リアル (USウイークリー・ビズ 2010年9月4日号)
~世界各国から招待を受ける演奏家~
フォルクローレ・ギタリスト 大竹史朗さん
南米で生まれた民俗音楽”フォルクローレ”。
その最高峰のギタリスト、アタウアルパ・ユパンキの音に魅了され、子どものころギターを手に取った日本人こそ、フォルクローレ・ギタリストとして名を馳せる大竹史朗(シロ・エル・アリエーロ)、その人だ。
ギタリストとしての人生に疑問を抱いたこともあったが、見えない糸に手繰り寄せられるように、さまざまな人との出会いが今の大竹を導いてきた。
そんな宿命ともいえる彼の半生に迫った。
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3月20日に、ニューヨーク、グスタヴァス・アドルフス教会礼拝堂で行われる’アルゼンチン独立200年記念リサイタル&ディナー’が、今日からちょうど二週間後となりました。
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フォルクローレギターが歴史ある室内楽オーケストラと共演
40年の歴史をもつオーケストラ「ニューヨークシティー・ハウジング・オーソリティー・シンフォニー」による特別コンサートが26日に行われる。
ソロ演奏にシロ・エル・アリエーロ(大竹史朗)さんを招待し、生え抜きの器楽奏者が室内楽アンサンブルを構成する。
当日はJ.S.バッハ、マックス・ブルック、アントニン・ドボルザーク、ヨハネス・ブラームス、アタウアルパ・ユパンキ、シロ・エル・アリエーロらの作品を演奏する。
■概要
〔日時〕2・26(木)
〔会場〕カーネギー・ワイル・リサイタルホール 57th Street & 7th Avenue
〔料金〕100ドル 75ドル 50ドル 25ドル(学生)
(デイリーサン・ニューヨーク 2009年2月20日)
Shiro El Arriero Caminante
シロ・エル・アリエーロ カミナンテ
●Take Off(テイクオフ :問い合わせ 042-582-4047)
CD-MR-260108
¥2,800
4月6日発売
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●曲目①ラ・フィナディータ ②恋する鳩の踊り ③テノチティトラン3部作 テノチティトラン ④テノチティトラン3部作 コルテス-戦い-大聖堂 ⑤テノチティトラン3部作 存在しつづける古代都市 ⑥パチャママの踊り ⑦前奏曲第4番 ⑧カデンツァ ‐ギターとオーケストラのための協奏曲より ⑨組曲Nambu 啄木の部屋 ⑩組曲Nambu 美しい瞳の少女たちに ⑪組曲Nambu Nambu ⑫組曲Nambu サウダージ ⑬ヒロシマ 忘れえぬ町
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日本には意外なところにユパンキマニアともいうべき人々がいて驚かされる。
だからこそ47年間続くNHK「みんなのうた」のごく初期(67年末)に「眠るインディオの子」が「父さんのポンチョ」の題でいきなり登場して高校生だった私をのけぞらせたりしたものだ。
当然ギター界でユパンキの認知度も南米の近隣諸国に日本は引けをとらないはずだ。
その日本でクラシックからスタートし、ユパンキに傾倒、現在はニューヨークを拠点にフォルクローレや自作曲を演奏するのがシロ・エル・アリエーロ(大竹史朗)である。
ユパンキのレパートリーの①②からあふれ出す瑞々しい音色と⑦⑧のヴィラ=ロボスでの師鈴木巌氏仕込みの技術には正直圧倒される思いだった。
それ以外の彼のオリジナルの緻密な音作りにユパンキのある部分は確かに日本人の琴線と合致することを追認した。
世界を舞台とする現在46歳の好漢に「こういう選択肢もあったのか!」の驚嘆と敬意を捧げる。
瀬賀倫夫
(ラティーナ誌6月号 新譜CDレビューより)
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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界