久保田招山大師範を偲ぶ午後

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私は高校時代、空手部部員として、日本空手界の先駆者のおひとりである大師範、故久保田招山(くぼたしょうざん)先生に、二年間に渡って松濤館流空手の指南を受けました。
当時、久保田先生の恩師であった大総帥、船越義珍(ふなこしぎちん)さんのお孫さんが偶然私たちの仲間にいたこと、そして久保田先生の実のご子息である廣美さん(写真/私のむかって右の男性)が私たちの英語の先生であったことなどから、このような素晴らしい大師範に直接武道の心を学べる機会を得られたのは、いま思えば本当に幸運なことだったと思います。

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久保田招山先生は(確か高校三年のときだったと思いますが)ある稽古のあと私のそばに歩み寄り、「大竹君は体がとても柔軟だ。まるでネコのようなので、おそらく二階から突き落としても怪我をしないだろう。ダンスに適しているかもしれないよ。」と、おっしゃってくださいました。
私はこの言葉を受け止めてダンスの道へと進路を定め、そしてその8年後にニューヨークに単身渡ったのでした。

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10月19日午後、当時の仲間であり、現在も後援会会員として私を支えてくれている頼もしい武士たちとともに久保田招山先生が眠る八王子の墓地を訪れ、33年ぶりにみなでご挨拶をしました。

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(写真提供:久保田廣美先生)