憎しみが影を落とした2つのニューヨーク ワールドトレードセンターとバークレーズセンター

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テロ以来、実に初めて、崩壊したワールドトレードセンター・ツインタワービル跡地を訪れた。

北側のタワーの跡地。
崩れたビルの敷地面積が、そのまま水を湛えたメモリアルに…

スペインの建築家が設計したという、オキュラスと呼ばれる新しい建物。
北と南のタワー跡地を結ぶ場所で、翼を拡げる巨大な白い不死鳥のように見える。

オキュラス内部はショッピングセンター。
外から見える地上部分の内側はすべて吹き抜けで、店は地階にあり、地下鉄のハブステーションにコネクトしている。
写真のように外からの光が心地よく入るので、全く地下にいるという雰囲気はない。
ツインタワーを設計した、アメリカの日系アーキテクト、故ミノル・ヤマサキさんによる美しいデザインが、新しい建築に反映されている。

ハーレィ・デイヴィッドソンより歴史の古い、アメリカの伝説的バイク「インディアン(1915年)」を飾る店を発見。
バイカーとしては、当然パチリ❣️

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今から約4年前、ミネアポリスで警官によって惨殺された黒人男性ジョージ・フロイド。
この惨劇はニューヨークでも大きな波紋を呼び、ここダウンタウン・ブルックリンの中心地バークレーズセンター前には、暴徒化した5000人に及ぶ抗議グループが集結し、大騒ぎとなった。

「強者どもが夢のあと…」

ダウンタウン・ブルックリンは黒人が多い。
アフリカのどこかの都市にやって来たような気さえする。

黒人女性専用のおしゃれカツラ店などがあって独特の雰囲気。
東京に例えると、上野あたりの感じかな。

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今も地球上では、愚かな利権、そして人種民族をめぐる無益な戦いが行われている。
自分は別に裕福なわけではないが、この魅惑的なニューヨークで、こうして人並みに幸福に暮らせることを感謝し、憎しみのない世界平和を心から祈りたい。

銀河系を全長130キロと考えると、太陽系は実に2メートル未満!
こんなちっぽけな星で、こうして肩寄せ合って生きているのだから、みな仲良くしなくちゃね❣️

4/25 渋谷セルリアンタワー「JZ Brat Sound of Tokyo」公演予約開始

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大竹史朗東京公演
「ドブレ・アーの嘆き」
~ピアソラ、ロルカ、ユパンキ、そしてイベロアメリカ(南米大陸)へのオマージュ~

於:JZ Brat Sound of Tokyo (ホテルセルリアンタワー渋谷)

スペシャルゲスト:黒川泰子(ヴォーカル)

2024年4月25日(木)
1st show 13:30~ (12:30 door)
2nd show 18:30~ (17:30 door)

料金
予約 5,000円
当日 5,500円
* オーダー別 入替制

ご予約は、こちらのリンクページよりお申し込みください。

音響抜群の会場で、皆様とお目にかかれることを楽しみにしています❣️

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ブラジルからの贈りものと、春間近のニューヨーク、そして「いろは歌」

このところ、アルゼンチンをはじめ、ラテンアメリカからのラヴコールがすごい。

これは、そのなかの、ブラジルでずっと大学教授をしていたというジョゼ・ルイスさんから贈られた僕のイラスト。
ギターを弾く右手が実に優しく描かれていて、いかにもギターを愛する南米人によって描かれたという感じ。

ニューヨークは、徐々に春の訪れの気配。

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ニューヨーク在住の優れた書道アーティスト・院京昌子さんとの共同プロジェクトは、日本古来の文化に捧げるオマージュ「いろは歌」。

院京昌子さんは、書道家としてだけでなく、女性としてもとてもチャーミングな、妹のような人。

クロサワ楽器インストアライヴ

いろいろと前後してしまいますが、昨秋の日本滞在の最後の公式日程として、クロサワ楽器総本店クラシックギターフロアにおいて、インストアライヴを行いました。

同楽器店の皆さまのおかげで、僕は現在愛用しているホアン・エルナンデス・コンシエルトS(スペイン)に出会い、以来、その音色と機能性とともに多くの楽曲のクリエイションを行なっています。

大恩人・大根田勝美さん、東京のファンクラブ事務局の女性スタッフ、そして、今年の4/25東京公演でご一緒するシンガーの黒川泰子さんと、帝国ホテル「讃アプローズ」にて、おつかれさま会。
こうして素晴らしい人々に支えられて、自分は本当に幸せだと思っています。

主よ、人の望みの喜びよ 盛岡公演パート2

明治18年に建てられた、盛岡の歴史的邸宅「南昌荘」におけるスペシャル公演ライヴ第二弾は、おなじみバッハ最大の名曲を、ユパンキが息をのむようなアレンジを施したギターソロ。

ギターの美しい音色と、優れた機能性を知り尽くしていた巨匠にして初めてなしえた、真のギター音楽がここにある。
シンプルな調べに聞こえるが、この深みと表現性、そして演奏のむずかしさは計り知れず、この日の初演のために、僕は結局三年という月日を費やしてしまった。

素晴らしいノルテーニャ(北部の女性)のみなさんとの楽しいひとときや、僕が少々お茶目してしまっている模様とともに、この動画が残ったことをとても喜んでいます。

アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界

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