ユパンキ、ヴィラ=ロボス&J.S.バッハ in ニューヨーク

ラング・リサイタルホール公演アルバム I

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去る10月4日にニューヨークで行った公演アルバムパート1。
これらの写真は、当夜のピアニスト、ネリダ・サンチェスさんがブエノスアイレスから送ってきてくれたものです。
(写真 公演第一部はオール・ユパンキ。’栗毛の馬’、’ギターよ教えておくれ’、’こおろぎのサンバ’、’牛追い’、そして’ヒロシマ-忘れえぬ町’を私のソロで演奏しました。)

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‘私を旅立たせないでおくれ 老いたアルガローボよ’  

アタウアルパ・ユパンキの素晴らしき詩の世界 XIII

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今回のニューヨーク公演における全プログラム中、これがアメリカにおいての正式初演となる’ヒロシマ~忘れえぬ町’、そしてヴィラ=ロボスの’ギター協奏曲’とならんでハイライトのひとつとなるのが、第3部の冒頭で、私の奏でるバッハの’サラバンド’をバックに、朗読の名手アデラ・ペラルタさんによって読み上げられるユパンキの傑作詩、’私を旅立たせないでおくれ、老いたアルガローボの木よ、’です。

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(写真上)アルゼンチンの国樹、アルガローボ(いなご豆の木)
(写真下)4日後のニューヨーク公演にむけて、’私を旅立たせないでおくれ、老いたアルガローボの木よ’をリハーサルするアデラ・ペラルタさんと私

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ダブルネックギターの幽玄世界

加賀大聖寺幻想”レジェンダ(伝説)” ライヴ音源

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私にとって’ギターを弾く’ということは、即ちサウンドをクリエイトすることであり、したがって’作曲する’ということは、その延長線上にある、きわめて自然かつ必然的な行為といえます。
その作曲スタイルについては二通りあり、ひとつは、通常の6弦スパニッシュギターのために書いた、クラシックギターをある程度練習した方なら誰にでも楽しんでいただける、どちらかといえば優しく穏やかな曲想の独奏曲の創作ですが、もうひとつは、ライヴパフォーマンスにおけるインパクトを視野においた、あるときはギター一台、ときには二台、さらには他の楽器を導入してプレイする、ギターという楽器の特性を、あらゆるアングルから最大限にひきだすことを試みた、スケールの大きいナンバーのクリエイションです。
今日ご紹介するのは、そのなかでも後者のカテゴリーに入れられる最たるもののひとつです。
北陸加賀に伝わる民話からインスピレーションを得て、アコースティック・ダブルネックギターのための独奏曲として作曲した、’レジェンダ(伝説)’をお楽しみください。

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(写真トップ)2006年10月、東京日野市田村山極楽院安養寺客殿ホールにおけるライヴにて’レジェンダ’をプレイ中。

(写真ボトム)2007年10月、東京南青山クラブマンダラにおけるライヴ直前のリハーサルにて。

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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界

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