ペルー公演滞在記 Dia 1

日本文化週間オープニングセレモニー

11月2日の夕方に成田を発ってから約20時間、ヒューストンでのトランジットを経て、飛行機は同日の午後11時30分にペルーの首都リマに到着です。
今年3月に新装したばかりというリマの国際空港は美しく立派で驚きました。

ゲートで待っていてくださったのは、在ペルー日本大使館の内田みどりさんと今井萌衣子さん。
内田さんはペルー赴任の前は、やはりスペイン語圏のホンジュラスの日本大使館に勤務しておられましたが、3年前の私の同国公演の際にずっとアテンドをしていただきました。今回嬉しい再会です。

さて、この時間に旅行客が集中するという入国審査場と税関検査場は長蛇の列でしたが、これは外交官による先導なのでほぼフリーパス。はじめてペルーの土を踏みました。
リマはちょうど春先ということでしたが、海からたちこめる湿気のせいで、実際の温度よりずっと肌寒く感じます。私の荷物を持ってくれ、車に積んでくれたペルー人の紳士が一緒に車に乗らないのでどうしたのかなと思ったらあとでびっくり、彼は武装したボディーガードで、私達の車の後から護衛車でついてきていたのでした。
ホテル到着後、ロビーで明日からの日程について簡単に説明を受け、あとはそのまま部屋でバタンキュー。
時刻は3日の午前12時30分をまわっていました。


長旅の疲れからぐっすり眠れ、翌朝は10時から、まずホテルでのエル コメルシオ紙の取材を皮切りに、他の新聞ふたつとテレビの収録を行いました。ふと時計に目をやるともう夕方です。

日本文化週間のオープニングセレモニー出演のために会場の日秘大劇場にむかいました。1200人収容のホールは、モダンな素晴らしい劇場です。
満場の観衆を前に、まずビクトル・イワモト日系人協会会長と、石田仁宏在ペルー日本大使の開会のごあいさつがあり、そのあとは日系人のアーティストのみなさんの素晴らしい音楽のパフォーマンスが続き、最後に私が、ユパンキの人気曲”牛車にゆられて”と、自作のラヴソング”Buenas Noches to You” を披露。
まずは集まったペルーの方達の心をつかむことに成功できたようでした。
セレモニー後は、劇場の外で、日本大使の音頭で日本酒の樽割が行われ、私もハッピ姿で参加。はじめての楽しい経験でした。

(Jueves,3 de Noviembre,2005)