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東京のクロサワ楽器日本総本店クラシックギターフロアにおけるライヴ動画パート2が、はやくも公開された。
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1. マヤのサラバンド ~南米風バッハ第2番~ (大竹史朗)
2. ブエノスアイレスのシャコンヌ ~ピアソラ「南へ帰ろう」による序奏と変奏~(大竹史朗)
3. ヒロシマ 忘れえぬ町(ユパンキ、大竹史朗)
4. 主よ、人の望みの喜びよ(バッハ、ユパンキ<編曲>)
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一曲めと二曲めは、前半とガラリと雰囲気を変えた新作で、本来ベースとパーカッションを伴ったトリオでプレイするナンバーだが、今回ソロでお披露目した。
ラストは、再びアルゼンチンフォルクローレに戻って「ヒロシマ…」、そしてアンコールでおなじみバッハの名曲でフィナーレという、ちょうど1時間に及んだミニライヴ。
使用ギターは、全てその日に初めて手にした新品ぞろい。ほとんど慣れる時間もないまま、音のほとんど響かない店内での一発撮りは、決して100パーセント満足しているわけではないが、優れたスペインの楽器の性能と音色の良さについては、じゅうぶんおわかりいただけるだろう。
いまの僕の、血の通った生身のライヴであることは間違いない。
二曲めでプレイしたラミレスは、少年時代レコードを聴きまくった名手セゴビアの愛用楽器として知られた銘柄のギターだが、今こうして自分のライヴで初めて手にしてみると、実はプレイ中は気付かなかったのだが、時折「セゴビア・トーン」を髣髴とさせる音がポーンと出ているのがビデオのプレイバックからわかる。
これは感無量の経験だった。
ちなみに僕は普段、一曲めでプレイしている、やはりスペインの銘器エルナンデスを使用させていただいているが、よく音の伸びる、たいへんバランスの取れた良い楽器だと思う。
もちろんラミレスも素晴らしいが、僕の「民俗ベース」音楽には、少々「音が立ちすぎる」、あまりに眩い高級感のようなものが感じられた。
より「ダウン・トゥー・アース」的サウンドは、もしかしたらエルナンデスの方が得やすいかもしれない。
もっとも初めてプレイした日だけでは判断しにくい。
いずれにしても、スペインのギターは素晴らしいというのがボトムライン😊
NJOY!