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Jesu, Joy of the Man’s Desiring -Atahualpa Yupanqui’s masterpiece- 「主よ、人の望みの喜びよ」ユパンキ至高のソロギターアレンジ

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Una estupenda obra de Bach, arreglada para solo de guitarra por el gran maestro argentino.

A terrific solo guitar work arranged by the greatest Argentine maestro.

ユパンキがアレンジを行い、録音したおなじみのバッハの名曲を、僕がレコードから採譜し、演奏した動画

「主よ、人の望みの喜びよ」のギターアレンジは、ト長調によるものがよく知られているが、こぎれいにはまとまっているものの、この曲が本来含有する天空的な力強さが殆ど感じられない。

このアルゼンチンの巨匠が、文字通り彼の分身であるギターに施した、第6弦をDにドロップしたニ長調によるアレンジは、まさにこの楽器の音色、そして機能性を熟知していなければ成し得ないものだ。

アタウアルパ・ユパンキ…

彼ほどバッハとギターを理解し、そして愛した地球人はいなかっただろう。

Yukio Mishima: Confessions of a mask 2 (Romance) 三島由紀夫に捧げる組曲「園子」第2楽章

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La continuación de ‘Sonoko,’ una interpretación en vivo de ‘Romance,’ el segundo movimiento de la suite inspirada de ‘Confesiones de una mascara,’ escrito por Yukio Mishima (1925-1970,) el gran fenómeno de nuestro país.

The following part of ‘Sonoko,’ a live performance of ‘Romance,’ the second movement of my three parted solo guitar suite inspired by ‘Confessions of a mask,’ written by Yukio Mishima (1925-1970,) the legendary Japanese phenomenon.

第1楽章「園子」に続く、三島由紀夫の傑作小説「仮面の告白」に霊感を受けた四部構成によるギター組曲の第2楽章「軽井沢のロマンス(愛と葛藤)」のライヴパフォーマンス。

「仮面の告白」は、全編主人公の青年の言葉で綴られる物語だが、僕のギター組曲は4楽章とも全て、悲痛のヒロイン・園子の美貌、そして彼女の心の声をサウンド表現したもので、この第2楽章は、第3楽章「ショパンのノクターン」とともに、第1、第4楽章の緊迫度を和らげる、最もロマンティックな、夏の軽井沢の林のなかに佇む彼女の姿をイメージした、ドリーミーかつ静かな雰囲気を持つ作品。

ビデオに出てくる、林のなかの小さな教会は(まるで軽井沢のようだが)、僕のニューヨーク郊外(フォレストヒルズ)の自宅のすぐそばで撮影した映像で、飼っている犬の散歩コース。
僕はもうここに30年以上暮らしているが、初めてこのエリアを歩いたとき、ここは軽井沢のようだなと感じた。
ニューヨークやコネチカット、マサチューセッツやメイン、そしてニューハンプシャー、ヴァーモントなどの州のあるアメリカの北東海岸は(都市部をいったん離れてしまうと)、どこもこのような、軽井沢を想わせる民家や景色に溢れている。

そして組曲は、園子の絶望の叫びを表現する破局、最終楽章「異形の幻影」へと展開する。

Yukio Mishima: Confessions of a mask 1 (Sonoko) 三島由紀夫に捧げる組曲「園子」第1楽章

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una interpretación en vivo de ‘Sonoko,’ el primer movimiento de la suite inspirada de ‘Confesiones de una mascara,’ escrito por Yukio Mishima (1925-1970,) el gran fenómeno de nuestro país.

A live performance of ‘Sonoko,’ the first movement of my three parted solo guitar suite inspired by ‘Confessions of a mask,’ written by Yukio Mishima (1925-1970,) the legendary Japanese phenomenon.

2020年秋、今もわが国が世界に誇る天才文学者・三島由紀夫の没後50年を記念し、僕は彼の傑作長編小説「仮面の告白」に霊感を得た、全3楽章構成の組曲「園子」を作曲した。

これは、駅の階段をプラットフォームへと、ふたりの妹たちを伴って降りてくる、蒼いコートを纏った美しき令嬢・園子の、”光を振動させながら優雅に現れる夜明けの使者”のような天空的美貌、そして彼女の類稀なる美しさにただ茫然とする主人公の胸の高鳴りをサウンド表現した第1楽章「園子」のライヴパフォーマンス。

組曲はこのあと、第2楽章「愛と葛藤(軽井沢のロマンス)」第3楽章「ショパンのノクターン」、そして最終楽章「異形の幻影〜不在」へと続く。