1989年1月、私をアルゼンチンのセロ・コロラドの別荘に招待してくれたユパンキは、このギターを使って演奏の指導をしてくれました。
“シロへ”と、”アタワルパ”をスペイン語で書いた後、なんと”ユパンキ”をカタカナでサインしてくれました。
もう演奏で使うことはありませんが、ニューヨークの自宅でいつも私を見守っていてくれています。
ユパンキは1月31日が誕生日でした。
セロ・コロラドの皆さんとともにお祝いした彼の誕生パーティーは一生の思い出です。
これはそのときくれたカセットテープのインデックスカードです。
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アルゼンチンの日系人会の皆さんから贈られた、スーパースター、ディエゴ・マラドーナの直筆サイン入り代表チームジャージー。
私のブエノスアイレス公演の際、なにか記念になるものをと思っていた彼らは、私が通りのニューススタンドで、ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチンの強豪チームで、マラドーナが以前在籍)のミサンガを買っているところを見て決めたそうです。
大手スポーツメーカー勤務のレティシアさんがマラドーナに頼んだところ、彼は喜んで”親愛をこめて (10) “とサインしてくれたとのことで、手にしたときには体が震えました。
全盛期のマラドーナのフィルムを見ると、彼はまるでフォルクローレの早いリズムにのって走っているかのようです。
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東京在住のフォルクロりスタ、水嶋淳さんから贈られた、彼自身による手工セヒージャ(カポ)。
美しい木製のこだわりカポは、コンドルがヘッドに彫られた私の愛器’グレゴリオ・カブラル(コルドバ、アルゼンチン)’95’にピッタリです。
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パブロ・ネルーダの話がでましたが、この詩集とともにいつも持って歩いているのが、4年前の東京公演のお祝いに、女優の香川京子さんにプレゼントしていただいたパーカーのボールペンです。
香川さんは私の好きな、黒沢明監督の‘天国と地獄’に素敵な和服姿で出演していらっしゃいますが、映画から40年以上たった今もなお、信じられないくらい上品でエレガントで、まさに日本女性のお手本のような美しい方です。
私は映画 ‘ウエストサイド物語’ の大ファンです。
この不滅のミュージカルの金字塔に強い影響を受け、当時ダンスに没頭していた私は1988年、(ベルナルド役を演じた)ジョージ・チャキリスが、長い下積みのあと、ニューヨークで(’ウエストサイド’をバーンスタインらとともにクリエイトした)ジェローム・ロビンスに会うことによって成功のきっかけを作ったというエピソードだけを胸に、”ニューヨークに行けば会うべき人に会える”と自分自身に言い聞かせながら、誰ひとりあてもない土地へと単身乗り込んだのでした。
写真は、あるファンの女性が作ってくださった特製‘ウエストサイド’ケーキです。
食べないで、ずっと冷凍しておこうかなどなどいろいろ考えましたが、結局彼女の意向もあり、涙をのんで食べました。
ウエストサイドよ永遠に!!!
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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界