マチュピチュ・コンサートツアー記 -Parte Final-
マチュピチュでのコンサートを終え、ふたたび首都リマに戻ってきました。
前回、二年前のリマ公演の際は、とにかくメイン・リサイタルにおいて、1200人収容の大ホールをいっぱいにしなければならなかったため、着いた翌日の朝からラジオ、テレビ、そしてメジャー紙のインタビューに応じてリマっ子にPR。
五日間の滞在中も公式日程がビッシリで、ゆっくりとペルー観光をする時間はまったくありませんでした。
もちろん公演は大成功をおさめ、私のキャリア上でも最高の夜になったことがひきかえとなりましたが...。
今回、嬉しいことに、グローバルユースビューローとのはじめての仕事では、ほんとうにゆっくりと、この数ある南米の国々のなかでも、もっとも魅力あふれる国のひとつであるペルーを満喫することができました。
それではしばしのリマ散歩のあと、謎の地上絵で知られるナスカへとご一緒して、今回のこのペルー日記をしめくくりたいと思います。
(写真:リマの最高級エリア、ミラフローレス地区にて。私の背後にあるモダンなビルは、今回の宿泊ホテルとなったJWマリオット。)
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アタウアルパ・ユパンキの素晴らしき詩の世界 V
10月22日の夜に、ファド、シャンソン歌手のはらだじゅんさんと共演するライヴ。
私はこのところコンサートにおいて、必ずと言っていいほどユパンキの’栗毛の馬’をオープニング・ナンバーとして演奏しています。
フォルクローレ・ギターの醍醐味ともいえる、クラシカルなフィンガーピッキングスタイルとダウン・トゥー・アースなリズム・ストロークのミックスによるこの魅惑的なナンバーは、私にとってまさに人生を決定づけたといってもいい記念碑的な作品ですが、今回のライヴでは、なんとはらださんがぜひともこの曲のインタープレテーションに挑戦したいとおっしゃいます。
そこで私は彼女の熱意をリスペクトして、この曲に関しては伴奏のみにまわり、そのかわり、やはり私が心から愛してやまない、深いメッセージをもつナンバーをオープニング・ナンバーとして選びました。
それが、ユパンキ初期の傑作曲のひとつ、’悲しいわだち’です。
写真は、2005年11月に、ペルーの首都リマで行った’アタウアルパ・ユパンキへのオマージュ公演’において、’悲しいわだち’、’ギジェルマおばさんに捧げる歌’、’トゥクマンの郷愁’、’眠れるインディオの子’、’兄弟たち’、’牛車にゆられて’、’トゥクマンの月’、そして’牛追い’などの名曲を、つめかけた1200人のお客様を前にたてつづけに演奏する私。
‘悲しいわだち’の公的演奏は、このとき以来となります。
フォルクローレの故国でのこのリサイタルは、アンコールだけで30分間をこえ、トータルで2時間40分におよぶ、聴衆と演奏者が一体となった、文字通り私のキャリアの上での最高のコンサートとなりました。
そして今年の11月、私は二年ぶりにペルーを訪れ、今度はアンデスのはるか上空、マチュピチュにおいて演奏を行う予定です。
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フォルクローレギタリスト・大竹史朗
19日チャリティー公演 NYの教会が主催
収益は南米の子供たちへ「ささやかな恩返しです」
(よみタイム 3月10日)
日本人フォルクローレ・ギタリスト、大竹史朗(シロ・エル・アリエーロ)が、国際交流基金の後援を得て19日(日)、マンハッタンのセントルーク教会の礼拝堂で、チャリティーコンサートを開く。
収益は、アルゼンチン南部、パタゴニア地方の先住民の子供たちに贈られる。
大竹は、ニューヨークを拠点に、中南米やヨーロッパ、日本で活動を続けている。
昨年9月にはニューヨーク市でリサイタルを開き、その後のペルー公演も1200人収容のコンサートホールで大成功をおさめた。
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本当に素敵な旅行でした。
ペルーのみなさん、どうもありがとう!!!
前にリサイタルのプログラムとポスターは出しましたが、これはチラシと入場券です。
国立音楽院(コンセルバトワール)でのミニコンサートのポスター。
ギターの一番美しい部分をデザインしたもので、たいへん気に入っています。
今回の公演に対して、ペルーの日系人協会から感謝をこめて送られた記念の盾。
ステージ上で会長のアウグスト・イワモトさんからいただいたのですが、もう感無量でした。
アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界