南米先住民のフォークロア同様、私を惹きつけてはなさないのが、北米のネイティヴ・アメリカンの世界です。
もともとアメリカは彼らの土地であったわけですが、現在は、政府によって決められた居留区(リザーヴェーション)に暮し、そこにいる限りは税金の免除などが保障されるなどしながら、日常は一般のアメリカ人として生活しています。
ただ今でも、その独自の風習や、言語を守る活動がさかんに行われており、そんな彼らの暮らすリザーヴェーションを訪れるのは、実によい体験です。
特に、アリゾナ、ユタ、ニュー・メキシコに広大な範囲にわたって広がる、北米最大規模のナバホ・リザーヴェーションにある「モニュメント・バレー」は、世の中にこんなに美しい場所がほかにあるだろうかという感じ。
写真)美しいモニュメント・バレー。
小学校一年生のときから乗馬を習っていたので、いまでも馬が大好きです。
乗馬ならプロの俳優さんたちにも負けませんよ(!)
私は以前、この場所の素晴らしい景観を、なんとしてもギターで表現してみたいと思ったのですが、実はここには、ネイティヴ・アメリカン・フルートという決定的な音楽があり、到底この調べを上回る音楽を創るのは無理と、はやばやとあきらめてしまいました。
ここを訪れるときは、大好きな乗馬を一日中楽しむにとどまっています。
銀やトルコ石を使った、彼ら独特ののジュエリーも魅力ですね。なかでも、背をちょっと曲げて笛を吹いているココペリ(Kokopelli)というキャラクターは特に愛らしく、私もお守りとしていつも身につけています。
愛用の腕時計のバックルに彫られた、愛らしい音楽の神様、「ココペリ」
車のなかにもココペリさんが!
モニュメント・バレーを訪れる際に必帯の、ネイティヴ・アメリカン・フルートの第一人者、R.カルロス・ナカイさんのCD。
彼はこのアルバムのなかで、「Kokopelli Wind」という美しいナンバーを演奏しています。