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映像の試聴

映画「無花果の森」予告編

サウンドトラックを担当した日本映画「無花果の森」の予告編が公開になりました。
私が作曲、演奏したギターソロ二曲(トレイラーの性格上、編集されて中間でくっついていますが)を聴いていただけます。

タイトルのクレジットとともに、最初に低音がビーンと響く三拍子の調べは’ソレダー(孤独)’。アルゼンチンの音楽形式のひとつである’カレテーロ(”荷車車夫”という意味)’を導入し、原田夏希さん扮する主人公の女性の孤独感、そして荒涼とした砂漠のように乾ききった心を表現したものです。

私はつねに、私にとってこの上なく美しい南米音楽の伝統を重んじる一方、それを土台にした自身のサウンドの創造、改革を日々続けています。
この映画の音楽も、監督の古厩(ふるまや)さんの考えをしっかりと把握したうえで、スクリーンミュージックとしての役割を果たしながらも、絶対に自分にしかはじき出すことのできない独自の音世界を構築しようと試みました。

結果、この映画のサウンドトラックも、他の私のオリジナル曲同様、確固たる私の精神と物の考え方の延長線上にあるものとして、たとえ今後、音楽のみが一人歩きして南米や世界の人々の前に出たとしても、決して恥ずかしくない、これが私のサウンドなんだと言えるものができたと自負しています。

それは決して自信過剰なのではなく、私の一番好きな言葉、”コンフィアンサ(信念に基づく自信、揺るぎない信頼感)”なのだとお考えいただければ幸せです。

偉大なるシュヴァイツァー

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今日、9月4日は、20世紀最大の偉人のひとりである、アルベルト・シュヴァイツァー博士の47回忌。
写真は、私がとても大切にしている、博士によるバッハ作品のオルガン演奏をおさめた4枚組のCDアルバムと、日本語訳された名著、’バッハ(上巻および下巻)’です。

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アタウアルパ・ユパンキ没後20年

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今日、ニューヨーク時間5月23日、南米フォルクローレの最高峰アタウアルパ・ユパンキ(1908-1992)の天逝からちょうど20年を迎えました。
昨秋の東京公演、’バッハの家庭音楽会’から、私のペンになるユパンキへのオマージュ作品、’ゲッセマネ’を、劇団ひまわりのヤングアクトレスによるピュアーで力強いコーラス、そして日本を代表する名女優、香川京子さんの朗読との共演でお楽しみください。
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これは、チェンバロを模倣したバロック風サウンドに、南米風の和声を加えてギターの六弦上に融合を試みたナンバーで、もともと私が、18歳のときにはじめて作曲したギター独奏曲でしたが、実にそれから20年以上たってからスペイン語の詞をのせることを思いつき、ユパンキに捧ぐコーラス曲としたものです。
今考えると、こうした’アルゼンチン風バッハ’創作は、私が18歳だったときにもうすでにはじまっていたのかもしれません。
エンディングの部分における、二声の対位法による音の動きなどは、われながら当時の並々ならぬバッハへの傾倒ぶりをよく示すものと、この動画を見た後あらためてなつかしさでいっぱいになりました。
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ゲッセマネ~私はあなたとともにゆく  詞、曲/シロ・エル・アリエーロ
私はあなたとともにゆく
この道を どこまでもまっすぐに
花であふれる土地をめざしてゆく
そこでは誰も私に問わない
’あなたはどこから来たのか そしてどこへゆくのか’と
私がほしいのは ただひとつの場所
夜に祈りをささげるための場所
私はあなたとともにゆく
この道をどこまでもまっすぐに
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この場を借りてあらためて、劇団ひまわりのみなさん、香川京子さん、そしてこの美しい映像を残してくださった日本のドキュメンタリー映像作家の第一人者、羽田澄子さんに心から御礼申し上げます。

ユパンキへのオマージュ

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栗毛の馬 / アタウアルパ・ユパンキ詞、パブロ・デル・セーロ曲

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プレリュード(リュート組曲第1番BWV.996) / ヨハン・セバスティアン・バッハ
~アタウアルパ・ユパンキによる詩”ティエンポ・デル・オンブレ”の朗読とともに~
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2011年11月20日 東京公演’「カンタータ」バッハの家庭音楽会’より

ハッピーひなまつり!

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私にとって、なによりも素晴らしい少年時代の思い出である青山学院初等部において、6年間にわたりずっと同じクラスメートだった仲良しの女性が、ひなまつりを前に、美しい和紙で作られたたくさんの’竹とんぼ’と、チャーミングな3D’ひなまつり’カードをニューヨークまで送ってくれました。
彼女は、小学生のときに、すでにカザルスの無伴奏チェロ組曲を聴きながら、宮沢賢治の傑作文学’セロ弾きのゴーシュ’を”こんな感じかな”などなど思いながら読んでいたという(スゴイヤツ!)人で、私もつい最近その話をきいてすっかり驚かされていたところでした。

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