「寄寿姫」思い歌う

岩手日報

東北ツアーのパート2(実際は皮切りの10日でした)は、岩手沼宮内で行った私の新作「寄寿(よりじゅ)」お披露目公演。現地の最大手紙である岩手日報が大きく報じてくれました。私と寄寿との出会いが簡潔に書かれてありますので、その記事をご紹介したいと思います。

米国・ニューヨークを拠点に活動するギタリストの大竹史朗さんは十日、岩手町でコンサートを開く。同町の伝説に登場する「寄寿姫」をモチーフにした新曲「よりじゅ」を発表する。
大竹さんが五月に同町を訪れた際に、街の駅よりーじゅ前に設置されている寄寿姫のブロンズ像を見たり、伝説を聞くなどして「新曲が浮かんだ」という。
コンサートは同町沼宮内のコミュニティースペース「山見の里 かきくけこう」で開かれる。大竹さんは築100年余りの旧家の母屋を改築した重厚な趣を気に入ったという。
大竹さんはフォルクローレ・ギターの巨匠とされるアルゼンチンのアタワルパ・ユパンキに指導を受け、シロ・エル・アリエーロの名前で世界的に活躍している。
国内でも毎年ツアーを行っている。岩手の自然に愛着を深め、八幡平市にある友人の宿泊施設に立ち寄るようになった。本県にちなんだ歌曲も数曲ある。
寄寿姫は沼宮内の知名の由来の伝説に登場し「自らいけにえに名乗り出て大蛇を鎮め、地域に平和をもたらした」と語り継がれている。
新曲「よりじゅ」の歌詞には、「石神」「寄寿」と地名がなどが盛り込まれ、風景を歌いつつ、恋愛の切なさを感じさせる静かな曲調という。
コンサートなどを企画している」ひょうえもんの主催。柴田和子社長は「地域のシンボルに光があたってうれしい。新曲を町の文化活動にどう生かしていけるか、今後の展開が楽しみ」とPRする。

(岩手日報 2006年12月9日)