と私

ちゃんとした写真がないのが残念ですが、セロ・コロラドのマルティネス兄弟と一番右から、長男ルイス、次男エドワルド、私、三男ウーゴ、そして長姉チニーナ。
これはスポニチの記事からです。

チニーナの家族

チニーナ(左)の家族

“セロ・コロラドでは誰もギターを習わない。しかしみなギターを美しく弾けるのだ” アタワルパ・ユパンキ

アルゼンチンの‘クリオージョ’たち

誇り高きアルゼンチンの‘クリオージョ’たち(中央のジーンズ姿が私)