ニューヨークのFMクラシックステーション‘WQXR’

ロバート・シャーマン氏アメリカ、中南米、ヨーロッパ、そして日本と、いろいろな国のメディアによって紹介を受けましたが、なかでも一番嬉しかったのは、やはり地元ニューヨークのクラシックFM局、天下の‘WQXR’ではじめて大きくとりあげられたときです。
ある日いきなりこの局の名物プロデューサー兼コメンテーターのロバート・シャーマン氏から電話があり、もうそれだけで驚いてしまったのですが、“ルナ・トウクマナ”のCDを紹介したいので、いくつか私が言うナンバーの歌詞の英訳を送ってもらいたい”ということでした。

ユパンキは生前、数回にわたりカーネギーホールで公演しているのにもかかわらず、きちんと英語で紹介されている出版物がないので責任重大でしたが、なんとか英訳したものを送ると、今度は丁寧な手紙が来て、“ ‘ヌンカ・ハマス’ と、‘ギジェルマおばさんに捧げる詩’をかけるので是非聴いてください”と、わざわざ放送時間を知らせてくれたのです。
そのとき録音したテープはまだ大切にとってありますが、放送で私と一緒に紹介されたのが、チリの‘ヌエバ・カンシオン’の旗手であり、同国の軍事クーデターの際に犠牲となった英雄ビクトル・ハラで、これはもう感無量でした。

放送の後でお礼状を送るとまた返事があり、“これからもおりを見て紹介するので、新しいアルバムができたら送ってください”ということだったので、きちんとそれを実行して現在に至っていますが、時々、WQXRをよく聴く知り合いから、“CDかかってたよ”と聞くのは何よりも嬉しいことです。
ニューヨークで行われるクラシック音楽のイヴェントには必ずといっていいほど関わるシャーマン氏。
多忙をきわめる方なのですが、そのアクションの早さには驚かされました。