昨秋11月、東京のアルゼンチン大使公邸において行ったコンサートの批評が掲載された「現代ギター誌」2月号を、同誌編集部の皆様がわざわざニューヨークまで郵送してくださいました。
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ニューヨーク在住のフォルクローレ・ギター奏者、シロ・エル・アリエーロ(大竹史朗)が、アルゼンチン共和国大使館でスペシャル・ジョイント・コンサートを行った。
亡くなった愛犬を想って作曲した<ぺぺのサンバ>をはじめとする自作曲や、<アルゼンチン風バッハ第1、5、7番>を披露した。
大竹が生涯を通して追求し続けたいと言う<アルゼンチン風バッハ~>はバッハのメロディーにユパンキの詩を融合させるという斬新なもので、その独創性に圧倒された。
ラストは女優の香川京子が登場し、<ヒロシマ>の演奏にのせて朗読した。
大竹の音楽、そして彼を支え続けるユパンキへの情熱が伝わってくるコンサートであった。
プログラム:アルゼンチン風バッハ第1番[サラバンド”リュート組曲第1番BWV996”より(バッハ)、兄弟たち(ユパンキ)-アリエーロ編纂]、ラ・サンティアゲーニャ、ぺぺのサンバ(アリエーロ)、アルゼンチン風バッハ第5番[シャコンヌ”無伴奏ヴァイオリン組曲第2番BWV1004”より(バッハ)、アルゼンチン風バッハ第7番[プレリュード”無伴奏チェロ組曲第5番BWV1011”より(バッハ)、人の時間(ユパンキ)-アリエーロ編纂、香川京子朗読]、ヒロシマ~忘れえぬ町(ユパンキ/アリエーロ、香川京子朗読)
(2010年11月16日/東京・アルゼンチン共和国大使館)
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私の追及する”アルゼンチン風バッハ”とは、美しいギターの音色と深い人の声とが完全にひとつの状態になって生まれるものです。
今回のこのコンサートの成功は、ひとえに香川京子さんの卓越した朗独力によるものです。
決して私のギター演奏が優れていたわけではありません。
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この場をかりて、あらためて私の”アルゼンチン風バッハ”にご賛同いただき、素晴らしい朗読を披露してくださった香川京子さん、私の音楽への想い、そしてユパンキとバッハへの愛を的確に感じ取ってくださった現代ギター誌主任エディターの高津直子さんはじめ同誌編集部の皆様、そして在京アルゼンチン大使館ならびに(株)グローバルユースビューローの皆様にそれぞれ厚く感謝申し上げます。