ギタリスト・大竹史朗さん
渡米25年記念公演
あす、銀座ヤマハホール
(2014.4.17 毎日新聞)
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今春4月18日、銀座ヤマハホールにて開催予定の、私の渡米25年を記念するリサイタルが、約一月後に迫りました。
今回は、これまで私を支え続けたユパンキ、そしてバッハの名曲をはじめ、私自身、本当に長きにわたって取り組んで来た南米音楽をさらに発展させ、はじめてサウンドトラックを担当した日本映画「無花果の森(小池真理子原作、古厩智之監督)」のナンバーや、今年のはじめのアルゼンチンツアーの際、コルドバ州政府より委託を受け作曲した、同国の国民詩人レオポルド•ルゴーネスの生誕140年を記念する最新組曲「神々の炎」の初演など、必ず皆様に、思う存分ギター音楽の素晴らしさを堪能していただける公演になると信じています。
特に「神々の炎」は、信念の詩人ルゴーネスの生涯にモチーフを得て、クラシック、スパニッシュ、そして南米から、若干のロックフィーリングに至るまで、ありとあらゆるギターのテクニックを導入し、不知火のごとく、そして逆巻く火炎のごとく燃えあがる現在の私自身を、そのまま偉大なる詩人の魂にオーヴァーラップさせて音で表現したナンバー。
今年の6月に再度アルゼンチンを訪れ、同国初演を予定しています。
ぜひ聴きにいらしてください!
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本日は、コンサートの詳細およびプログラムを以下記載します。
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昨夜、ニューヨークのアルゼンチン総領事館において、同公館副総領事のアドリアーナ•トロッタさんのデスペディーダ(お別れ会)が行われました。
アドリアーナさんは5年前、ニューヨーク赴任早々、私のリサイタルをアルゼンチン総領事館ホールで主催して大成功をおさめて以来、毎年連続で素晴らしいプレゼンテーションのもと、”ユパンキの音楽を演奏する真のアーティスト”として私のコンサートを開催し続けてくれました。
普通、大使館をはじめとする在外公館というものは、その国の文化をその国のアーティストを通して紹介するのが役割のはずです。
しかしアドリアーナさんは、「シローの音楽は別格。私たちは、彼の芸術をこの場で紹介することを誇りに思っています。」と言って、ご覧のようにいつもニコニコしていました。
アドリアーナさんは、これから次期赴任地のアルメニアに出発。
しばらく会えなくなってしまいますけれど、またいつか、何処かの国で素敵なコラボレーションができればと願っています。
¡Gracias, Adriana!
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現存するギタープレイヤーのなかで、私がつねに最も素晴らしいと感じていたスペインのパコ・デ・ルシアが、つい数日前、惜しくも休暇先のメキシコで(ハートアタック…)この世を去ってしまいました。
享年66(歳)でした。
私は少年時、パコがクリエイトした”アルモライマ”というナンバーを聴き、言いようの無い感動に包まれたことを、今でも昨日のことのようにおぼえています。